みやまいの「ぷりてぃ~ウーマン」プロジェクト

カッコいい女を目指した私の奮闘記だったり、つぶやきだったり、愚痴だったり・・・

『生涯現役』。

2014-01-27 23:03:23 | ちょっと論じる
波平さんの声を40年以上担当されてきた永井一郎さんが急逝された。
82歳。
お仕事先で滞在していたホテルのお部屋で亡くなったとか。

YAWARAのジゴロウおじいさんとか、じゃりん子チエ(←関西の同世代未満は知らんだろうな・・)の
小鉄など、馴染みの声は他にもあるが、やはり一番の馴染みは波平さん。
ともすれば、波平さんが亡くなったかのような気持ちになっている方も多いだろう。
2月以降に波平さんの声が変わるとすると、「ドラえもん」の声が変わったとき以上のショックを
感じるだろうなぁ・・・。


にしても、82歳までお仕事を続けられるということはすごい。
天職にあたられていたんだな、とも思うし、その気力体力・プロ意識にも
恐れ入ってしまう。

私なんて、引退ありきのサラリーマン生活だし、
外資企業のような高給が望める会社では「アーリーリタイヤ」なんて言って
サッサと働くのやめて仕事のない日々を濃密に充実させようぜ、などという発想もある。

仕事に精神的に疲れている身としては、できることならアーリーリタイヤしたいぜ、
と思ってしまうときもあるが、仕事にやりがいを求めたい身としては、「生涯現役」という
ものにも、正直憧れてしまう。

あくまでもwiki情報だが、永井さんの声優人生が順風満帆だったかというと
決してそんなわけでもなく、「声優」というお仕事が軽視されていてお給料的にも
低待遇だった時代に、声優陣の先頭に立って待遇改善要求に努めるなど、
辛酸をなめたり大きな敵と戦うことが多々あったようだ。
それでいて、「生涯現役」を選ばれ、全うされるというのは、
どういう考えからなのだろうか。

また、「生涯現役」にこだわるがあまりそのポストや仕事にしがみつき、
実はもうとっくに現役続行できる能力はないのが周りにバレバレで、
「あのヒト、早く引退すればいいのに・・」、なんて陰口を叩かれる方も
一部でいらっしゃる。
そんな姿を見せるのがイヤだから現役半ばで引退をされる大橋巨泉さんや
上岡龍太郎氏などもいらっしゃる。
「生涯現役」に対し色んな接し方・体現の仕方(しないことも含め)がある中、
永井さんは、ある意味年齢不相応なくらいの現役感が漂い続けていた。
そんな状態で天寿を全うされた『生涯現役』像は、
・・上手いコトバが見つからないが、「生きざま」「人生そのもの」を
感じるし、何よりも「誇り」を見せ付けられているようで、何だかまぶしく、
素敵であり、尊敬を禁じえない。


だから、波平さんと重なるんだろうな。。
芯が強く、昭和のオトコを絵に描いたような、波平さん。
設定はサラリーマンだったが、何年も何年も現役社員の波平さん。
そんな波平さんの声を演じる、生涯現役の永井さん。
素晴らしいシンクロだったんだなぁ。


話は戻って、私も含めサラリーマンはみんな引退ありき。
そんなゴールのある線路を走っているから、
なかなか「生きざま」や「誇り」ってもてないように思えてきたが、
それは私の劣等感ゆえの歪んだ発想だろうか・・・?





永井一郎さんのご冥福をお祈りいたします。

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