桐子

留萌本線の終着駅。
大正１０年の建物。
その当時の部分と今どき（間違いなくふた昔くらい前のもの）の建材が張られた部分とが混在する駅舎は、レトロという表現で括るには、ちょっと“ちぐはぐ”な雰囲気です。

扉のアルミサッシ化は仕方がないんですけどね。
もうちょっと落ち着いた感じにしたいもの。



これが中のようす。
ガランとしていてとても殺風景なんだなぁ。
ストーブも無いですからね。

昔はこの真ん中にポット式の石油ストーブがあったんだけど、紙くずなんかを入れたイタズラからボヤ騒ぎになっちゃって撤去となりました。
火事の恐れがあるから。

もう…。

イタズラの代償は大きいわ。
寒いです。
待合い室なんだけど、寒過ぎてイスにも座れないって感じ。



そんな駅舎の中にある鉄柱。
銀色に塗られたものが２本。
天井の梁を支えています。



この鉄柱。

映画「駅STATION」のとき、倍賞千恵子さんが触れてたやつ。
もたれかかってたんだったかなぁ。
ちょっと影のありそうな居酒屋の女将。
桐子。
あの映画は、夏のシーンもあれば冬もありました。
美しい増毛の風景を存分に撮っていただきましたから。
当時の港は小さかったけど、それなりに味もあったなぁ。

でも、やっぱり冬のシーンが好きだった。
うずたかく積まれた雪。
その間を寒そうに歩く人。
岸壁に打ちあがる波。
冬の厳しさがよく伝わってきます。



そんな想い出の鉄柱。
いつの時代もある落書き。
ここを旅した人の大切な想い出なのかもね。

フルコース

今週の火曜に撮影されたオーベルジュましけのディナーコース。
オシャレなお皿が並びましたからねぇ。
メニューを入手しましたのでご報告させていただきますっ。



Ｍｅｎｕ

滝川産合鴨のロティ　彦一にんにくのイタリア風
イバラ海老と雲丹と野菜のサラダ仕立て
数の子の冷製ポタージュ
鮑とボタン海老のリゾット國稀酒風味
白老阿部牛フィレ肉とフォアグラのソテー　ソースペリグー
日高産マスカルポーネチーズ　バルサミコソース
小さなデコレーションケーキ
スカンピン工房のこだわりパン
オリジナルブレンドコーヒー

んんん…。

雪降りの夜。
暖かな部屋でワインを飲みながら素敵な料理を楽しむ。
ああ、夢だわなぁ。

とりあえず、目の前にはあるので、全部夢って訳じゃないんだけど、見るだけなので半分が夢ってことかな。



これ、阿部牛。
白老牛の中でもピカイチなお肉。
三國シェフも絶賛ですからね。
それにフォアグラかぁ。

んー。
フォアグラ経験なさ過ぎのワタクシ。
想像できません。



冷製ポタージュ。
カズノコ入り。

そうか。
これレトルト商品として開発されたもののベースになるものでしょうかね。
ポタージュの製法は同じかも知れませんけど…。
ここで出されるものは、見た目から格段に違いますなぁ。

春のえびまつり会場で購入したポタージュはレトルトタイプ。
家の台所で温めていただきましたが、表面のジュレのような層と散らしたネギなどという技が無かったですからね。
これを機に学ばさせていただきます。



これはアイスかと思っていたらチーズだったんですね。
道内は日高産のチーズ。
一口ずつを楽しむというのは、こういうお皿のことを言うんだろうなぁ。
オシャレですわな。



小さなデコレーション。
金粉が振りかけられて…。
豪華です。



いつも食べられるものじゃ無いですからねぇ。
何かの記念日にでも…。
奮発しちゃいましょうかね。

やさしい色

丘の上の喫茶店ポルク。
ログハウスの暖かな感じとステンドグラスの美しさが特徴のお店です。
増毛市街地から留萌側に少し行ったところ。
国道脇にあるのですけどね。
お店に入るには、短いのですがちょっと急な坂道を登らなくてはなりません。
雪が降って滑りやすい時は要注意ですね。

でも、登ってしまえば素敵な空間が待っていますので…。



入口には透明なものだけを使ったステンドグラス。
その扉を進む途中はミニギャラリーになっています。
もちろんステンドグラスの作品もいっぱい並んでいます。

お店は４人用のテーブルが７～８つくらいだったかなぁ。
２人用の席もあったような。



雑誌が収納されている本棚にも。
ログとステンドグラスって、とてもいい関係です。
美味しいコーヒーを入れてくれるお店ですが、雰囲気の良さが一層美味しく感じさせてくれますね。

とっくに

一昨日の晩は天ぷらでしたよ。
キノコにタマネギとニンジン、カボチャ、ナス、イモ。
そして中に埋もれるように甘エビ。
赤いシッポが存在感を示しますね。



サクサク、サクサク。
天つゆをつけていただきますが、甘エビだけはそのままでも十分美味い。
きっと、揚げたてをつまみ食いしているときが最高なんだろうなぁ。



ワタクシが調理番だったらみんなが食べる分、とっくに無くなっちゃいますな。