みやまいの「ぷりてぃ~ウーマン」プロジェクト

カッコいい女を目指した私の奮闘記だったり、つぶやきだったり、愚痴だったり・・・

お誕生日。

2008-10-05 20:03:30 | PWへの軌跡(我が思い・つぶやき)
大学時代の友人と、お墓参りに行ってきました。

私たちは6年前、サークル時代の友人を1人亡くしました。
すごく綺麗で、すごく頑張り屋で、すごく負けず嫌いな子でした。

彼女を亡くして以来、今日に至るまで私たちは彼女のお墓参りに
行っていませんでした。
行けない事情があったわけでもなく、行くのが面倒とかイヤだとか、
そういうのでもないのですが、何となく・・・。

それが、今年に入って誰からともなく、「彼女のお墓参りに
行きたいよね」という話が挙がり、私がご実家に連絡をとって、
今日のこの日を迎えることができました。


奇しくも、今日は彼女の誕生日。

正直、合わせたわけではなかったのですが、同期同士で
都合のいい日を合わせた結果こうなったのも、何かの縁かも知れません。

「10月5日に伺います」とお電話したとき、電話の向こうの
お母様は「ちょうど娘の誕生日ですね」と、気のせいでなければ
ちょっと嬉しそうに言ってくださりました。


曇りの予報をいい意味で裏切り、誕生日当日の今日はとてもいい天気。
ご両親も、まるで我が子の里帰りを迎えるかのように、満面の笑顔で
私たちを出迎えてくださりました。

まずは仏壇の彼女にご挨拶したあと、ご両親に連れられて、
ご実家から車で数分のところにある彼女のお墓へ。
彼女のイメージに合う、百合をメインにしたお花を生けさせていただき、
お線香をあげさせていただきました。


お線香の束を持っていたとき、その中の1本が手からすべり落ち、
私の人差し指に火が当たった。

多分、「来るのが遅いよ!」という、彼女からのメッセージだったんだろうな。
本当、遅かったよね。ごめんね。

参加したメンバーでひととおりお参りをし、車の方へ戻る直前、
ごく自然に私は彼女のお墓へと小さく手を振った。
「またね。」って。
学生時代に駅で別れたみたいな感じで。
いま思うと、私はそこに彼女の存在を感じていたのかも知れないな。
・・クサい話と思われるかも知れないけど、本当に、実感として。


今回彼女のお墓参りに行けたことは、すごくよかったことだと思う。
お墓からご実家に戻り、お母様お手製のたくさんのお料理を振舞って
いただき、ご両親の色んなお話を伺い、メンバーそれぞれの近況や
彼女との思い出話をしているうちにお昼の時間をすっかりオーバー
してしまって、予想外の長居となってしまったくらい、
濃密な時間を過ごせたことも、とってもよかったと思う。

でも同時に、もっと早く来ればよかったとも、思う。
今日があまりにも充実していたので、その分、こんな日をもっと
早く迎えたかったという気分が募る。

でもでも、6年経った、今日のこの日に行ったからこそ、
こんなにも充実した、素敵なお墓参り(という表現も何だか変ですが・・)
になったような気もする。



そんなことを胸に抱いていた帰り道、雨が降ってきた。
彼女の家をあとにしてから10分少々しか経っていないうちに。


あれは彼女の感謝の涙だったんだろうか。
それとも、私たちが帰っちゃって淋しい涙だったんだろうか。

前者でいてくれたら嬉しいな。
誕生日は感謝してもらわなきゃ。
淋しい誕生日なんて、イヤじゃん。


前日と、今日の帰り道、フトした瞬間に彼女のことを思い出し、
涙が出そうになった。

でも、帰ってきてから私も考えを変えた。
彼女がいないことを悲しんじゃだめだ。
彼女が、私たちの友人としていてくれたことに、感謝しなきゃ。


と、いうわけで、今日はお互いへ感謝の誕生日です。


さんきゅうなのだ!