もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

マーラー交響曲第1番

2008年02月15日 | 音楽
ここしばらく何だか映画を楽しむ気力がありませんでした。でも音楽は良いですね~。それも歌曲よりも器楽曲が良いですネ。元気な時は歌詞の内容も楽しめますが、気力が無いときは歌詞が煩わしく感じられてしまいました。
マーラーの交響曲1番はとても気に入って何度も聴きました。朝の散歩を思わせる第1楽章、爽やかですね~。夜明けの空が白み始めるころに散歩に出て朝露の道を辿ると、早起きの小鳥が鳴き始め、やがて太陽が上ります。朝一番の光が射す瞬間を金管が奏でると世界は生き生きと輝き始め、、、あ~、いいですネ~、元気が出てきます~♪ また、民族的な感じのする3楽章も大好きです。家にある一枚では飽き足らず図書館やTUTAYAで借りてみました。一つの曲が指揮者によって本当に味わいが変わるんですね~。オーケストラの音も録音にもよるのでしょうが色々あって楽しめました。

聴いた順に、
☆ベルナルド・ハイティンク指揮/ベルリンフィル 1987年録音
録音がとても良く、緊張感漂う澄んだ美しい演奏だと思いました。

☆ブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団 1961年録音
歴史を感じさせるような厚みのある演奏というのでしょうか。古いのでデジタル録音ではないですが、とても迫力のある演奏でした。

☆レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨークフィルハーモニック 1966年録音
微妙な間というか1/f揺らぎのような演奏に最初は戸惑いましたが、この揺らぐような感じが3楽章ではとても良かったです。屋根のうえのバイオリン弾きの黒い衣装のユダヤ人が踊りだしそうな感じです。

☆クルト・マズア指揮/ニューヨークフィルハーモニック 1992年録音
ライブ録音なので音はちょっと落ちますが、ライブの雰囲気は楽しめます。マーラーの歌曲も入っていました。

☆エリノフ・インバル指揮/フィルハーモニアオーケストラ  2007年 東京芸術劇場(NHK放送)
そつなく無難にまとめた演奏でした。などと、5曲目ともなると生意気な感想です


ところで、マーラーの交響曲6番を昨日ダニエル・ハーディングが東京フィルで振ったそうです。あのしつこい6番もダニエル君なら聴きたかったな、、。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もくさん、こんにちは。 (アスカパパ)
2008-02-16 11:48:23
 マーラーの第1番、5種類お聴きになりましたか。スゴイですね。しかも指揮者/演奏楽団による音の違いを聴き分けておられる。私はそれが未だに殆ど聴き分けられません。もう私を超えられましたね。

 私は、もくさんが4回目にお聴きになった「クルト・マズア指揮/ニューヨークフィルハーモニック 1992年録音」と、ほかにスイトナー/ドレスデン盤を持っています。
追伸:
 昨日のBSN響1/18定期演奏会を聴きましたよ。
もくさんが言われるように、指揮者/演奏楽団によるニュアンスの違いが、少しは分かるような気もしました。
というのは、「トゥオネラの白鳥」が痺れるほど美しかったことです。特に、女性団員のクラリネット独奏に酔いました。ブロムシュテット氏も終了後握手されていましたね。
「タピオラ」は、私のCDで聴く方が美しいです。
交響曲第2番は互角か。(私も偉そうに・・汗)
やはり、指揮/演奏の違いによって、音が違うのは確かだということだけは分かる私です。

 明日は、来月プラハ公演予定の地元大学管弦楽団が、予定している同じプログラムを演奏するので、聴きに行く予定をしています。また報告します。
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>アスカパパさんへ (もく)
2008-02-16 21:56:36
ハハハ、、まだまだ聴き分けるなんてものではないですが、同じ曲が演奏者によってこんなに違うとは驚きででした~。特にワルターとバーンスタインの演奏は対極をなすと言っていいほど正反対の演奏でした。
前半の第1、第2楽章をワルターは生き生きと早いテンポで振ります。でも軽い感じではなく、古い大~きな水車がたっぷりの水を受けて勢い良く回っている感じです。バーンスタインは遅いんです。余程、気の長い人でないと我慢できないくらいゆっくりです。でも後半の3、4楽章はバーンスタインは早いんです。前半のゆっくりを我慢して聴いたあとのバーンスタインの3楽章は感動しました~。
第1楽章の始まりはハイティンクの耳をすまして息を止めて聴いてしまう張り詰めたような感じが好きです。ワルターの迫力ある演奏も捨てがたく、私のベスト1はまだ決められません。

昨日のBS放送聴きました~。トゥオネラの白鳥、本当に美しかったです。曲の最初の音から息をするのも忘れてしまうほど惹きこまれてしまいました。
タピオラはチョット重たく内省的になってしまう曲と思いましたが、アスカパパさんがお持ちのCDではまた違う感じのようですネ。この曲は生で聴いたときにバイオリンがキキキーッと耳を塞ぎたくなるところがあったのですが、TV放送ではそういう音ではなかったです。あれは一番安い3階自由席だったから、変な音が増幅されて聴こえたのでしょうか???
交響曲2番の第2楽章でトランペットの音が抜けて演奏者が焦って様子はTV画面では映しませんでしたが、その時ブロムシュテット氏のアップが映り、フッと笑っておられました。おやさしいですね~。ダニエル君ならムッとしたかも、と思います(笑)
生で観たときは3階席からですので、ブロムシュテット氏の後ろ姿が豆粒くらいにしか見えませんでしたから、TV放送は良いですね~。ブロムシュテット氏の穏やかな指揮の様子を楽しみました。
アスカパパさん、明日は生演奏ですネ。学生さんの瑞々しい演奏、楽しんでいらしてください♪
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