みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

本サイト6万ヒット

2006年03月12日 | 雑感~ひとりごと
 本サイトが6万ヒットを超えました。これも訪れて下さるみなさまのおかげです。ありがとうございました。
 最近はこのブログ更新ばかりですが、本サイトの方も暇をみて、ぼちぼち手を加えていきたいと思っています・・・。思えば学生時代にふとしたことから好きになった歌舞伎。同世代になかなか理解の得られない(?)私の趣味をもっと若い人にも紹介したいという思いで始めましたが、こんなに続くとは思ってもいませんでした。これも、こんなサイトに訪れてくださるみなさまの訪問や温かい書き込みのおかげです。
 そして、タイトル名にカブキってついてるけど、いつのまにかお能やらミュージカルやら雑多なページになってしまいました(苦笑)自分の多趣味・・・いやミーハーっぷりに自分でも感心するやら呆れるやらです・・・^^;。

 これからもよろしくお願いします!!

『夢の女』(ビデオ)

2006年03月12日 | 映画(DVD含む)
 レンタルショップの邦画コーナーをうろうろしていたら、見つけました。玉三郎さん監督作品は『外科室』『天守物語』は見ていますが、『夢の女』は未見。ということで借りてきました。永井荷風の同名小説が原作。玉三郎さんの二作目の監督作品。

【あらすじ】
 士族の娘でありながら、父親の借金が元で深川州崎の遊郭に身を売り、花魁「楓」となってお浪(吉永小百合)。里子に出していた娘のお種がひどい仕打ちを受けていることを知り、身請け話を断り年季を延ばして娘を引き取ることにしようとする。しかし、楓を身請けしようとしていた薬問屋の小田部(永島敏行)はその場で首を吊り自殺してしまう。それから楓は新聞に「毒婦」と書かれ、人気が落ち酒に溺れていく。そんな中、上郷(安井昌二)という相場師がすべてを承知で楓を身請けした。数年後、州崎を訪れた楓は二代目楓に身の上話と夢のようだった日々を語り、再び州崎を離れていく・・・・。

【感想】
 全編モノクロの映像はまるで往年の名作映画のよう。随所に玉三郎さんの映画のセンス・・というか美的センスを伺うことができます。静かに淡々と美しく表現する・・・。音楽(小唄・端唄)、衣装、セットなどはとても凝っていて玉三郎さんだからできる映像かなと思いました。からこういう映画作りってとても好きです。
 『夢の女』に引き続き主演の吉永小百合さんはやはり綺麗。いつも「素敵だな」と思う女優さんですが、見た目だけではない。所作もとても綺麗だなぁと何回も思いました。永島敏行もよかったですが、懐の深い上郷の安井昌二さんの役が個人的にはお気に入りだったり(笑)そして樹木希林の遊郭の仲居も雰囲気ありました。最初に片岡京子さん(仁左衛門さんの次女)の名前があり、どこに出ているのか?と思って隈無く探していたら、最後に二代目楓として出ていました。まだデビューしたての頃かな?あどけない感じでした。
 雰囲気のある良い映画でした。映画作りは大変でしょうけど、また玉三郎さんの映像作品を見てみたいなぁと思いました。