全国統一選挙も終わり大統領から市町村の市長まで各当選者も決まりました。6月13日、全国で一斉に小学校から大学まで新学期が、はじまり各有名私立学校の周りは学生の送り迎えの車で大渋滞の日課が始まりました。6月30日には、各当選者が任命され新しいフィリピンのスタートとなります。ご存知のように大統領となりますドゥテルテ新大統領は元ミンダナオ島フィリピンで一番過激派が多く犯罪も多く日本大使館からミンダナオ島への旅行は危険なので行かないようにとの注意報が度々出ています。ダバオ市の市長を長年務め市の犯罪撲滅を掲げ「私設暗殺団」を抱えて超法規殺人を黙認し犯罪者を逮捕ではなく射殺してきました。その射殺数は5年間で約1700人強です。その為、フィリピン一の犯罪都市から犯罪が無くなり今ではフィリピン一安全な都市に数えられるようになりました。特に、麻薬、殺人、強姦犯罪を重点取り締まりを行いました。そして、大統領選では、「マニラから6か月間で麻薬犯罪をなくし、マニラ湾を犯罪者、その血で埋め尽くす」と過激発言を繰り返し、麻薬犯罪者を一般市民が射殺しても大統領特赦を与え懸賞金、麻薬シンジケートの幹部500万ペソ(約1200万円)、その他ランクによって懸賞金を支払うと発表しました。また、悪徳警官もその対象になりました。観光都市で有名なセブ市の新しい市長はドゥテルテ氏の信望者でやはり麻薬犯罪者を射殺した者に報奨金を出すと発表しました。射殺、50000ペソ(約120000円)、逮捕5000ペソ(約12000円)です。既に、3人射殺され3人の警官に150000ペソ(約360000円)が支払いされました。各警官は相談の上、全てを孤児院と教会に寄付をしたそうです。ここまでされて麻薬シンジケートが黙っていません。新大統領を暗殺した者に懸賞金を出す。前代未聞の事態になってきました。その額は10億ペソ(約24億円)です。そして新国家警察長官にも懸賞金が1000万ペソ(約2400万円)かけられました。また、大手のカジノ業者から多額の賄賂の提供申し出があったことも発表されました。現アキノ大統領はフィリピン財界を優遇してきましたが、新大統領はハングリー精神を持っていますのでこれからのフィリピンは一悶着、二悶着もあると思います。
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