monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

十代田(そしろだ)

2023年04月17日 | 日本古典文学-坤儀

 のこりたは-そしろにすきし-あすはたた-ゆひもやとはて-さなへとりてむ
(堀河百首_隆源~日文研HPより)

 にひはりの-そしろのかとた-うゑしより-あきはねやこそ-さためさりけれ
(堀河百首_公実~日文研HPより)

そしろたの-わさとかりての-ひつちいね-ほのさらさらに-あきとみゆらむ(イ-ひつちいねの-いさらいさらに-あきとみゆらむ)
(永久百首_仲実~日文研HPより)


五百代小田(いほしろをだ)

2023年04月16日 | 日本古典文学-坤儀

たにみつを-せくみなくちに-いくしたて-いほしろをたに-たねまきてけり
(堀河百首_仲実~日文研HPより)

とききぬと-なはしろみつや-まかすらむ-いほしろをたに-かはつなくなり
(千五百番歌合~日文研HPより)

ほにいてむ-あきをけふより-かそへつつ-いほしろをたに-さなへとるなり
(正治初度百首_隆房~日文研HPより)

そともなる-いほしろをたに-ひたはへよ-きりかくれくる-しかもこそあれ
(正治初度百首_経家~日文研HPより)

こととはむ-いほしろをたの-みたやもり-さてそのいねは-いかはかりそも
(久安百首_季通~日文研HPより)

大伴坂上郎女竹田庄作歌二首
しかとあらぬ五百代小田を刈り乱り田廬に居れば都し思ほゆ
(万葉集~バージニア大学HPより)

秋の田の五百代田より家ゐしてちつかやをしね積んとすらむ
(文治六年女御入内御屏風和歌~群書類従11)

もりすてし-いほしろをたを-きてみれは-あさかせさえて-しもむすふなり
(延文百首_為明~日文研HPより)


御戸代・御田代

2023年04月15日 | 日本古典文学-坤儀

御戸代・神田(みとしろ)、御戸代小田(みとしろをだ)

たのもしな-みたらしかはを-せきかけて-みしめはへたる-みとしろのうね
(俊成五社百首~日文研HPより)

みあれひく卯月に成りぬむへしこそ神の御戸代早苗とりけれ
(百首歌合_建長八年九月十三日~日文研HPより)

みあれひく-かものみとしろ-ひきうゑて-いまはとしのみ-いのるはかりそ(イいまはたとしの-かみをいのらむ)
(好忠集/曾丹集~日文研HPより)

題しらす 賀茂益久
神まつる/みとしろを田に/引しめの/ゆふかくるまて/とる早苗哉
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HP)

けふときく-かみのみとしろ-とるなへに-をりはへいそく-をたのやをとめ
(夫木和歌抄_為家~日文研HPより)

宝治百首歌奉りける時、早苗 祝部成茂
五月きぬ/みとしろ小田に/しめはへて/神の宮人/早苗とらなん
(続千載和歌集~国文学研究資料館HP)

すみよしの-みとしろをたに-しめはへて-かみのをとめこ-さなへとるなり
(草庵集_頓阿~日文研HPより)

ちはやふる-かみのみまへの-みとしろに-みなつきかけて-さなへとるなり
(新撰和歌六帖_信実~日文研HPより)

御田代(みたしろ)

みたしろやおりたつ田子のゆふたすき夕くれかけてさなへとるなり
(院四十五番歌合_建保三年六月二日~日文研HPより)


荒田・荒小田

2023年04月14日 | 日本古典文学-坤儀

荒田(あらた・あれた)

みくさゐる-あらたのこほり-うちとけて-つのくむあしそ-みしかかりける
(夫木和歌抄~日文研HPより)

きみかため-をののあれたを-ふみわけて-ゑくつむそてや-かつこほるらむ
(後鳥羽院御集~日文研HPより)

けふこそは-あれたのさはに-ねせりつめ-なはしろみつを-まかせかてらに
(堀河百首_師時~日文研HPより)

うつらふす-あらたのをたを-うちかへし-ゆきけのみつを-まかせつるかな
(万代集~日文研HPより)

土かたき春のあら田の一かへしくるしきしつか初とそ見る
(草根集~日文研HPより)

ますけおふる荒田に水をまかすれはうれしかほにも鳴く蛙かな
(西行法師家集~日文研HPより)

おしなへて-うゑぬあらたも-なかりけり-あめのうるひの-みよのさなへは
(夫木和歌抄_為家~日文研HPより)

このめはる-はるのあらたを-うちかへし-おもひやみにし-ひとそこひしき
(古今和歌六帖~日文研HPより)

あしのねの-おふるあらたを-うちかへし-したにておもふ-こころあるらし
(信明集~日文研HPより)

ちきらすよ-あれたのさはに-かりこもの-おもひみたれて-そてぬらせとは
(為尹千首_雅縁~日文研HPより)

田中うちすぎ民宅うちすぎて遙々とゆけば、農夫ならび立ちて荒田を打つ聲、行雁の鳴きわたるが如し。
(海道記~バージニア大学HPより)

荒小田(あらをだ)

こほりたに-またうちとけぬ-あらをたを-あらすきかへす-はるはきにけり
(慶運法師集~日文研HPより)

あらをたを-かへすいまより-ひとしれす-おもひほにいてむ-ことをこそおもへ
(貫之集~日文研HPより)

あら小田も降春雨に水こめてよもきかくれにかはつ鳴なり
(祈雨百首~「群書類従11」)

やまかけや-つくりすてたる-あらをたの-こそのふるあとに-しけるはるくさ
(新撰和歌六帖_家良~日文研HPより)

つくりやらぬ-なつのあらをた-はらひかね-よもきなからや-いまかへすらむ
(夫木和歌抄_為相~日文研HPより)

あらをたを-かへすとみてし-ほともなく-とるやさなへは-うゑみててけり
(延文百首_公蔭女~日文研HPより)

あきをたに-いつかとおもひし-あらをたは-かりほすほとに-なりそしにける
(玉葉集_順徳院~日文研HPより)