すべては愛する宗像のため

福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

災害ボランティア(前回の続き)

2006年03月04日 | 災害ボランティア
前回日記の続きです。
玄界島の被災者の方々が避難されている九電記念体育館に災害ボランティアセンター窓口が設置されました。
TVで九電記念体育館の状況が全国放映されたため、支援物資やボランティアも九電記念体育館に一勢に集まります。

私が九電記念体育館に到着した時、すでに福岡青年会議所の皆さんが避難所で作業されていました。

実は、福岡JCのメンバー自身の会社やお店も被害に遭われてました。

福岡ブロック協議会の堀内恭彦副会長(当時)と私がJCの窓口となりましたが、
堀内副会長ご自身の事務所(堀内副会長は弁護士さんです)も本棚などが倒れ、ガラスの破片が散乱し、私が思うにボランティアどころでは無い状況だったことでしょう。
そんな堀内副会長ご自身が率先してボランティアセンターで働かれていました。
松藤会長も連日、センターで指揮を取られていました。

災害ボランティアの実際の活動は、被災者家屋の片付けや掃除などです。
決して、危険な地域や場所には行きません。
それらは自衛隊や消防団など訓練を受けた方でないと、二次災害の危険があるからです。
JCではボランティアの方々の人員整理と、現地までの送迎を主に行いました。
(昨年の災害ボランティア活動はこちらのHPで紹介してあります)

災害ボランティアセンターの運営は、福岡市社会福祉協議会福岡県社会福祉協議会・JCが協力して行っていきます。
作業後は、毎晩、対策会議を行いました。
しかしながら会議の進行がいかにもお役所的なのです。
・・・それも仕方ありません。
まさに予想外の事態だったわけですし、マニュアルもありません。
だからこそ、我々JCのような民間組織が行政の手足となって、臨機応変に動かなくてはならないと実感しました。

話を昨日のことに戻します。
昨日の第1回災害ボランティア地域連絡会(仮称)には、古賀市・福津市・宗像市の行政の方々に出席いただき、福岡県防災指導係の重野泰治事務主査からの<災害ボランティア>の定義と役割のレクチャー後、意見交換を行いました。

重野事務主査はじめ各市行政の皆様には感謝申し上げます。

何でJCが?!と思われたかもしれませんが、
災害が発生したら、間違いなく市に対策本部が設置され、全国から大勢のボランティアと大量の物資が押し寄せます。

ある調査によると、85%の方が災害発生時には、何らかのボランティア活動をやりたいと答えられたそうです。

この<マンパワー:善意の力>を活かし、被災者のニーズにマッチさせていくのが行政であり、
災害ボランティア連絡会(行政+民間)の役割なのです。

我々自身が被災者となるかもしれません。
しかし、災害発生という緊急時に必要なのは<リーダーシップ>と、
皆のために行動し、事態を良い方へと改善していく<マンパワー:マネジメント能力>です。

日本全国いつどこで災害が起きても不思議ではありません。
しかし、その備えも対策もできていないのが今の日本の現実なのです。
(福井県や新潟県などでは民間による災害ボランティア活動が進んでいます)

災害ボランティアについての宗像JCの動きは、今始まったばかりですが、今後も随時報告させていただきます。

※写真は昨日の行政との意見交換会の模様。
主催の地域力創造委員会・松島岩太委員長はじめメンバーの皆さんお疲れさまでした。

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