MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

マイルスの50年代は時をあけて読み返す文庫本の様だ。

2019-11-20 15:12:13 | 音楽夜話(ジャズ)
マイルスの50年代は時をあけて読み返す文庫本の様だ。


「クッキン」を随分聴いてなかった。4部作の様な名盤は
いつでも聴けると思うと、手が伸びない。
でも聴いてみると何かの発見がある。

自分の感覚の変化もあるだろうけど、嫌いなものが
食べられる。好みが変わるような事がある。
歳を取ることは悪いことではない。

どこを切っても名盤なのだから、今さらどう聴いても
イイだろうという事はあっても、しみじみいいなぁと
思う事だってある。

マイファニーヴァレンタインは確かに、チェットベイカーの
十八番かもしれないけど、当時、チェットの方が人気があったにせよ
やっぱりマイルスのリリカルさも捨てがたい。秋の夜長に
飲みながら聴くのは冥利に尽きるというものかもしれない(飲めないけど)。

ガーランドのイントロに今回はやられてしまった。
ブルース・バイ・ファイブのリフといいアイデアがいいな。
どこからそんなフレーズ出てくるのか。上から降りてきたのか・・・。
そんなこと考えながら、クッキンされた収録曲を聴く。
古典の文庫本読みかえして、何か掴んだ時の様な感じ。
「聴くことは、感じることだ」そんなフレーズがおりてきた。
マイルスに感謝。

Miles Davis - Cookin'
https://www.youtube.com/watch?v=OcIiu1kQMx0



ハノーヴァーバンドのベートーヴェン。アレグロ・コン・ブリオ

2019-11-20 14:47:33 | 音楽夜話(クラシック)
ハノーヴァーバンドのベートーヴェン。アレグロ・コン・ブリオ

80年代にハノーヴァーバンドが、オリジナル楽器で
当時の演奏様式に基づいて演奏した全集を出した。

その後、ピリオド演奏が流行り、割とどこでも聴けるようになり、
このバンド自体の演奏は、ピリオド楽器で初めての全集という
くくりにとどまってしまった。そのような全集を聴いた。

有名な「5番」。海外では「運命」という副題は広がらず、
5番の1楽章、「運命」の動機は「アレグロ・コン・ブリオ」。
このバンドの指揮者は、ロイ・グッドマンが有名だけれど、
全集での指揮はモニカ・ハジェットが1番2番5番を指揮している。

切り込みはグッドマンほどではないにしても、ピリオド楽器を鳴らして
ある程度、テンポを上げて、終盤に向けて盛り上げていく手腕は
なかなかだと思う。

録音もたぶんセッション録音なのかもしれないけれど、
教会のある程度残響の長い現場で、ワンポイント・マイクを
天井から下げ、1回で決めるような録音だったのではないか。
ミス・トーンなんかもそのまま入っているし、弦バスのゴリゴリした
質感とかなかなかだし、その、緊張感というか、テンションの高さを
封じ込めた感があり、演奏者の熱も伝わるグルーブ感のある演奏で
ライブ感覚があります。

この様な録音は好感が持てる。「5番」聴いたな~という
感じになる。このような演奏は、ベタな言い方だけど
(ベートーヴェン時代の)ロックだよなぁ。

Ludwig van Beethoven (1770-1827) - Symphony Nº 5 in C minor Op. 67 (Original instruments)
https://www.youtube.com/watch?v=GXk5Hvfy9-Q&list=PL4bxWAf_0I4ecIvJnNbm85Wb9lzOJHsCf&index=5

フランソワ=ジョゼフ・ゴセックの交響曲より。

2019-11-20 11:41:38 | 音楽夜話(クラシック)
フランソワ=ジョゼフ・ゴセックの交響曲より。

François-Joseph Gossec: Symphonie B-Dur, op. 6, Nr. 6 (Cappella Coloniensis: Hans-Martin Linde);
バイエルン放送協会のネットストリーム(ラジオ)で、現地時間だと夜中にやってる番組から1曲。
日本時間だと朝6時から8時の時間帯でクラシック音楽を流している。
今日は、フランソワ=ジョゼフ・ゴセック(1734年~1829年)のシンフォニー。「フランス交響曲の父」
と言われ30曲ほど作品を書いているらしい。小学校の頃音楽の時間に聴いた「ガヴォット」で、お名前は
存じあげていますということになっている。Mozartも同年代。

交響曲ロ長調 作品6-6
5つの楽章で構成されていて、
アレグロ・モルト
ラルゲット・ポコ・レント
ラルゴ・コン・ソルディーニ
フーガ
メヌエット1アンド2
短い3楽章を折り目に23分程度の曲。
古典派の交響曲になるのかな。聴いていて
耳に残った。

François-Joseph Gossec: Symphonie B-Dur, op. 6, Nr. 6 (Cappella Coloniensis: Hans-Martin Linde);
https://www.youtube.com/watch?v=mO0BobH60po

おなじみの「ガヴォット」。
Michael Parloff, flute: François-Joseph Gossec, Gavotte
https://www.youtube.com/watch?v=VQMhjX7KzW4