一燈照隅

日本が好きな日本人です

正人心

2007年04月21日 | 朝聞暮改
支那の温家宝の国会演説から一週間が過ぎました。
眉中マスコミは日中関係を言うとき、必ずと言っていいほど「靖国神社参拝で冷え込んだ日中関係」と言う。
正確に言うなら「日本の国連常任理事国入りを反対した反日デモで冷え込んだ」でしょう。小泉前総理はいつでも日中首脳会談をする用意はあると言っていたが、支那が会いたくないとダダをこねていただけです。
それをさも日本にだけ原因があるように報道するのは、日本の政権を貶めたいと言う考えだけです。
このような考えのマスコミや国会議員が居ること事態が支那から侮られることになるのです。

総理大臣たるもの正々堂々と靖国神社に参拝するべきです。

群夷競ひ来る、国家の大事とは云へども、深憂とするに足らず。深憂とすべきは人心の正しからざるなり。苟(いやしく)も人心だに正しければ、百死以て国を守る。其の間、勝敗利鈍ありといへども、未だ遽(にわか)に国家を失ふに至らず。苟も人心先づ不正ならば、一戦を待たずして国を挙げて夷に従ふに至るべし。然れば今日最も憂ふべき者は、人心の不正なるに非ずや。近年来、外夷に対し国体を失すること少なからず。其の茲に至る者、恐れながら幕府諸藩の将士、皆其の心不正にして、国の為に忠死すること能はざるに由る。然れば孟子今日に生るる共、亦「正人心(人心を正す)」の三字の外、一句もあることなし。此の類を以て推すに、洪水・猛獣の人民を害する甚しと雖ども、洪水は抑ふべし、猛獣は駆るべし。夷秋・簒弑誠に憎むべしと云へども、夷狄兼ぬべし、簒弑は誅すべし。人心苟も正しき時は、四つの者、少しも憂ふるに足らず。苟も人心不正なる時は、何を以て洪水を抑へんや。何を以て猛獣を駆らんや。何を以て夷狄を兼ねんや。何を以て纂弑を誅せんや。天地晦瞑(てんちかいめい)、人道滅絶す。誠に寒心をなすべきことなり。

今日、諸外国が争って来航することは、国家の大問題ではあるが、深く憂えるには足らない。今日、深く憂えねばならぬことは、人人の心が正しくないことである。もし人の心さえ正しかったならば、すべての人々がみな生命を拠(なげうっ)て、それによって国家を守ろうとするのである。されば、勝ち負けや出来・不出来はあったとしても、急に滅亡するには至らぬのである。それに反し、もし人々の心がまず正しくないならば、一戦を交える前に、国中が外国に服従するに至るであろう。されば今日、最も憂うべきものは、人々の心が正しくないということである。近年来、わが国の態度、外国に対して国家の体面を失うものが少なくない。その理由は、不遜のことばであるが、幕府や諸藩の将士の心が正しくなくて、そのため、国のために忠死することができないからである。であるから、孟子が今日の世に生れたとしても、また、「人の心を正す」ということばの外には、何もいうことがないであろう。
以上の例から推考するに、洪水・猛獣の人々を害することがひどいといっても、洪水は抑えることができ、猛獣は逐い払うことができる。夷狄・簒弑は誠に憎むべきものであるが、夷秋は平定し得るし、簒弑は誅罰することができる。されば、人心が正しければ、この四者は少しも憂うるに足りないのである。しかるに、もし人心が正しくない時には、どうして洪水を抑えようか、どうして猛獣を逐い払おうか、どうして夷狄を平定しようか、どうして簒弑を誅罰しようか。これらをどうすることもできず、ついに天地も暗黒となり、人道も滅絶してしまうのである。誠に憂慮に堪えぬことである。
「講孟箚記」吉田松陰 講談社学術文庫


吉田松陰と同じ事を、西郷南州も言っています。


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2 コメント

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Unknown (練馬のんべ)
2007-04-21 00:17:01
仰せの通りですね。今日から3日間、春の例大祭ですので、ぜひ参拝して頂きたいものです。
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Unknown (まさ)
2007-04-22 10:02:20
練馬のんべさん。
参拝しなくなったから外交問題にまで広がっただけで、続けて参拝していたら問題になっていないでしょう。
悪循環を断ち切るためにもぜひ参拝するべきです。
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