ゆふされは-のへになくてふ-かほとりの-かほにみえつつ-わすられなくに
(柿本集~日文研HPより)
ゆふされは-まほにもみえぬ-かほとりの-こゑもほのかに-かすむのへかな
(新撰和歌六帖_家良~日文研HPより)
おとはやま-このしたかせに-かほとりの-みえかくれせし-こゑのこひしさ
(伊勢集~日文研HPより)
かほとりは-ひとにもいたく-みえしとや-くさかくれつつ-なきわたるらむ
(正治初度百首_源師光(生蓮)~日文研HPより)
わすられぬ-そのおもかけは-かほとりの-こゑきくにたに-ねはなかれつつ
(新撰和歌六帖_為家~日文研HPより)
ききしより-みまくそほしき-かほよとり-まてともきゐす-むこかはのせき
(歌枕名寄~日文研HPより)
朽木ばしゐくひにとまるかほどりのつがひしばしや水にすすげる
(為忠集~「古典基礎語辞典」大野晋編、角川学芸出版)
河辺鳥
貌鳥の水にかけみぬ夕暮にゐくひをさしてさきそ落ちくる
かほとりの-みつにかけみぬ-ゆふくれに-ゐくひをさして-さきそおちくる
(草根集_正徹~日文研HPより)
むこかはに-あともととめぬ-かほよとり-ゐくひもみえす-さみたれのころ
(歌枕名寄~日文研HPより)
(水郷鳥)
橋姫の水のかゝみやかほよ鳥とりとなりてそ影うつすらん
(正廣三百六十番自歌合~「続群書類従15上」)
面影残るかほよ鳥の。鳴きうつる声まで身の上に聞く哀さよ。
(謡曲「雲雀山」~半魚文庫より)
われもさそ-おいにやつるる-かほとりの-みてはつかしき-ねはなかれぬる
(新撰和歌六帖_知家~日文研HPより)
山部宿禰赤人、春日野に登りて作る歌一首〈幷せて短歌〉
はるひを-かすかのやまの-たかくらの-みかさのやまに-あささらす-くもゐたなひき-かほとりの-まなくしはなく-くもゐなす-こころいさよひ-そのとりの-かたこひのみに-ひるはも-ひのことこと-よるはも-よのことこと-たちてゐて-おもひそわかする-あはぬこゆゑに
反歌
たかくらの-みかさのやまに-なくとりの-やめはつかるる-こひもするかも
(万葉集~日文研HP他より)
かほとりの-まなくしはなく-はるののの-くさねのしけき-こひもするかも
(万葉集~日文研HPより)
あさゐてに-きなくかほとり-なれたにも-きみにこふれや-ときをへすなく
(万葉集~日文研HPより)
やまかはの-ゐくひにかよふ-かほよとり-かけみるたひに-ねをのみそなく
(壬二集_家隆~日文研HPより)
まとひつつ-いくよへぬらむ-かほとりの-みえしやまちの-なほそはるけき(イなほもはるけき)
(元真集~日文研HPより)
かほとりの-こゑもききしに-かよふやと-しけみをわけて-けふそたつぬる
(源氏物語・宿木~日文研HPより)
且見恋
あさき江にかつ見る花の貌鳥もうき太山木にかけなならへそ
あさきえに-かつみるはなの-かほとりも-うきみやまきに-かけなならへそ
(草根集_正徹~日文研HPより)
かほよとり-みやまにふかき-やとりをも-よのあやにくの-たくひとやみむ
(春夢草_肖柏~日文研HPより)
かほとりの-すたくみぬまの-かきつはた-ひとへたつへき-わかこころかは
(夫木和歌抄_俊頼
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