薬屋のおやじのボヤキ

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男がタバコを吸わなくなったから出生率が落ちてきた? 見事な相関関係にビックリ!

2018年07月12日 | たばこと健康

 久しぶりに「たばこと健康」に関して記事にします。この記事は、別立てブログ「永築當果のブログ」で先ほどアップしたものですが、このブログにも掲載することとした次第です。

男がタバコを吸わなくなったから出生率が落ちてきた? 見事な相関関係にビックリ!

 うちは薬屋であり、タバコも取り扱っている。人は、“毒を盛って薬も売る、ダブルで儲けていやがる”とのたまう。たしかに、タバコを吸い過ぎると、のどがいがらっぽくなり、のどシュッシュしたくなる、ということはあろう。また、強いタバコを吸い続けるヘビースモーカーともなると、夕方には胃が気持ち悪くなる。小生もデスクワークをしていた前職の企業戦士時代はそうしたことがあり、胃薬のお世話になったことがある。でも、タバコのお陰でストレスが緩和され、精神安定剤などのお世話にならずに済んだ。よって、“タバコも薬の一種だ!”と反論したくなる。

 まあ、それはそれとして、表題にした「男がタバコを吸わなくなったから出生率が落ちてきた? 見事な相関関係にビックリ!」、これを裏付ける、ちゃんとしたデータがあることには驚いた。全国たばこ新聞(018.6.25)に載っていたものである。
 出生率と男性の喫煙者率に実に見事な相関関係が読み取れるのである。そのグラフが次のもので、「危険率0.1%未満の相関関係がある」と計算されているほど高い相関関係を示しているのである。 

 

 

 

 よって、「出生率を上げたかったら、男はタバコをすえばいい」、ということになるかというと、そうではない。相関関係というものは、全く無関係な事柄であっても、非常に似たグラフ曲線を示せば、相関ありとされてしまうのである。因果関係とは全く別の世界の捉え方なのである。したがって、今、どこかの気象観測所で、あるいは数多くの気象観測所で得られた気温の変化がほぼ一直線に上昇傾向にあるとするならば、小生の年の食い方と非常に高い相関関係があることになる。よって、「小生が年を食ったから地球は温暖化したのだ。小生は神のような存在だ。」なんてことを言っても、誰も相手にしないが、この世の中には、こうした何も因果関係がないにもかかわらず強い相関関係を持ち出して、さも因果関係があるやに思わせて、うまく人をだます輩が大勢おり、政府や御用学者にそれが目に付くから困ったものである。

 ところで、この世の中、嫌煙運動の高まりにすさまじいものがあり、「喫煙は男性の生殖能力低下をもたらす」などとさえ言われている。引き続き全国たばこ新聞(018.6.25)に載っていたものを紹介しよう。著者は医学博士の葦原祐樹氏である。要約して以下に記す。なお、上述のグラフも氏によるものを引用させていただいた。

 2008年に「喫煙する男性は精液の量が少なく、精液の濃度が薄く、精子の運動量が少ない」という報告がなされていて、それを証明しようと、中国の上海の研究グループがオスのマウスを使って動物実験(1回1時間、1日2回、たばこの煙が充満した環境に置く)を行い、2013年に「たばこの煙はマウスの精巣上体のたんぱく質を変化させ、精巣上体の機能を障害し、精子の品質を低下させる」と、いったん発表したものの、9か月後には別の医学雑誌で「たばこの煙はマウスの精子形成に関わるたんぱく質を変化させる」だけの記述になって、後段の「精巣上体の機能を障害し、精子の品質を低下させる」の部分は削除されてしまいました。どうやら、後段の記述は勇み足であったようです。この研究発表から言えることは、単に「たんぱく質を変化させる」ことだけになってしまい、それによって精子が変化しても、それが「精子の品質の低下なのか、向上なのか」、その点が全く不明なのです。マウスの精巣上体のたんぱく質の分析はかなり面倒な作業です。こんな難しい実験が行われているくらいなのですから、このように飼育したオスのマウスと無煙環境のオスのマウスとを使い、メスと交配させて、どちらが多くの子どもを産ませるかという比較実験、非常に簡単な実験なのですが、これを行ったのか否か、これについては全く触れられていないのです。

 また、生殖能力以外に、たばこの煙を吸ったマウスの寿命なり、がんの発生率なりを比較した実験があっていいはずです。マウスの寿命は2~3年と短く、天寿を全うしたマウスを解剖して、がんを調べることは簡単なことです。しかし、そのようにして、たばこの煙を経験させたマウスのほうが寿命が短いとか、がんの発症が多いとか、といった報告は全くないのです。十分可能な簡単な実験ですから、やっていないはずがありません。ということは、全てが失敗だった、つまり、たばこの煙を満たしたゲージに入れたマウスと、入れなかったマウスとに、寿命なり、がんの発症率に有意差がなかった、ということです。発表がなかったという事実、これこそが喫煙が無害であることの証明です。

 ヒトの喫煙の利点として、はっきりと証明されているのは「知的能力の向上」です。他にも利点を示唆する意見がいろいろあります。逆に、喫煙の害を示唆する意見、こちらの方がはるかに多いものの、どちらも所詮単なる「意見」の域を出ず、医学的・科学的に証明された「事実」はないのです。

 はたして、喫煙が我々人類にとって益なのか害なのか。それが証明されていない以上、世界中にたばこが普及してからの500年にわたる喫煙文化、これを絶やさないようにするのが我々の義務です。
(要約ここまで)

 いかがでしょうか。最後の1文は、少々言い過ぎの面がありましょうが、「はっきりと証明されているのは、知的能力の向上だけ」というのは、小生も知りませんでした。
 ヘビースモーカーの小生、長文のブログ記事を打つときはタバコが離せません。この記事もしかり。少ない知恵を思いっきり絞り出す、これにはやはりタバコの力を借りるしかありませんね。
 
もっとも、廃棄物処理法が随分前に改正されて原則野焼き禁止となりましたし、焼き肉屋も煙を下から強力に吸い落とす方式に変わって今や煙もうもうの店は見かけなくなるなど、皆さん、煙がない環境で暮らしておみえでして、どんな煙にも過敏に反応するようになってしまいましたから、愛煙家としては他人様に副流煙を嗅がせないよう十分な配慮は必要です。
 小生もつとめてそうしているのですが、ときおり、いや頻繁に“タバコは体に悪いから、もう止めろよ。”と他人から言われるのは腹立たしい限りです。小生にとっては「タバコなくして人生なし」ですからね。企業戦士時代も、古希を迎えんとする今日も、タバコの御利益をいっぱい感じて生きてきたものですから。
 この先も、ずっと「今日もタバコがうまい、タバコは健康のバロメーター」で生きていき、「タバコがまずくなった」と感じたら、「いよいよ俺もご臨終か、精密検査するまでもないわ」、といった人生を歩んでいきたいと思っています。


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