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ウガンダと暮らす  

ウガンダと日本の、日々の暮らし

滅菌について

2009-04-26 02:02:46 | ウガンダ / しごとのこと
日本の病院では、中材という部署があってそこには大きな滅菌器があって、中材のおっちゃんが何でもチャッチャッと滅菌してくれるけど、ここにはそんなものはない。
だから実際、わたしも滅菌の機械なんて触ったこともない。

ここソロティ病院で一番多く使われている滅菌器が、この卓上型のオートクレーブ。
このタイプはどの部署にも一台づつあり、その他にはボイラーで煮沸消毒している。




おまけに何かしらトラブルが多いのもこのオートクレーブ。
といっても壊れてしまうわけでもなく、何かしらのエラーが出て使えないってケースが多い。

先日、外科病棟のシスターに呼ばれComplaints Formを受け取ったので行ってみたら、Error2がよく出て使えないとのこと。

マニュアル読んで、
"Dry scorching" or "sterilizing temperature malfunction" has occurred.
ってことだったので、Water level sensorをきれいに拭いて、ついでにチャンバーを掃除して、フィルターが詰まってたのできれいにしてと。

 ***before***

***after***

そのあとランニングさせたら大丈夫でした。
トラブルのほとんどはフィルターの詰りが原因、しかしフィルター掃除の方法を知ってるシスターはいない。
というわけで、定期的にわたしが掃除に行くのもいいけれど、せっかくなので使用部署にCleaningの仕方を教えて、マニュアルを作るのもいいかなと思っている。




院内巡回運動

2009-04-11 03:35:52 | ウガンダ / しごとのこと
今週は、やっと出来上がった資料”Procedure of when the equipment breaks down or develops a fault”を持って各部署にわたしの提案を聞いてもらおう!運動を勝手にしました。

日本語だと簡単にできるだろう資料も英語となると全くで、同僚に見てもらいながらやったけどかなり時間かかりました。

その内容を要約すると、

1. The ward or department staff member reports the need for a repair to be carried out using Complaints Form (Figure1). Complaints Form is sent through the Hospital Administration to the Workshop Manager.

2. The Workshop Manager sends the Workshop technician to view the equipment to assess whether it can be repaired by him in the hospital or needs to be sent away for repair.

3. The Workshop technician reports back to the Workshop Manager.

4. If the repair can be carried out in the hospital the Workshop technician makes a request for any spare parts necessary and makes a Job Card (Figure2) in case equipment is serviceable without spare parts.

5. If the work cannot be done the Workshop gives feedback using Fault Record (Figure3). Fault Record is sent through the Hospital Administration to the respective department.

実際、手順1~4はこれまでに決められていたルールで行われていたけれど、わたしがこの病院に来て2ヵ月半ほど見てきた限り、結構いい加減・・・。
だったので、決められたルールが確実に守られるためにも文書化しもう一度見直す機会とし、そして今回わたしが提案したのは最後の手順5で、新しくFault Recordというものを作成し、これらのシステムが文書だけでは分かりずらいだろうと思い、Ward or department⇔Hospital Administration⇔Workshopの関係をフローチャト式にまとめてみました。

そしてこれらの資料を持って各部署の責任者(師長とか)を対象に回りました。

反応??うわっ!!かなりかなりいい感じ!!

どの部署の師長もわたしの提案に賛成してくれて、「もちろんそうするべきだ!今すぐにでもスタートしてほしいぐらいだ!」と的中。
わたしの英語力ではまだまだ思うように伝えられなかったけれど、それでもどの師長も協力的で熱心にわたしの話に耳を傾けてくれたのですごく嬉しかったです。それから、「わたしは病院とワークショップの懸け橋になろう!!」って新たな目標もできました。

今週は大まかに入院病棟を回り終えたので、来週は外来やもろもろ薬局、検査、放射線などの部署を回る予定。全部署を回って病棟側の意見がまとまったらそれを事務長に持っていき、最後にCNE(全ナース対象の勉強会)で発表。CNE担当の師長には最初に意見を聞いてもらっていて承諾を得ているので、事務長のOKさえ出れば後は大丈夫かと思います。今月中を目標に。

問題は、ワークショップのエンジニアがどれくらい確実にやってくれるかだよなぁ・・・。
ちょっと目を放すと知らない間にいろんなことが起きてて把握できなくなっちゃいます。
ちょっと差し出がましくなるかもしれないけど、今、わたしは病院とワークショップの間に立つと決めたのでその関係が崩れないように、しばらくは口うるさく言って行こうと思います(笑。



オペ室業務

2009-04-05 02:50:22 | ウガンダ / しごとのこと
先週からオペ室に入っていくことにしました。

わたしが行くと、ドクターやナースからこの機械は動いていない、この機械も壊れている、これもよく分からない、日本から部品を持ってきてくれないか、、、などなど口ぐちに言ってきて、だ~か~ら~!!わたしは修理しに来たんじゃないし、部品もお金も持ってきたわけじゃないっつーの!!みたいな。
もう最初にはっきり言っておきました。
それからこの部署でもワークショップとのやりとりが全くできてなくて、数年前にワークショップに修理に出した機器が返ってこないとか、何度も修理依頼しているのにあれはどうなったんだとか、、ワークショップからのフィードバックがないことに対する不満はどの部署でも聞いてきたので、今わたしはRepair Recordというのを提案してシートを作成し、ワークショップ側では受け入れてもらえたので、あと病院側に持って行って話をしようと思っています。

オペ室業務初日は、まずはオペ室にある機器を把握しようと思い行ったのですが、いろんな機器があちこちに散乱していて、とてもとても一日で全部見切れませんでした。
しかも途中で緊急オペ(帝王切開)が入り、その場でちゃっちゃっちゃっと赤ちゃんが出てきて見入ってしまいました。気付いたら足元が血の海だったりでびっくりしたけれど。

とりあえず今回見て回った医療機器の写真たち↓↓

 麻酔器

 心電図モニター

 吸引器

 酸素濃縮器

こんな感じでいろいろ機器は揃っているように見えるのですが、半分くらいは動いてません・・。心電図モニターも電源入りません・・。心電図ケーブルもちょんぎられてました・・。徐細動器からなんか液体が出てきました・・。

さぁ~て、何から始めましょうかねぇ。課題は山積み・・・。



天空の城?*Kapchorwa*

2009-03-22 04:46:32 | ウガンダ / しごとのこと
今回、JICA調整員の方に「他の病院も見ておいた方が良いと思うので・・」と所長と調整員が東部地域を回るのに同行させてもらい、一泊二日で薬剤師として派遣中の隊員のいるカプチョルワ病院と、同じ医療機器で派遣中の隊員のいるムバレ病院を見てきました。

(よく考えたら、ソロティを出るのは今回で3回目。ソロティに籠りきってます・・)

カプチョルワ県へは初めて行きましたが、行く前に”天空の城ラピュタ”みたいなところだよ!と聞かされていて、いまいち状況つかめず??でしたが、それはカプチョルワの町が標高の高いところにあるという意味だったようで、どんどんどんどん山を登っていき、突然山の崖っぷちに町が開けたって感じでした。
”天空の城ラピュタ”と呼ばれるのも納得!


カプチョルワへ向かう途中の山道ビューポイントからの眺め


標高が高いため、とても涼しいカプチョルワの町

カプチョルワに行くにはムバレから途中シピ滝を経由してくるので、車窓でしたがシピ滝も見ることができ、とても感動的でした。そこでシピ滝でランチを取ろうということでしたが残念ながらどこもランチの準備ができていなく通過・・。
山と滝と・・・あまりにもわたしの大好きな風景が広がっていただけにここをこのままスルーするのはとっても残念でならなかったけど、今回は遊びで来たんじゃないですからね、と気持ちを入れ替えることに。

カプチョルワには県病院があり、そこで薬剤師の隊員がせっせと働いています。
病院はリジョナル病院に比べると規模も小さく、ソロティ病院しか知らないわたしはとても静かで落ち着いた病院だなぁ~と思いました。
彼女が薬剤師さんなので薬局を案内してもらうと、彼女が整理したであろうと明らかな書類のファイルや、薬の在庫置き場の管理プレートや張り紙など、ひとつひとつ小さな成果が見られました。いつもプンプン怒っていますよ、と言う彼女の表情もでも楽しそうで微笑ましかったです。

シピ滝で食べ損ねたランチはカプチョルワで。彼女がおいしいと太鼓判を押すお気に入りのレストランのウガメシは本当においしかった!
とにかく暑い暑いと評判のソロティからやってきたわたしには、この町はとてもとても涼しくて週末の避暑地にしたいぐらい。シピ滝もだし、今度プライベートで週末+2日ぐらい(笑でゆっくり来たいです。そのためには、このソロティの籠りよう、なんとかしなくちゃね・・。

それからムバレ病院。こちらはソロティと同じくリジョナル病院で規模も大きく、一度回っただけではどこに何があるか把握できてませんが、臨床工学技士としてこの病院で働いている大先輩に案内していただき、同じ職種として見る点も同じというところもありとても勉強になりました。
一緒に病棟を回っていても看護師さんから引っ張りだこで、とてもかっこよかったです。自らメンテナンスデパートメントも立ち上げ、ME室らしく管理していて本当素晴らしかったです。いっぱい刺激を受けて帰ってきました。

そんな感じで二つの異なる病院を見て、二人の隊員の活動を見て、とても勉強になりました。いい機会をありがとうございました!

わたしも、がんばります



Workshop meeting

2009-03-18 04:33:08 | ウガンダ / しごとのこと
わたしは、ソロティ県レファラル病院付属の医療機器ワークショップに勤務しています。

ウガンダでワークショップと言われてるのは、日本でいう臨床工学部みたいなものに近いのかなと思います。ただ大きな違いは、一つの病院だけに対応しているわけではなく、近隣の県の病院まで幅広くカバーしているところです。中にはケニア国境の渡航禁止地域にある病院までうちのワークショップが管轄していて、もちろんわたしは行けません。同僚のウガンダ人でさえも、危険を伴うし長旅になるので行きたくないと言ってるくらいです。

今まで、スペアパーツがなかったことと、ワークショップの車を修理に出していて交通手段がなかったことを理由に他病院を巡回していませんでした。やはり活動のほとんどはソロティ病院です。ソロティ病院は、近隣県の中核病院で、ワークショップもまたソロティ病院の下にあるような感じがします。

配属されてもうすぐ2ヵ月になります。この2ヵ月はとりあえず現状把握に努め黙って見てきましたが、やはりワークショップのシステムがなく、みんな(同僚は4人)個別に仕事をしているって感じです。なので、わたしもその時感じたことや思ったことはその場で言うけれど、それも個別に伝わり、一つの意見として全体が共有できない。まず、同僚の4人とわたしが揃うってことがない!
だから、みんなの前で一度わたしの意見を聞いてもらいたかったし、今それぞれが思っている問題点を共有したかったから、先月ぐらいからワークショップのメンバー全員でミーティングがしたい!と提案し、先週やっとマネージャーが動いてくれて、念願叶って昨日そのミーティングが開かれました!

当日は、時間通りではなかったけど全員参加☆(←かなり嬉しい!)
初ミーティングとあって4時間にも及びました。思っていたより、みんなが真剣にワークショップという部署の必要性について意見を出し合い、これから新しいシステムで改善していこうという志が伝わってきたので、すごく嬉しかったです。

わたしもこのチャンスを逃すまいと、数日前から言いたいことをリストアップしておいて、わたしから見たワークショップの印象なんかも伝えました。
わたしがこのミーティングで一番言いたかったことは、「わたしたちはチーム」ってこと。出勤時間もバラバラ。ワークショップには来ず直接病棟へ行って作業に取り掛かる。他のメンバーがどこで何やってるか全く把握できない。
そういう状況をわたしは改善したかったので、まずは現場へ行く前に朝一番にワークショップに顔を出すこと!
それから、病院側(各部署)とワークショップの連携が取れていないのでComplaint Formの使用を徹底させて、機器故障時の対応の手順を明確にする!
(これはいちよぉシステムがあるにも関わらず、なぁなぁでシステム通り行われていないためいろんな問題が生じているのを発見したので、マニュアルを作り各部署にもう一度アナウンスする予定)
それから、ワークショップのテクニシャンが何か作業をしたら記録しなければならないJob Cardを徹底すること!
(これは去年の分を今頃書いたりしている、それからJob Cardの記録がないのにレポートには記載があったりと内容が一致していないなどの問題点を発見したので、作業終了時そのとき記載することを提案)

などなどまだ他にもあるけれど、とりあえずわたしが提案したことは全部取りいれてもらうことができました。


最後に、このミーティングを月一回定期的に行っていこう、と彼らの方から意見が挙がったので嬉しかったです。そのことについても提案しようと思っていたので。

なんだか、同僚が分かる人たちで良かったぁ~・・・って妙な安心感が・・・。
今後、このワークショップがどんな風に変わっていくのか、とても楽しみです。
相当苦労しそうだけど・・。でも、彼らがわたしをただのボランティアだとよそ者のように見ているわけではなく、すっかりワークショップの一員として扱ってくれているってことを時々感じることがあって、それが嬉しくって、一緒に頑張りたい!って思います。


明日は、ワークショップの車も修理から帰ってき、スペアパーツも入手したので、いよいよ隣県の病院のオペ室に出動です!
ソロティ病院以外の病院へ業務上行くのは初めてなので、楽しみです。



救急自転車?

2009-03-13 02:35:12 | ウガンダ / しごとのこと
先日、JICAの健康管理員の方がソロティに来られて、一緒にソロティ市内の病院を回ってきました。

今回の病院視察は、もし!万が一、私たち自身が病気になったら・・事故にあったら・・どうする??
というエマージェンシーケースを想定してのことだったので、また違った角度から病院を見ることができました。

ここソロティで一番大きな病院といえば、やっぱりこのソロティ病院。でも、日本同様スアッフの数も足りていないし、外来は相当待ちます。
なので、ちょっとお金のある人は、お金を払って同病院のプライベート病棟に行くか、もしくは町のプライベートクリニックに行くことになります。
町中のクリニックを2つ見てきましたがどちらも患者さんで長蛇の列。あらら・・。
クリニックの医者は、全員ソロティ病院から来ている医者なので、結局は医者がどこにいるか?によって、
結論は直接医者の携帯に電話する!ってこと(笑。
とりあえず、マラリアの検査や一通りの血液検査、レントゲン等はこの町でも十分対応できる感じです。薬も十分あります。

とはいえ、働いててなんですが、ソロティ病院には絶対入院したくない!!
なのでとにかく病気しないようにして、万が一の時も家で療養させてください・・ってお願いします(笑。
健康だからこそ!病院で働けるってもの。

町の病院はこんな感じですが、同期隊員でソロティタウンから自転車で1時間ほど走った村に住んでいる隊員がいます。
今回初めて、村のヘルスセンターの視察も兼ねて行ってきました。
村には井戸がありますが、電気はありません。そんな隊員のうちを見させてもらって、とても生活感が溢れていたので関心してしまいました。
食料もほとんど手に入らないので、彼は片道一時間チャリを漕いで町に買出しに来ます。
ヘルスセンターに私のような医療機器隊員は必要ないと思うので(医療機器が存在しない)、
実際私が村に住むってことはないハズですが、私だったらできないだろうなぁ~。

実際、ヘルスセンターには医者はいなく、機器といっても体重計と壊れた血圧計くらいしか見当たりません。
建物は新しくて、ソロティ病院よりもきれいでここなら入院できるなと思ったほどだったんだけど・・。

それから、この村の救急車↓↓



BICYCLE AMBULANCEって書いてありますよ!救急自転車?



まずは掃除から

2009-03-04 03:15:07 | ウガンダ / しごとのこと
月曜日、ソロティ病院で「医療器材維持管理プロジェクト」の監査?みたいなのがありました。
それに伴ってワークショップのマネージャーは、3日前の金曜日になってようやくワークショップを片付けるぞ!と言い出し、
そんな一日で片付くようなものでもなく、私はこのワークショップに来たときからずっと言い続けてるのにっ(怒!!

数年分の書類等が机の上に散らばってて、私はこういうのが許せない(笑ので、こそこそと一人でファイリング作業中。



これがまた厄介。紙は砂埃で触ってるとすぐに手が真っ黒に。それからいろいろ探ってると「キャァー!!」虫が出てきたり。
もう嫌になります。でもやります。いつになっても片付かないので・・。
壊れた医療機材や道具なんかが散らばってる部屋は同僚のエンジニアに任せて。

それから、我が病院では毎週火曜日の朝にCNE(Continuous Nurseing Education)を実施していて、今日初めて参加してみました。
初めに、マダム・ミチコと呼ばれ自己紹介する羽目になったのでビックリ。
でも、こうやって院内の看護士さんに顔と名前を覚えてもらうことが今後の活動にも繋がると思い、できる限り参加したい。
そのうちこの機会をもらって、医療機器について少しづつ話していきたいと思ってます。
でもまずは「5S」について言いたい!医療機器は常にクリーンであることが大切なのよっ!と。掃除。まずは掃除。

***

ほんとにもうっ!ちょっとグチですが、
ワークショップのマネージャーは苦手なことから手を引く傾向にあり、パソコン作業も全部私に任せてきます。
でも彼の下にいるアシスタントエンジニアのパトリックが、パソコンを学びたい!という志があって
最初にワードを教えたら翌日には病院に提出する文書が作成できるようになり、
とてもパソコンを触るのが初めてとは思えないくらいでビックリしました。
そのまま彼にはエクセルを教えて、一通りの機器管理がパソコンでできるようになればいいのかな?

それからもうひとつ、笑い話?を言わせて!
この間、うちのマネージャーは他のエンジニアがまだ作業しているのに、
「今日は奥さんがいないから自分で晩ごはん作らないといけないから帰るねぇ~バーイ!」
って帰っちゃいました・・。それを作業を続けてる同僚に言ったら笑って終わり。
こういう小さなことをウガンダ人はブチブチ言わないからいいよなぁ~。タイだったら残りのメンバーでブチブチ言ってる。
日本はどうだろう?

お昼ごはんを食べに出て、そのまま帰ってこなくても誰も何も言わない。
逐次私は確認の電話を入れちゃうんだけど、これってどうなんだろう?

・・・って時々思うよね。


「今どこにいるの!!!」


・・・って毎回かかってきたらウザいかな?
でも仕事だし・・・・・・・・・・・。




病棟うろうろ巡回中

2009-02-14 19:30:05 | ウガンダ / しごとのこと
ちょっとそこで機器を見ていたら、後ろで「おぎゃあ~ぎゃあ~!!」って赤ちゃんが生まれました。

すぐさま赤ちゃんはインファントウォーマーの上にのせられ布にぐるぐるに囲まれてました。
アフリカの赤ちゃんって生まれた時は真っ黒じゃないのよぉ~。

いやいや、最近仕事の話をしていなかったので、ちょっと病院の話をしてみようかと思いましたが、しょっぱなからこんな話題で。
そう、私が病院を見て一番びっくりしたことは分娩室や手術室がオープンすぎるってこと。
いちよお、ひとつの部屋としてある風ですが、でも外から丸見え。
その点、日本ではなかなか入って行けない空気の中も、こっちではずかずかと入って行けるってのがいい。
例えば、お母さんが頑張っててもう少しで赤ちゃん生まれそう!ってとこで後ろではエンジニアが全く関係のない機器を直してるとか・・・ね。

***

3週間ほど経ちましたが、特に何をやろうかとかまだ見えてこないので、病棟をうろうろしているわけですよ。
まずは、院内にどんな機器があってどんな状態なのかを、自分なりにリストアップしてみることに。それが全くはかどらない!!
だって~、ほとんど壊れてるし、使われずに置かれてるだけだし、しかも私の見たことのない古い機器ばかりだし・・。
その状態もひどい。はっきりいって触りたくない・・ってくらい汚い。

保育器があった!と思い、電源を入れてみたらかろうじて電源は入ったもののモニタ表示されない、とか
インフュージョンポンプもいっぱいある!って思ったけど、コンセントの形状も電圧も違って全く使われていない、とか
吸引ポンプ動いてる!って見たら吸引瓶割れてるとか、、ですよ。

唯一、小児科でハイテクな機器を一台発見し、といってもサチュレーションと血圧が測れるモニタですが、
他に比べたらこの機器が輝いて見えました(笑。
で、以前にムバレの医療機器隊員から、私たちのサチュレーションこっちで測ると低いんだよ、
って聞いてたことを思い出し、私も測ってみることに。
そしたらやっぱり96%(通常は99~100%)しかありませんでした。標高が高いせいもある?
この環境で日本みたいにがむしゃらにはできないんだよ、って証明されたみたいで毎日身体をいたわってあげようと思ったわけです。

そんな感じで、のんびりとお仕事しています・・・。





初出勤の日

2009-02-01 01:14:11 | ウガンダ / しごとのこと
先週の金曜日からいちよ仕事に行ってます。



当初の要請内容では、私の配属先は病院付属のワークショップとなってたのですが、初日に時間通り8時にワークショップ行ってみたら鍵がかかってました。だから、病院の事務室に行き、そのまま事務室に居座ってます(笑。
というのも、ワークショップは病院のすぐ裏にあり、そこのエンジニアも病院内でうろうろしてる感じで、必然的に私も病院勤務みたいになってます。

私の勤務する病院は、地域中核の病院でソロティ地区で一番大きな病院です。
ベッド数は240床。外科病棟、内科病棟、婦人科病棟、小児病棟、精神科病棟、治療センター、結核病棟、手術室、検査室、レントゲン室、歯科、耳鼻科、外来と一通りの施設が揃っていて、日本同様いつも患者であふれているような感じがします。

私の職種が「医療機器」ということで、この一週間事務室に居座りながら様子をうかがっていると、医療機器に関わらず各部署で何かしらのトラブルがあると、その部署からComplaints Formが事務室にきて、それが私たちエンジニアに関わることであればその部署に行って修理する、というシステムが見えてきました。
記録として残している分には、よく管理ができているなぁと思いました。

今週、同僚のエンジニアにつきっきりで私がしたことと言えば、
・掃除のお兄ちゃんに掃除機の使い方の指導
・コピー機の組み立て(機器自体はリコーのだったけど、説明書が英語だったのと簡素すぎてたので手こずった・・)
・外科病棟でオートクレープのエラー(フィルターの汚れを取り除き解決)
・婦人科病棟でボイラー故障(ハンダで修理)

一日何かひとつやって帰るって感じです。
というのも、何か作業をやろうとすると停電が頻繁に起こり、しかも院内にある二つのジャネレーターがどちらも壊れているのです。ありえないですが、部品待ちです。

私がいつもくっついて動いている年配のオブラ氏は、院内の何でも屋でかなり忙しくしています。
ワンパワーって感じもするけど、私は彼から修理技術を学んでいます。その下にいるアシスタントのエンジニアとも一緒にいることが多く、この間コピー機を一緒に組み立てていて思ったことですが、私がこうした方がいんじゃない?こうなんじゃない?と言ったことに関して聞く耳をもってくれます。一緒に気持ち良く作業ができて嬉しかったです。

まだまだどう動いていいか分からず、事務室でオティムさんと世間話していることが多いですが、私が一番関わるであろう事務長、同僚のエンジニアがとてもフレンドリーで親切なので本当に楽しい時間を過ごしています。

ソロティはアテソ語を話すのですが、私のいつも一緒にいる事務長オティムさんは北部出身。
ルウォ語を教えられます、聞いてもないのに・・(笑。オバマ's languageだ!
と、ニコニコで教えてくれます。変わりに私は日本語を教えています。
お互い、2年後を期待して・・!

来週は、精神科病棟から心電計を見てほしいと言われていて、まだ機器とは対面していないですが、さてどんな機器が入ってるのでしょうか??