みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

東風吹かば・・・

2006年03月01日 | 雑感~芝居関連
 早いもので今日から3月ですね。小学校の時、3学期の始業式で校長先生が「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」と言って3学期が短いというお話が頭に蘇りました(笑)今日は・・・というよりもここ何日かは1日おき位に雨で、寒さが戻ってしまったようです・・。花粉症持ちとしては雨は有り難くもあるのですがね・・・(^^;。画像は先日撮った我が家の梅です。なかなか上手く撮れないのですが・・・。春の訪れを感じさせてくれる花ですね。
 
 梅は、菅原道真が愛した花でもあります。太宰府に流される時、庭の紅梅との別れを惜しみ
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな
 という歌を詠んでいます。そしてその梅が主のいる太宰府まで飛んでいって根をつけた、という“飛び梅伝説”があります。それだけ道真公と梅は切っても切れない縁だということが感じられます。なので梅が咲いたのを見て、今月の歌舞伎座『菅原伝授手習鑑』に思いを馳せました。
 文化デジタルライブラリーに、演目のこと、道真の歴史や伝説のことまで詳しい演目解説のページがありましたので紹介します。“木像伝説”のエピソードは歌舞伎の『道明寺』にも盛り込まれています。未見の方に是非チェックしていただきたいのが、劇中の道真公の木像の役割です。この時点では、生きているので神様ではないですけど、後に祀られる品格というものが感じられます。今でこそ学問の神様ですが、当初はかなり怖れられていたのですよね。でもそういう「怖れ」はあまり感じられないのですよね・・・。そして、単独上演されることが多い『寺子屋』に繋がると思います・・・。やっぱ『筆法伝授』も見たいけど、通しじゃないと無理かしら?(^^;