昨年お亡くなりになった高倉健さんを偲んで記帳所を開いています。
映画「駅STATION」でロケが行われた風待食堂。
駅前の観光案内所です。
例年なら11月3日の文化の日あたりまでで営業を終了する案内所ですが、高倉さんの命日となる11月10日まで期間を延長することにしました。
これからもずっと。
鉄路の継続は厳しい局面に追い込まれていますけど…。
動くものは無くなっても、残されたものを大切にしていく生き方。
人口が増える見込みは薄く、大きなものを作り出せるほどの資金も乏しい。
田舎が抱える問題はすぐに解決出来るようなものではありませんがね。
だからと言って何もしないでいいというワケでもありませんから。
映画を撮った頃の活気を戻すには随分と難しいこともあろうかと思います。
いや、無理なのかも知れません。
旭化成グループの不正事件が大きな社会問題になっています。
杭打ち工事のデータ改ざん。
この北海道でも発覚しましたね。
でも、データの扱い内容はどうあれ安全には問題無しとするコメントを発した当事者企業。
何万円かの買い物でもあるまいし。
それなりの人が、それなりの立場でひとつのものを作り上げていく共同作業。
日本の建設技術の信用が根本から崩れ去ろうとしているんだ。
一流という看板を下ろしてしまったな。
そして発注者側のチェック体制というものも改めて見直さなければならないんじゃないのかな。
悪いのは全て民間なのか。
政府や中央の役人だけは強大な権力を持ち続けているけど、その結果の規制緩和的なものが世の中の安全基準も全部壊し続けているんじゃないの。
雇用も社会保障も。
弱いものは泣き寝入りしろ。
口では優しい言葉を発しても、行動が真逆だもの。
もう日本でなければならないものなんて無いんじゃないのかい。
「不器用ですから。」
もう随分前のCM。
健さんがボソッと呟く。
言い訳じゃ無い。
仕事は結果なんだよ。
今もこの問題を取り繕おうと必死な人たち。
住まいは誰のために作るんだったっけ?
滑稽だな。