ウガンダと暮らす  

ウガンダと日本の、日々の暮らし

ユーザートレーニング @X-ray

2011-11-28 22:21:06 | ウガンダ / しごとのこと
11月の第一週に立てたユーザートレーニング、延びて延びて・・
今日、やりました。

月ようの午前中、ということでかなり不安に思って(忘れられていないか、人が集まるか、、)
よっぽど日ようにインチャージに電話しようかと思ったけど、信用して良かったです。
自身からユーザートレーニングに興味を持ってくれている病棟は、こういうところもしっかりしている、と
改めて感じました。そして私も少し反省、信頼関係も必要。

***

場所:レントゲン室
対象機器:オートクレーブ
対象者:レントゲン室スタッフ4人+新人トレーナー
トレーナー:Sr. Olaro、私
スペシャルゲスト:プロジェクト専門家


今日は朝から電気がなく(病院なのにねえ~・・・)、予定していたデモンストレーションはできそうになかったけど


Drain Valveはここです、と言うとウワーと笑い出す。

なぜ、ってみんな知らなかったからです。この機器受け取ってから一度も交換したことなかったよ、と。
機器も最後に使用してから一年くらい使用されていなかったようで、滅菌水もだいぶ錆びれていました(笑)

どの滅菌器も「滅菌水は一週間に一度交換すること」、と推奨されていますが
交換しないとこうなる、ということを身をもって感じるとユーザートレーニングの意味があるような気がする。


instrumentもそのまま放置すると、こうなるでしょ、と

錆びれていました(笑)
また皆一斉に笑い出す。


まだ序論の段階でこれだけインパクトがあって、よく今まで知らずに使っていたよね??て思うほどだったけど
これから変わればいいので、もう何も言いません。
レントゲン室にいるスタッフは看護士ではなく放射線技師なので、レントゲン機器や超音波装置のトレーニングは
受けてきていても、病棟で一般に使用している機器のことは知らないので、使用者として関わるのであれば
こういうところも見逃してはいけないな、と思いました。
同じようなケースで、検査室にもオートクレーブが一台入っているので、マニュアル作りとトレーニングを計画しました。


オートクレーブひとつとっても種類が多く、そのたび使用方法も異なり一からマニュアル作り(自身の理解含む)
することになるのですが、今回レントゲン室にあったのはなんと、ソロティ病院で一度勉強したことのあったもの!
オブラ氏に使用方法等教えてもらっていたので、本来のマニュアルなくてもすぐにトレーニングできました。
あと、簡易マニュアルもすでに作成済みだったので、新たに作る手間も省けて良かった!

一つずつの作業はなかなか進まず、大変だなーと思うけど
あとあと役に立つことがあると、やってて良かったと思えます。
なんとなくウガンダにある機器を見る目も肥えてきたような・・・気がしないでもなく。

日々、勉強です。






ユーザートレーニング @ムバレ病院

2011-11-25 02:11:34 | ウガンダ / しごとのこと
カウンターパートであるSr. Olaroが、ムバレ病院で行われたユーザートレーニングの
トレーナーとして呼ばれたので、一緒に参加してきました。

朝8じからのスケジュール。8じ過ぎに着いてみたら(日本だったらこれでも遅刻だ・・・汗)
参加者誰もいな~い!
一方でSr. Olaroはすで着席済みで、こういうところからモチベーションが違う!と感じ嬉しくなりました。



2時間遅れで始まったのでもうその時点でスケジュールは狂ってるのですが、ウガンダ人特有の・・・
いちいちの話が長い、つまんない質問が多い、関係ない討論が多い、のくせティータイム&ランチタイムはしっかり。
というワークショップは大変疲れます。。。(笑)疲れました。。。

***

ウガンダでユーザートレーニングをするのは難しいですね。課題です。

私自身がユーザートレーニングを始めたのは、ソロティ病院で活動していたころで
そのときは使用者に直接指導、というのに重点を置いていたので
病棟に直接行って指導、それからCMEを使って興味がある人への指導
どちらも講義形式ではなく、機器を実際に作動させてデモンストレーション形式での使い方指導でした。
トレーナーは私自身。

今、マサカ病院でも同じようにユーザートレーニングを始めていますが
病棟に行って行うだけでは多くのスタッフをカバーできない、病棟毎にやっていては時間がかかり効率が悪い、
勤務時間の邪魔になる・・・、というのがSr. Olaroおよびインチャージの意見。

ウガンダでは、多くの機器をカバーでき多くのスタッフがカバーできるワークショップ形式が好まれるようです。
でも私は未だこのワークショップ形式のユーザートレーニングが効果的かどうか、と言われると
決してそうは思えません。
日本みたいに、講習会に高いお金を払ってでも知識を得よう、という感覚はウガンダではないので。
上から選ばれたスタッフが強制的にトレーニングを受けさされ、はたしてそれがどれだけ病棟に貢献されるのか
分からない。


ワークショップに参加させてもらうたびに疑問も多くなるわけですが、こういう経験が今後につながればなあ
と思うばかり。まだまだ自身が未熟なので、経験こそが糧になるような?気がしないでもなし!

ユーザートレーニング、まだまだ課題いっぱいです。





ムベンデ病院

2011-11-03 02:16:59 | ウガンダ / しごとのこと
えーーーっと。かれこれ2週間ほど前になりますが出張で行ったムベンデ病院。

ひさしぶりにショックを受けました。
マサカやソロティと同じ規模のリジョナル病院とはいえ、機材がなさすぎるーっ!!



オペ室で使用しているオートクレーブ
電気ではなくチャコール(炭)仕様です

他、オペ室には酸素濃縮器、吸引器、EMOくらいでした。
もちろん手術灯もなければ普通の蛍光灯でオペやってました(なので、オペ室内を詳しく見ることはできず)。


蒸留器


歯科

医療機器の状況把握をするため・・と職業上機材の写真ばかり撮ってるのですが
機材があまりにもなさすぎて写真も5枚くらいしかなかったです。
マタニティーなんて分娩台すらなく驚きました。
3人のおかあさんが分娩室でベッドに出産を待ってたのですが、病棟合わせてMidwifeがひとりというのも驚き。


ひとつひとつ病棟を回ったのですが、どこだったかな?確か男性内科病棟でドクターと回診中のシスター。
あれ?どこかで見覚えある顔・・・・・・??
ソロティ??マサカ??
(ほんとにたくさんのシスターと一緒に仕事をしてきて少々こんがらがってます(@_@;))

と思ったらマサカの救急外来でインチャージだったシスターでした。ちょっと感激!
こんなところで知りあいのスタッフに再会するなんて。
これまであまり聞かなかったけど、看護部門でもリジョナル病院内での移動というものがあるのですね。

***

これが現状況。
これから日本の無償資金協力により施設改修と医療器材供与が予定されているので、どう変わるか。

施設の建築現場にもヘルメット被って足を踏み入れました。
ですが、こういうのは見てもやはり分からないですね・・・。





出張

2011-10-19 00:05:44 | ウガンダ / しごとのこと
明日から久しぶりの出張。

ソロティにいた頃は、東部の病院へ何度か行かせてもらいました。
今回はマサカと同じ中部の病院、ムベンデ。
まだ踏み入れたことのない地域なので、楽しみです。
たいして観光地のないウガンダ、どこへ行っても同じだってことは分かっているのですが何年も住んでると
食べものの違いとか、言葉の違いとか、人の違いとか・・

そんな小さな発見が楽しみなのでした~。



ユーザートレーニング、その翌日

2011-09-30 01:33:33 | ウガンダ / しごとのこと
救急外来で吸引器のユーザートレーニングを行ったその翌日の状態。



早速使ってくれてるはいいけど、なんなのよーコレー!!
After Useの手順もしっかり話したのに、サクションチューブも吸引ブツもそのまま放置・・

この状態、私一人だったら私が怒りをあらわにしているところですが、一緒にトレーニングを行っているSr. Olaroが

「えーーーっ、あなたたち!昨日トレーニングしたばかりじゃないの!ちゃんと片付け方法も教えたわよね?!
どうしてそのままにしてるの!ユーザートレーニングに興味を持ってくれてることはいいことだけど、
実行できなきゃ、意味がないじゃないのよ!私たちの時間を無駄にするの?  ダラダラダラ~~~」

と日本人らしく文句を言ってくれて、私は傍にいて聞いているだけで最初の怒りがサーーーとひいてニンマリ笑みに変わる。
ウガンダ人がウガンダ人を、私と同じ視点で指導してくれるのはほんとう、嬉しいことです。


そして
「自分たちの仕事に入る前にまずコレ、片付けなさい。」
と現場のスタッフを動かす。



数分後、次すぐ使える状態になりました。
言われなくてもやっていただきたい!ものです、ほんと。


というのが2週間前のこと。
今週からSr. OlaroがAnnual Leave(一ヶ月)に入り、ユーザートレーニングは休止になってしまっているのですが
気になってこっそり見に行きました、その後の変化。
ちょうど患者さんもいなかったせいか、部屋の中に機材がきれいに並んでいる!
壊れている機材は別の部屋に退けられすっきりしている!もちろん先ほどのサクションマシンもきれい!

こういう小さなことに、一人嬉しくなります。


救急外来は、日本の無償資金協力で新しく建設中のひとつで、来年には新しい機材もたくさん入ってきます。
その前に!機材の管理方法を少しずつ、身に付けていってほしいと願うばかり。。




ユーザートレーニング

2011-09-07 20:59:21 | ウガンダ / しごとのこと
9月から始めています。

本来ならインターナルユーザートレーニングとして、3日間ワークショップをする予定でしたが
ダイレクターのOKサインが出ず、もう少し時間がかかりそうです。

それまでの間は、病棟からの依頼があった機器に関して空いた時間を見計らって進めています。
入院病棟で行うのはなかなか難しいのですが、今のところ一般外来と救急外来で朝8:30~の時間を使って
いい感じでできています。
ここは、看護士だけでなくクリニカルオフィサーの参加もあり、スタッフの興味度も高くやりがいがありますし。

 ナショナルトレーナーである看護部長の指導

看護部長は機器の使用方法と、使用後のメンテナンス管理の説明。
私は機器のバーツ説明なんかをして、その後のフォローとしてマニュアル作り。
カウンターパートである看護部長とは、互いの得意な点を活かしそれぞれ分野を分担して
二人三脚で進められています。

ソロティ病院にいたときは、こういう活動を私自身がメインでやっていたので
今はこうやってパートナーと組んで一緒に活動ができ、
こういう仕事は本当にやりがいがあって楽しいなあ、と思います。

 インチャージには責任を持ってもらうため理解度の確認

ダンボールに入ったままストアーに眠ってた吸引器がひとつ、復活!!




専門家来ウ

2011-08-29 05:11:28 | ウガンダ / しごとのこと
今月より
「ウガンダ保健医療インフラマネジメントを通じた保健医療サービス強化」プロジェクトが始まり
専門家の方がウガンダ入りされました。

専門家は9名。3年と4ヶ月のこのプロジェクトの間に入れ替わり立ち替わり来ウされます。
(ソロティで一緒に過ごしていたAkieさんももうすぐやってくる!)

今回、第一陣として4名の専門家が来ウされ事務所で顔合わせを行ってきました。
これに先だって本部とのテレビ会議に出させてもらっていたので、初めまして、ではなかったのですが
会議はカタクルシイものだったから実際こちらでお会いして話したら、思ったよりも若干ゆるぅ~い感じで
ホッとしました。

***

先週は、ユーザートレーニング担当の専門家がマサカ病院に来られて私のカウンターパートでもあり
ナショナルトレーナーでもある看護部長と3者ミーティング。

続いて西部(カバレ、ホイマ、フォートポータルのリジョナル病院)の無償資金協力の案件を担当されている
4名のコンサルタントの方と事務所でミーティング。

さらに3名のコンサルタントの方とJICA所員の方でふたたびミーティング。

最後に4名の専門家の方と他の医療系ボランティアメンバーみんなでミーティング。

・・・と一週間でカンパラを行ったり来たり。プロジェクトに関わるたくさんの人たちに会いました。


ウガンダ(病院勤務)歴が長い、というだけで経験豊富、とは必ずしも一致しませんが
現場での経験を聞きたい、現場での経験を話してください、とお声がかかるのは本当に嬉しく思います。

ソロティ病院で活動していた頃の、あの閉鎖的なじぶんから
これからはそれだけではいけない!と強く心をいれかえて、マサカ病院で新たにスタートをきった私。
すると周りから自然と声がかかるようになり、かけてもらえるようになり
情報共有に努めることはもちろん、ボランティアとして当然のことではあるけれど
今はそれだけでなく、じぶんのためになることも考え、先を見据えた行動をする。

長期で活動していたとき、帰国直前になってもこのあと何をしようか、何がしたいか、まったく考えもしないで過ごした。
そんなのだから日本に帰っても何もやることがなく、楽しい!と思うこともなくただ、日々を過ごした。

短期の活動でウガンダに戻ってきて、着いたその日から私はこの国で何をしようか、何がしたいか、考えていた。
もっと正直に言えば、出国するその日からウガンダでじぶんの道を見付ける!!と覚悟していた。
また日本に戻って、同じような日々はいらないと思ったから。


なんとなくだけど、上手く進んでいってる気がする。


日本で取った資格がずっと生きていて、
大好きなウガンダで、大切な家族がいるウガンダで
私にしかできないしごとがある。

あとはじぶんの努力次第で、終わりなき夢に伸びていく気がする。


気がする、ばかりを言ってるけど
じぶんの置かれている環境とプラス面を最大限に生かしたら、不可能なんてない!のです。
頑張る、ことさえ見失わなければ。



赴任して一ヶ月

2011-08-11 04:09:39 | ウガンダ / しごとのこと
先週ようやく、医療機器のインベントリー作成完了。
なんだかんだで3週間ほどかかってしまった。
一日1~2病棟のペースで、330床規模の病院を回り切るのは大変でした。

ソロティ病院でも同じようにインベントリーを取ったけど、試行錯誤しながら進めてたそのときと違うのは
これは絶対必要、という確信を持ってやったこと。

ソロティ病院に初めて赴任したときは、
まずは人間関係を大事に!その土台の上に積み重ねていける活動を!というのが私のモットー。
でも初めて一緒に仕事をするウガンダ人。初めて目にする医療機器。初めて目にするウガンダの病院の現状。
そんなものに振り回されながら、あー、やっと人間関係みたいなのができあがってきたなーと思ったのが一年くらいで
最初の一年の活動で後に残ったものなんてほとんどなく、、。悲しいけどそんなもの。

今度はマサカ病院に赴任してきて、もちろん知らない人ばかりだし病棟の配置も分からないし。
でもウガンダ人と仕事するのはもう慣れている。初めて目にする機器だってなんとかなる。
流していいところはイライラすることなく、あっさり流せる。言わなきゃいけないことははっきり言える。
自分が全部を背負うのではなく、自分ができないことをどうやってどういう人物に託していくか
そういう逃げルートを知っているだけで、ずいぶん仕事が早く進んでいくし、人間関係なんてあっという間!
決してこの、たった一ヶ月ですべての土台ができあがったとは思わないけど
自分の働きやすい環境が、どんどんできあがっていってるなーと感じるのは確か。
これが短期で帰ってきた強みでもあり、ウガンダの病院で働くおもしろいところ。

今日は、新しくグル病院から転任してきた事務長にあいさつしにいく。
とにかくこの病院で働いてる人には、どんどん自ら話しかける。300人以上スタッフいるものだから
ときに麻酔科のオフィサーと思って話しかけたら、薬剤師だよ、、トホホ。てなること多しですが。

***



看護士長の依頼で、身体障害を持つ子供たちをサポートする団体からの機材引き渡しに同席する。
行ってみると医療機器はなく、整形の手術で使用する機材だったけどリストを見ながら一つずつ照らし合わせていく。
今回、この機材を使用する整形外科医、ドクター自身が受け取りを行っていたため使用方法等、心配はない。
ただ、今建設中の手術室が出来上がるまで、ストアーに眠る、いや、保管されるらしい。心配だなー。

ウガンダでは、こういう記念日てきな写真を撮るのが好き、です。

***

マサカ病院に赴任してきてちょうど一ヶ月経ちました。
ソロティ病院にいたときの、半年ぶんくらい活動しました。
朝は8じ半から9じくらいまでには病院へ行き、昼ごはんに家へ帰る以外は夕方5じくらいまで病院で過ごす。
自分の居場所がある、ていうのはほんとうにイイコト、です。アリガタイコト、です。

あと、4ヶ月ちょっとしかここ、マサカ病院にはいれません。
今回の案件は、私の次のステップにつながる大切な期間。受け身、でいるのではなく行動、する。
JICAの方のおかげもあり、同じ保健省下で働くオティムさんのおかげもあり、どんどんつながっています。
おもしろいくらい広がっています。周りの人のサポートを決して無駄にすることなく、最終的には自分でつかむ。




院内巡回の続き

2011-08-03 02:07:26 | ウガンダ / しごとのこと
今週月ようから金ようまで、ムコノで行われているワークショップに参加のため看護士長、ダイレクター、アドミニ共に不在。

来週はワークショップでいないから、と看護士長に聞かされたときアッ、と思いました。
やっぱり・・・!!!
オティムさんが行くと言ってたワークショップと同じだ~。
病院は違えど同じ保健省下で働いていると、わりと繋がりがあるようです。
そして今朝の電話、マサカ病院の看護士長とアドミニに会ったよって。仲良くなれそうだったって。
私のこと、なんて言われてるか分からない・・。余計なこと話してないといいけど・・。あー、怖い怖い。

***

今週は、ひとりでできることをやるしかないので、まだ残っている病棟のインベントリー作成のつづきを。
あとこの病院でもだいたい機器の現状把握ができてきたので、問題点と今後の課題等を自分なりにまとめる予定。

今日回った病棟:
ウガンダヘルスセンター、手術室、歯科。

現在、日本の無償資金協力で新しく手術棟を建てている。
受け渡し予定は来年の3月で、それまでの間は仮手術室。一部屋しかなく機材を置くスペースもないので

こんな感じ。。。



仮手術室とは別の、精神科病棟に設けられた機材庫
90%以上、Out of Order・・・