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前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

政治家の質がわかる公開討論会

2009年08月10日 | Weblog
「福井から日本を考える」公開討論会が8日夕方、福井市アオッサで開かれた。日本共産党のかねもとさん、自民党現職の稲田さん、民主党現職の笹木さん、幸福実現党の新人の4名が参加した。主催は、日本青年会議所北陸信越地区 福井ブロック協議会。このような企画に労をとられた主催者に敬意を表したい。

  冒頭、市民グループのマニフェスト討論会に自民党が出席を拒否したことをきかれた稲田氏は「私も今朝の新聞ではじめて知った。詳しい事情はわからない」などと答えたが、政権党にしてはなんとも情けないことだ。

  社会保障問題で、稲田氏は「2200億円削減への批判あった。もうやめにした。社会保障費はムダづかいや防衛費を削ってまかなえる金額ではない」と。2200億円削減中止は来年度限りの方針ではなかったか。共産党を念頭においての財源論批判で、消費税引き上げが必要、ということだろうが、この間の消費税増税の大部分が大企業減税分などで消えてしまったことはどう考えているのか。

  民主の笹木氏の論は、抽象的で、また枝葉末節なところもあり、正直政権党になって大丈夫か、という印象。かねもとさんの日米FTA批判などマニフェストを批判されても反論も説明もしない。頼りない感じだ。
笹木氏は地方分権で一括交付金13兆円を主張したが、自民党の「義務付け・枠付けの見直し」に賛成し、「補助金全廃・一括交付金化」をかかげ、「一括交付金」に切り替えるさいに、国から地方への支出を削減するものであり、地方にとっては眉唾もの。

幸福党の話ははじめて聞いたが、「北朝鮮問題」で軍事的対応を主張し、アジアの平和と繁栄に逆行する政党だと感じた。もともと自民党の安倍元総理ら改憲派を応援してきた宗教団体。

   昨日の読売新聞福井版に、たまたま立ち話で記者の質問に答えたものがコメントで掲載された。記者さんとの会話は立ち話でも気が抜けません。
以下、読売福井版より・・・・・


              ★

・・・・・来る日も来る日も福井市内などの街頭に立ち、現行の年金や福祉、医療などの各制度の問題点を指摘する。自民党でも民主党でもない“確かな野党”の存在意義を声高に訴える。共産党公認で1区から出馬する金元幸枝。今回が7度目の国政挑戦となる。出勤途中の車内から手を振る有権者も時折見られるが、多数は金元の姿に目もくれず、通り過ぎていく。
 自民と民主の2党による“政権選択選挙”に注目が集まるほど、小政党の存在が埋没してしまう――。そんな危機感を抱く関係者は多い。

         共産党は、昨秋からの経済情勢の悪化で顕在化した非正規雇用問題に対する取り組みをアピールすることで、存在感を示そうしている。
党県委員会副委員長の佐藤正雄は「有権者との対話を通じ、労働者派遣法の抜本改正などを訴えることで若者の支持を呼び込みたい」と語る。

         福井市内で7日に開かれた同党の演説会。2月に派遣切りされた男性が特別参加し、派遣会社に対して地位保全などを求める仮処分を地裁に申し立てて、「解雇は無効」とする決定を7月に勝ち取ったことを報告した。男性は自らの体験に基づいて非正規労働者を取り巻く実情などを熱っぽく語り、「派遣社員は横のつながりが弱く、団結とは無縁だ。だから、会社にも粗末に扱われるが、泣き寝入りしてはいけない」と強調した。
 
         雇用問題など、暮らしに密着した政策を訴えることに加え、同党は比例選北陸信越ブロックでの議席奪還にも重点を置く。2003、05年の過去2回の衆院選では、あと1歩のところで比例選での議席を取りこぼした。比例選に重複立候補する金元には、県内の比例票を掘り起こすという使命もある。
 2大政党化が進む中、少数の民意を受け止める政党は生き残れるのか。今回の衆院選では、小政党の存在意義も問われている。(文中敬称略、この連載は上田友也が担当しました)
(2009年8月9日 読売新聞)