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ジュリアン・ショーヴァン(ヴァイオリン)指揮ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ演奏会  レクイエム1804年版

2022-06-19 09:41:00 | 音楽夜話(クラシック)






クララライブ(午後20時~午前00時)
実際、今年の1月12日、ボザールは「ナポレオンのためのレクイエム」というタイトルの美しいポスターを準備していました。
4月27日になってようやく、コンサートは満員の観客で開催されました。
今日、クララはこのコンサートを放送しています。パイジエッロとモーツァルトによるプログラム音楽、
1804年にノートルダム・ド・パリで演奏された2つの作品。Le concert de la logeは、
ジュリアン・ショーヴァンの指揮の下、Choeur de Chambre de Namurによって支援されています。(KLALA HPより)


6月19日
03:00-07:00 20.00-24.00 Klara


パイジェッロ:皇帝ナポレオン1世のためのミサ曲
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(1804年パリ版、抜粋)
メリッサ・プティ(ソプラノ)
シャンタル・サンタン・ジェフリー(ソプラノ)
エレオノーレ・パンクラツィ(メゾソプラノ)
マティアス・ヴィダル(テノール)
トーマス・ドリエ(バリトン)
ナムール室内合唱団
ジュリアン・ショーヴァン(ヴァイオリン)指揮ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ
2022年4月27日 ブリュッセル、美術宮


この後、モーツァルトの小品を挟んで、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」が
放送されていた。ブリュッヘンのCD版。


ナポレオンを追悼する番組で、モーツァルトのレクイエムを取り上げていたが、
これが1804年パリジャンヴァージョン(1804年)というもの。
ざっと聞いた感じは、ジェスマイヤーVerの前半部分「涙の日」まで行って、
そこから突然終曲に。奉献文・聖なるかな・神の子羊は省かれ、第14曲「聖体
拝領唱「永遠の光」へ。キリエと怒りの日は和音が一つ入って、隙間なくすぐに
入ったりする。ちょっとアレンジされてる感じ。「奇しきラッパの響き」では、
普通トロンボーンだけれど、トランペットがオクターブうえで重ねてある。
一寸華麗なテーマに聞こえる。「涙の日」から「永遠の光」へは、涙の日が最後主和音に落ちずに音を引き延ばし、そのまま永遠の光に入っていくという構成。独唱陣は割とふくよかな感じはするものの、オペラチックになりすぎず良かった。

これが何らかの形で1804年に演奏されたのかもしれないけれど、「涙の日」の後に
「永遠の光」がくるのは、ちょっと唐突で、ある意味物足りない。
ミサが手短で終わるように、抜粋になったのか詳しいことはわからないが、
その様な演奏だった。珍しい版だけれど、余り演奏されることはないと思われる。
初めて聴くVerだった。「涙の日」のニ短調から終曲の「永遠の光」の二短調と
調を合わせてあって哀悼感を高めている。特別なミサのための編曲のような気がした。



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