高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

「モード」、「ファッション」、「スタイル」の違い。

2007年12月26日 23時58分43秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
自然界のリスは冬に備えて、枯葉の下やいろいろな所に餌を隠くしておき、その隠し場所を時々忘れるらしいです。

先日、本棚を整理していたら、カバーが掛かったままの、まだ読んでいない本が出てきました。(多分、本屋で面白そうな本を2~3冊をまとめて買い、その内の1冊を忘れていたのだと思います。)

20年以上も前に書かれた、「競争の原理」という堺屋太一・渡部昇一共著の本なのですが、今日読み終わりました。

今読んでも、現代にあてはまる事ばかりで、これは真理を突いた本と云えると思います。

その中で流行について書かれたくだりが、あったのでちょっと要約してみました。

→ → →
自分の好みを強く持ち、自分がいいと思ったら、人がなんと思おうとかまわないデザインの服を着る。多くの人には奇抜に見える段階を「モード」

そういうデザインをいいなと思って、12、3%の人が着て少し目立つ段階が「ファッション」

その次にみんなと同じでいたいと思う人たち(一般大衆)が、着る段階が「スタイル」

「スタイル」の段階になると、もうそのデザインには魅力がなくなり、すたれていく。しかし、一部の頑固な部分が残ると、それは礼服的なものになる。と書かれています。

学生服で例えると、みんな袴をつけていた時代に、最初に学生服を着て行く行為は「モード」で、何人かが着始めると「ファッション」、戦争中のような全員が着ている状態が「スタイル」。今は応援団が“晴れの舞台”で着る礼服と言えます。
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でも、ミストラル的に言うと、自然発生的に出現したのでしょうが、引退した男たちが普段着にスーツのズボンと、ジョギングタイプのシューズの組合せで歩く、“巣鴨スタイル”だけは本当にノーサンキュー!

全く目的が違うデザインのアイテム同士を、組み合わせる感性が“ミステリー”です。

巣鴨の親父たちよ、“感性の整理整頓”をして、センスを磨きましょうよ。
まだ、人生長いんだから・・・。
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