違う指揮者・オーケストラで、ブラームスの交響曲を聴く。
好きな方はこういう聴き方をする時もあると思う。
放送を聴いていて、時折、プログラムがうまい具合に重なる
ことがある。メインプロだから、番組から抜いて聴いてみる。
今回は、ロシア指揮者・ロシアオケで1番。オランダの指揮者・
アジアのオケで2番4番、ドイツの指揮者北ヨーロッパのオケで3番
という取り合わせ。基本の楽譜から、どのようなブラームスが浮き出てくるのか。
集中的に聴くことは久しぶりだけれど、お国柄や色合いの違いが聴けて
面白かった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.67
アリム・シャフ指揮サフォノフ記念アカデミー交響楽団
2023年2月11日 キスロヴォツク、スクリャービン・ホールから生中継
ロシア生まれの40代の指揮者。楽団についてはサフォノフというロシアの音楽家
を記念して作られたものか。このコンサートは基本2管で、弦は10型で組まれていた。Cbは5人。
余りドラマ性は感じられないものの良く鳴る。ヨーロッパのオケのような濃密さはあまりなく、力技も
ありだったりする。ブラームスのロシア風解釈のような。ちょっとドイツ本国とは違う感じの演奏か。
お国柄が出て面白い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
準・メルクル指揮エストニア国立交響楽団
2023年2月10日 タリン、エストニア・コンサートホールから生中継
メルクル氏はドイツ系の指揮者でオペラ中心で、
オーケストラ曲も振るというタイプ。N響とも共演歴があり、わりと
なじみがある。ブラームスも手の内の感じがあり、オケもレベルが高そう。
滑らかに進んでいく。3楽章の短調のフレーズも哀感が感じられて、
表現の幅もある。聴きやすかった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
同:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港フィルハーモニー管弦楽団
2023年1月20日 香港、香港文化センター内コンサートホール
ズヴェーデンはアムステルダム生まれの61歳。2012年から香港フィルハーモニー管弦楽団の
音楽監督。2023/2024シーズンで任期満了。延長はなさそう。
最終シーズンに入るのだろう。定期のプログラムだと思うけれど、ブラームス2本。
時々、どこかで名前を聴く指揮者だった。手兵の香港フィル。
2番、スリムでソリッドな音を出してる感じがする。クリアな感じもする。
もっさりしたブラームスではない。
機敏な仕上がりというか、無駄がない。そういう表現もあるのだろうと思う。
即物的(事物そのものの本質を見きわめようとする態度)で現代的な
演奏なのかもしれない。終楽章は大いに盛り上げた。嫌いではないかも。
4番。
好きな曲だけに1番なじみがあるといえばそれまでなのだけれど、一番
違和感がないというか、ブラームスらしいというか。テンポももっさりしない。
かといって早い感じもない。ちょうどよい感じ。オケのバランスもいいように思う。
終楽章は哀愁感はそれほどでもなかったが、時々テンポを落としていたけれどパワーがあった。
楽団は集中して演奏していた。テンポ、バランス等思ったより作為的でなく自然な感じは
好感が持てた。 彼は2011年に全集を出していますが、古くならないタイプの演奏かもしれません。
好きな方はこういう聴き方をする時もあると思う。
放送を聴いていて、時折、プログラムがうまい具合に重なる
ことがある。メインプロだから、番組から抜いて聴いてみる。
今回は、ロシア指揮者・ロシアオケで1番。オランダの指揮者・
アジアのオケで2番4番、ドイツの指揮者北ヨーロッパのオケで3番
という取り合わせ。基本の楽譜から、どのようなブラームスが浮き出てくるのか。
集中的に聴くことは久しぶりだけれど、お国柄や色合いの違いが聴けて
面白かった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.67
アリム・シャフ指揮サフォノフ記念アカデミー交響楽団
2023年2月11日 キスロヴォツク、スクリャービン・ホールから生中継
ロシア生まれの40代の指揮者。楽団についてはサフォノフというロシアの音楽家
を記念して作られたものか。このコンサートは基本2管で、弦は10型で組まれていた。Cbは5人。
余りドラマ性は感じられないものの良く鳴る。ヨーロッパのオケのような濃密さはあまりなく、力技も
ありだったりする。ブラームスのロシア風解釈のような。ちょっとドイツ本国とは違う感じの演奏か。
お国柄が出て面白い。
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ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
準・メルクル指揮エストニア国立交響楽団
2023年2月10日 タリン、エストニア・コンサートホールから生中継
メルクル氏はドイツ系の指揮者でオペラ中心で、
オーケストラ曲も振るというタイプ。N響とも共演歴があり、わりと
なじみがある。ブラームスも手の内の感じがあり、オケもレベルが高そう。
滑らかに進んでいく。3楽章の短調のフレーズも哀感が感じられて、
表現の幅もある。聴きやすかった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
同:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮香港フィルハーモニー管弦楽団
2023年1月20日 香港、香港文化センター内コンサートホール
ズヴェーデンはアムステルダム生まれの61歳。2012年から香港フィルハーモニー管弦楽団の
音楽監督。2023/2024シーズンで任期満了。延長はなさそう。
最終シーズンに入るのだろう。定期のプログラムだと思うけれど、ブラームス2本。
時々、どこかで名前を聴く指揮者だった。手兵の香港フィル。
2番、スリムでソリッドな音を出してる感じがする。クリアな感じもする。
もっさりしたブラームスではない。
機敏な仕上がりというか、無駄がない。そういう表現もあるのだろうと思う。
即物的(事物そのものの本質を見きわめようとする態度)で現代的な
演奏なのかもしれない。終楽章は大いに盛り上げた。嫌いではないかも。
4番。
好きな曲だけに1番なじみがあるといえばそれまでなのだけれど、一番
違和感がないというか、ブラームスらしいというか。テンポももっさりしない。
かといって早い感じもない。ちょうどよい感じ。オケのバランスもいいように思う。
終楽章は哀愁感はそれほどでもなかったが、時々テンポを落としていたけれどパワーがあった。
楽団は集中して演奏していた。テンポ、バランス等思ったより作為的でなく自然な感じは
好感が持てた。 彼は2011年に全集を出していますが、古くならないタイプの演奏かもしれません。
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