2014年3月に検出の可能性が発表された“宇宙誕生のインフレーションの痕跡”。
この痕跡が新たなデータにより、
「銀河内のチリによるノイズ」である可能性が高くなってきました。
これにより、宇宙誕生時の出来事を記す“インフレーション理論”の
有力な証拠を求める探索は、さらに続くことになるんですねー
南極での観測研究プロジェクト“BICEP2”のチームが、
“宇宙誕生のインフレーションの痕跡”を検出したのは2014年3月のこと。
全天に広がる、
かすかな“宇宙マイクロ波背景放射”から、
宇宙誕生時の急激な膨張“インフレーション”由来の重力波で作られた可能性のある偏光(電磁波の振動方向の偏り)パターンを見つけ出したんですねー
宇宙の始まりを示す「“インフレーション理論”を間接的に証明するかもしれない」
っと大きな話題になりました。
ただ、銀河内の星間チリでも、
同様の偏光パターンが作られることがあります。
でも、観測した天域では星間チリは少なく、
観測されたような強度のパターンは作られないと判断されていました。
それが、ヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星“プランク”や、“南極ケックアレイ”による最新の詳細なデータで、星間チリの影響が思ったよりも大きいことが分かることに…
これを受けて、
“BICEP2”のチームが改めて解析し直したところ、
原始重力波由来の偏光パターンの存在はあやうくなるんですねー
そして、インフレーションに由来する原始重力波の確定的な証拠は、
一旦消えたことに…
でも、これは「インフレーション自体が無かった」っという訳ではなく、
「インフレーション由来の原始重力波が検出できないほど弱い」ということ。
“プランク”が観測した“宇宙マイクロ波背景放射”の温度変動から、
この原始重力波は、かなり弱いと推測されていて、
その意味では予測通りということになります。
宇宙誕生時の出来事を解き明かす
インフレーションに由来する原始重力波は、引き続き追跡されることになりますね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 銀河内の磁場構造が分かる全天マップ
この痕跡が新たなデータにより、
「銀河内のチリによるノイズ」である可能性が高くなってきました。
これにより、宇宙誕生時の出来事を記す“インフレーション理論”の
有力な証拠を求める探索は、さらに続くことになるんですねー
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“プランク”が観測した星間チリの分布。 点線内が“BICEP2”プロジェクトでの観測範囲。 |
南極での観測研究プロジェクト“BICEP2”のチームが、
“宇宙誕生のインフレーションの痕跡”を検出したのは2014年3月のこと。
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重力波を観測した南極の施設 |
全天に広がる、
かすかな“宇宙マイクロ波背景放射”から、
宇宙誕生時の急激な膨張“インフレーション”由来の重力波で作られた可能性のある偏光(電磁波の振動方向の偏り)パターンを見つけ出したんですねー
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インフレーション由来の原始重力波によって、 宇宙背景放射に生じたとされるパターン“Bモード偏光” |
宇宙の始まりを示す「“インフレーション理論”を間接的に証明するかもしれない」
っと大きな話題になりました。
ただ、銀河内の星間チリでも、
同様の偏光パターンが作られることがあります。
でも、観測した天域では星間チリは少なく、
観測されたような強度のパターンは作られないと判断されていました。
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赤外線天文衛星“プランク” |
それが、ヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星“プランク”や、“南極ケックアレイ”による最新の詳細なデータで、星間チリの影響が思ったよりも大きいことが分かることに…
これを受けて、
“BICEP2”のチームが改めて解析し直したところ、
原始重力波由来の偏光パターンの存在はあやうくなるんですねー
そして、インフレーションに由来する原始重力波の確定的な証拠は、
一旦消えたことに…
でも、これは「インフレーション自体が無かった」っという訳ではなく、
「インフレーション由来の原始重力波が検出できないほど弱い」ということ。
“プランク”が観測した“宇宙マイクロ波背景放射”の温度変動から、
この原始重力波は、かなり弱いと推測されていて、
その意味では予測通りということになります。
宇宙誕生時の出来事を解き明かす
インフレーションに由来する原始重力波は、引き続き追跡されることになりますね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 銀河内の磁場構造が分かる全天マップ
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