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ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)ヨアナ・マルヴィッツ指揮フランス国立管弦楽団演奏会

2022-06-20 08:27:01 | 音楽夜話(クラシック)


6月17日


03:00-05:30 20.00-22.30 FranceMusique


R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 op.28
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
アンコール:インプロヴィゼーション
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
ヨアナ・マルヴィッツ指揮フランス国立管弦楽団
2022年6月16日 パリ、フランス放送オーディトリアムから生中継


ティルはコンサートでも取り上げやすい曲だったと思う。表現が豊かなことを
試されたりもするけれど、聴きどころのあるものだろうと思う。
おどけた表現が好きだったりする。


先日も同じ曲目でオケは違ったが、5月にバーミンガム市響と演奏している。
今回はフランス国立。どちらも遜色ない出来だと思う。フランスの方が暖色系の
音かもしれないけれど、これは個人の好みもあり、何とも言えない。
モンテーロは快調に飛ばしていくし、歌うところは歌う。1楽章終わりで拍手がくる。
終演後も沸いていた。


お約束のアンコールも即興で今回はベートーヴェンの5番、運命のテーマで・・・。
始まったのはロマンティックなテーマに、時おりたたた・たーんのメロディーが乗る。
フランスなので、途中シャンソン・チックなリズムになったり、工夫もみられる。


これらが即興でまとめられるのだから、いずれ、コンサートのアンコール集で、
このような即興曲のシリーズが出たら面白いかも。


この後インタビューがあり、メランコリーな曲調でというリクエストに、即興で
1曲提示してくる。ある意味和音もジャズっぽく、洗練されており、何が出てくるか
どこにいくかわからないところが面白く、即興の面白さも加味してこの演奏家の
味になっていると思う。インプロヴィゼーション・イン・ブルーという曲名だった。
ラフマニノフ風で1曲。3曲目はタンゴ風なリズムで1曲。


休憩後の後半はベートーヴェンの7番。ヨアナ・マルヴィッツは女性指揮者。
男性がマエストロなら、女性はマエストラなのだそうだ。
そのマエストラの作るベートーヴェンは端正で聴きやすかった。いろんなところに
逸材はいるものですね。乞うご期待。




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