手が射殺され、旅行者が一時連れ去られる(但し、後に解放された)といった事件も
発生しています。
2.被害事例に共通するとみられる点は概ね次のとおりです。
(1)被害者の多くは、午後10時過ぎの到着便でマニラ国際空港に到着し、その後、午前零時前後に空港を出発した後に被害に遭っています。
(2)犯行グループは4~5名の男性で、銃を所持し、旅券、金品等の貴重品を強奪
する他、被害者側が抵抗する場合は、運転手を射殺したり、銃を突きつけて車内
から乗客を連れ去ったりします。
(3)被害に遭う旅行者の多くは、利用する車両(運転手付レンタカーやホテルハイ
ヤー等)を予め手配しています。偶発的ではなく、犯行グループが事前に空港で
狙いを定めているとみられます。
3.つきましては、深夜便による入国は極力避けるよう心がけ、やむを得ず深夜
便を利用して到着した際には、空港において犯行グループに狙いをつけられていないか身辺に十分注意すること(例えば空港で多額の両替をしない等)や、流しのタクシ
ーの利用を控えることはもとより、あらかじめ手配した車両を利用する場合も、待ち
合わせ場所や出迎え者の名前等を事前に打ち合わせ、出迎え者の身辺事項の確認ができるようにする、運転手に車通りの多い道路を使用するよう指示する等、十分注意して行動するようにしてください。また、万一、こうした事件に遭遇した場合には、決して抵抗しないようにする等、身の安全を確保するようにしてください。