a night at the "village banguard"blue note 1581
https://www.youtube.com/watch?v=h17NlzhS22c&list=OLAK5uy_nWWCz2Rbot4vYnwCf0jTFvhIm0lMUzOdY&index=1
1957年にアメリカのジャズ・クラブ、ヴィレッジ・バンガードで、
昼の部と夜の部とで、レコーディング・セッションが組まれた。
今日聴いているこの盤は、昼の部と夜の部の編集版で、全曲収録は
後になって、CD2枚になってVOL1・VOL2として、2枚ばら売りで出された。
これはそれ以前の編集版。
ソニー・ロリンズは引退してしまったが、色々なフォーマットでレコーディング
された中では、この作品は名盤として記録されている。
LIVE盤で名盤。当時、そこにいられなくても追体験は出来るという世界。
JAZZを聴きはじめて「サキ・コロはいいなぁ」と思っていた時期が過ぎて、
ちょっと背伸びをして、この盤を初めて聴いた時、この良さがわからなかった。
なんで・・・どこが・・・名盤なのかわからなかった。
「坊や出直しておいで・・・」。と言わんばかりの、剣幕でロリンズは吹いていた。
ハード・バップ期のアドリヴの凄さがわからなかった。
そしてこのアルバムは長いことオクラになった。
ジャズは揉み手をして「どうぞどうぞ」と物わかりよく向こうから来てくれるとは
限らないという事を、この時初めて知った。聴き込みが必要だった。わかるまで、
感じられるまで、ただ、聴くことが要求されるような1枚だった。
このアドリヴの凄さが感じられ、面白くなるまでかなり時間がかかったと思う。
いろんな演奏を聴いて、久々、このアルバムにもどったときに腑に落ちたことが
あった。ロリンズはコードを感じながら吹いていたのかもしれない。
ピアノがなくても、自分の頭の中にコードが鳴っていたのではないかと感じられた。
それが感じられてからは、違和感なく聴けるようになった。
サックス・ベース・ドラムスと変則的なトリオ演奏だけれど、それが生み出す、
エネルギー感は、今聴いても凄いと思ったりする。
恐るべし、ソニーロリンズ。