前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

総務部。総合政策部関係で審議。沿線自治体議会が求める特急存続の請願を自民・民主が反対の暴挙。

2013年03月08日 | Weblog
  昨日は、総務教育常任委員会の総務部・総合政策部関係の審議がおこなわれました。夕方は、お寺さんからの県政相談、夜は女性後援会の方との地域あいさつまわり活動でした。今日も、県議会審議がつづきます。がんばります。


 昨日の総務部、総合政策部関係の審議では私もいくつか質問しました。

明らかになったいくつかの点を紹介しますと・・・・・

●決算審査で指摘した知事公舎の改善点については、メンテ費用の見直しはするが、家賃月額3万円は見直さない、との答弁。あらためて世間の水準とかけ離れている、と批判しました。

●旧林業公社の処理を3セク債でおこなった場合、日本政策金融公庫への返済はどれだけ軽減されるのか、について県が提案しているケースでは利払いが30億円、3セク債利用の場合は18億円、と答え、12億程度利払いが軽減される。しかし、この場合だと10年間で返済しなくてはならず、年度あたりの負担が重くなる、と答えました。

●県職員の退職金削減にともない、県立大学教員の退職金削減についても同様におこなわれる、と答弁がありました。私が「教員に周知されているか」と質問したのに対し、「大学がすることだ」と答えました。また、私は「県内学生を増やすためにも、収入に応じた授業料減免などを拡大し、誘導すべきだ。あわせて教員がでていくような大学になってもいけない」と提案しました。

●国が交付税を削減し、地方に押し付けている給与削減について、「なんでも国の言うことをきく必要はなく、職員の仕事への意欲を考えても削減すべきでない」と主張しました。

●消費税増税による財政への影響について、「公共事業などの消費税負担は現在45億円」と答え、10パーセント増税なら90億円の負担となります。また、県が今回議会にだした「長期の財政収支見通し」について、歳入では消費税増税を見込んでいるが、歳出面の投資的経費では消費税増税分を計算していないことが明らかになりました。もともとかなり厳しい財政見通しですが、あらためて検証が必要です。

●新幹線にともなう並行在来線対策事業では、3セクとなる区間の駅やトンネルなどを調査する、と答えました。私は、「仮に3セクとなるのであれば、石川県との共同で取り組むなど、運行のシステムなどを共同で活用されるようにすべき」と求めました。



★市民団体からだされていた新幹線延伸にともなう特急廃止ではなく、関西・中京への利便性を維持するために「サンダーバード」「しらさぎ」の存続を求める意見書提出をもとめる請願は自民党、民主党の反対で不採択になりました。自民の畑委員、民主の山本正雄委員は「JRが乗り継ぎに配慮する」などと反対意見を述べました。しかし、いま明らかになる資料にもとづく試算だけでも、現行より料金は高くなり、時間短縮効果も見込めないという利用する県民・国民に不利益をもたらします。新幹線を叫び、県民の不利益を黙認するようでは、なんのための公共交通なのか、がとわれます。福井市議会、越前市議会、鯖江市議会、南越前町議会など沿線自治体議会が懸念を表明し、意見書をあげ、求めている内容を県議会が真剣に取り組まない態度は県民からの批判をうけざるをえないでしょう。