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TOKYO FM 小澤征爾追悼特別番組 セイジ、フォーエバー

2024-02-28 08:10:18 | 音楽夜話(クラシック)

2.26

TOKYO FM 小澤征爾追悼特別番組 セイジ、フォーエバー


オンエア曲番組内で放送した楽曲


マーラー:日本フィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾指揮
交響曲第2番『復活』第5楽章より
日本フィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾指揮
日本フィルハーモニー1972年6月16日LIVE
日本フィル分裂前最後の定期公演の録音。熱狂的な触ると火傷しそうな
感じの演奏。この当時は、ガスの火でなく焚火の火のようなイメージが
個人的にある。
当時、FM東京でディレクターをしていた、東条碩夫(とうじょうひろお)氏が解説されていた。東条氏は、神奈川新聞2月23日5面エンタメに
「世界に愛された才能」という追悼記事を載せている。(現在は音楽評論家)


武満 徹 カトレーン(芸術祭参加作品 大賞受賞)練習風景
1975年8月31日船の科学館にてリハーサル。新日本フィルハーモニー交響楽団


アンサンブル・タッシ
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
アイダ・カヴァフィアン(ヴァイオリン)
フレッド・シェリー(チェロ)
リチャード・ストルツマン(クラリネット)


譜面を読み込んで、暗譜で演奏していると当時の武満氏は
述べている。現代曲を暗譜で。勉強の時間と小澤氏は
良く表現していたが、本当に勉強しているのだなと思わせる
一面。


シュトラウス:ラデツキー行進曲
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾指揮
頂点に上り詰めた一つの演奏。ニューイヤーの定番。


BGM:武満徹:ノベンヴァー・ステップス
訃報を聞いた当日の山田氏のプロに武満氏のものと
ベートーヴェンの2番があった。


「僕は一人でやってきましたから・・・」。という芯の強さ。
昔、カラヤンのインタビュー番組で、俺なんかこれ1本で(指揮棒を指して)
やってきたから、という発言があった。それに似ている。


「巻き込んでいく求引力がすごかった。音楽を昇華させる力、
圧倒的な勉強量と努力が生んだ奇跡。
「明日じゃいけない、今なんだ。今日しかない」
「今日変われなかったら、あなたの音楽家としての人生はない」と
いうような厳しさを持つ。(山田)「




ホルスト:組曲『惑星』より木星
ボストン交響楽団、小澤征爾指揮
小澤さんの録音の中に、「人の声が聞こえる」
オーケストラがいい音しているとき、
歌が入っているわけでもないのに人の声に
聞こえることがある。例えば木星の曲想が
歌っているところ。(山田)
ほかのオケではなかなかない。




小澤征爾 音楽塾
若手を育てる、教育プログラム。
自分が肌で感じた音楽体験を若手に
つないでほしいという感じ。
オペラを振るのとオケ曲を振る違い。
総合芸術のオペラ。
聴くことの大切さ。音楽の基礎を教えていく
大切さ。若手のエネルギーの強さ。


ワルチング・マチルダ
小澤征爾音楽塾ストリングカルテット
早稲田大学国際文学館村上春樹ライブラリー収録


モ―ツァルト:セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
サイトウ・キネン・オーケストラ、小澤征爾指揮


宮本文昭氏談。
サイトウキネン。やる気過剰のオケ、指揮者のオーラ表情が
リハでも本番。毎回本番になる。
真剣勝負で挑む。丁々発止。遠くを見据えたものがある。
スコアを暗譜する。奏者の動きをみとるため。
「音楽を体に叩き込め」。指揮でも楽器でも同じ。
飽きるまでやる。そこにたどり着くまでやる。
頭でなく音楽が体に入っているか聞かれる。
信じる道はそれしかない。受け取ってもらいやすい。
誠実さしか伝わらない。小澤さんのよさ。


BGMマーラー:交響曲第9番ニ長調 第4楽章 
アダージョ:非常にゆっくり、
サイトウ・キネン・オーケストラ、小澤征爾指揮
お棺での対面。号泣。「静」のオーラを出している。
この人の生き方に置いてきぼりを食った感じ。
小澤氏にもうちょっと経ったら行きますので、一緒に
遊んでください・・・。


ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》 第4楽章:Pre
サイトウ・キネン・オーケストラ、小澤征爾指揮


FM東京には以前TDKオリジナルコンサートという番組が確かにあった。
多分、何度か聞いたことがあった。その音源が局にあるという。
貴重な音源提供をありがとうございます。合掌。




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