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文科省の教科書検定は特定国の為の検定なのか!

2007年03月31日 | 日本の教育
教科書検定 不正確な記述も次々とパス産経新聞

30日発表された高校教科書検定では、不正確な記述や疑問の残る記述が次々とパスした。慰安婦の「連行」にかかわる記述や、必要以上に多い「侵略」という言葉…。とくに南京事件の犠牲者数について「諸説を十分に配慮していない」との検定意見を受けた出版社側が、中国政府が主張する「30万人」という数字を書き加えて合格するケースは2件もあった。

犠牲「30万人説」5種類
<南京事件>

米国のドキュメンタリー映画「南京」など、日本軍が南京攻略の際に「大虐殺」を行ったとする海外映画の製作が進む中、高校教科書には相変わらず誇大な犠牲者数が書き込まれた。
文部科学省は昨年に続いて諸説を配慮するよう求める検定意見を付けたが、これを逆手にとって犠牲者数を増やした教科書があった。
第一学習社・日本史Aと東京書籍・日本史Aはそれぞれ「極束国際軍事裁判で20万人以上とされ」「十数万人以上」としていたが、検定意見を受けて「4万人前後」「数万」に加えて「中国側は、30万人としている」「中国政府は30万人以上を主張している」と「30万人説」も記述して検定をパスした。
白表紙本(検定前)から記述していたものを合わせて「30万人」を載せたのは歴史15種類中5種類。
「4万人説」を主張して教科書にも登場する秦郁彦・元千葉大教授は「できるだけ犠牲者数を多くしたいという執筆者の願望に『諸説配慮』が利用された」と話す。
便衣兵(軍服を脱いで民間人に変装した兵士)の処刑は国際法上合法で、不法殺害を「ゼロ」「限りなくゼロに近い」と主張する識者も多いが、文科省は「日本や東アジアの近現代史の専門家がおらず、諸説には含めない」としている。

<慰安婦>

政府が閣議決定した「政府が発見した資料のいわゆる強制連行を直接中には、軍や官憲による示す記述は見当たらなかった」とする答弁書や、米下院で審議中の対日謝罪要求決議などで注目を浴びるが、意見がついたものはなかった。
一方で日本軍兵士の性の相手として…連行された」(実教出版・日本史B)、「連行され、耐えがたい苦痛を受けた」(第一学習社・政治経済)といった記述が検定を通過した。
主語は明記されていないが、「連行」の用語は業者ではなく軍による行為を印象付けている。
実教出版・日本史Bは昭和天皇を「強姦と性奴隷制」の罪で裁いた特殊な政治集会「女性国際戦犯法廷」を取り上げている。

朝鮮統治」や「倭冠」も
<侵略>

日本の行為は豊臣秀吉の朝鮮出兵以降、「侵略」のオンパレード。
「日本軍国主義の中国・朝鮮への侵略」(実教出版・政治経済)として朝鮮統治を侵略とするものもある。
山川出版社・世界史Bは、倭寇が「朝鮮半島や中国の沿岸を侵略」と書き、国の行為に使う用語を海賊に適用している。
一方で、ソ連の満州などへの侵攻は「進撃」(東京書籍・日本史A)とし、朝鮮戦争での北朝鮮の韓国侵攻は「急進撃」(実教出版・日本史B)、「北緯38度線を越えて」(東京書籍・日本史A)、ソ連のアフガニスタン侵攻は「軍事介入」(清水書院・現代社会)とする記述もあった。

<皇室>

昭和天皇の崩御を「死去」とするなど皇室に敬語を使わない表記も目立った。
第一学習社・日本史Aは「明仁皇太子(現天皇)」「正田美智子」「皇太子夫妻」と呼び捨てにする一方、「浅田真央さん」「宮崎駿さん」らはさん付けだ。
実教出版・日本史Bは即位の礼や大嘗祭を「天皇代替わり儀式」と表記している。

<勤評闘争>

実教出版・日本史Bは昭和30年代初頭の勤評闘争を記述。「政府は、教員への勤務評定実施などを通じて平和運動をきりくずそうとした」「『教え子を再び戦場に送るな』というスローガンで、再軍備に反対する運動を地域で展開していた教職員組合の活動をおさえつけようとした」と断定的に書いている。
文科省は検定でこの見解を認めたことになる。


主な検定意見と修正内容

①申請段階②検定意見③修正後

<沖縄戦>日本史B
①なかには日本軍に集団自決を強制された人もいた
②誤解するおそれがある
③なかには集団自決に追い込まれた人々もいた

<拉致>日本史B
①数名の拉致被害者が、ついでその家族が日本に帰国した
②誤解するおそれがある
③数名の拉致被害者とその家族が日本に帰国した。しかし、その後の日朝交渉は難航しており、他の拉致被害者たちの早期帰国が求められている

<憲法改正>政治・経済
①日本が「戦争をしない国」から「戦争ができる国」へと転換するのかどうか
②日本の安全保障政策について誤解するおそれがある
③日本が再び「海外で戦争をする国」になるとの不安や懸念も指摘されており

<9・11テロ>英語Ⅱ
①多くの人が世界貿易センターやペンタゴンヘの攻撃を日本の真珠湾攻撃に例えた(原文は英文)
②誤解するおそれがある
③主語を「多くの人が」から「メディアの一部の人が」に差し替え(原文は英文)。脚注に「テロと戦争という点で本質的な違いはある…」

<トンボの数の推定調査>生物Ⅱ
①シンナーで薄めたラッカーを水鉄砲に入れ、トンボを狙い撃ち標識する方法を図解
②心身の健康安全健全な情操の育成について必要な配慮を欠いている。
③検定不合格

<家庭保育>家庭(発達と保育)
①(母親は…)子どもを生きがいにせざるを得ないという、父親不在・母子密着化の傾向がうみ出された
②一般的な傾向かのように誤解するおそれがある
③(母親は…)子どもを生きがいにするという、父親不在・母子密着化の傾向もみられた


教育基本法が改正され、これからの教育がまともになるだろうと思っていた矢先に教科書が何たることか。
何処の国の教科書だろうか。とても日本の教科書とは思えない。特定国の検定を受けているようだ。
このような教科書で教えられたら、自分の国に誇りを持てるだろうか。逆に恥を持つようになるのではないだろうか。
何処の世界で自国に誇りを持てないような教育をする国があるだろうか。

また、皇室に敬語を使わないのは、マスコミの影響が多くあります。皇室を軽んじているのは当に特定国です。
このようなことは教育とは言えません。諸悪の根源である「近隣諸国条項」を即刻廃止し、まともな検定官で行わなければ教育は良くなりません。


沖縄戦集団自決「軍命令」を修正 高校教科書検定
集団自決、軍命令を否定する証言




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5 コメント

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Unknown (a)
2007-04-02 12:36:23
とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。


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Unknown (fuzu-fuzu)
2007-04-03 20:19:05
戦争する国とかの言い草は、共産党や社民党、それに日教組の連中の日常用語ですが、九条改正で戦争する国とはいささか短慮にすぎますが、「アジアを中心とした国際環境の変化に対応してわが国の安全保障の見地から」と、九条改正の本旨を記述できないのでしょうかね。残念なのは、日本の運動家が韓国の反日グル―プと組んで教科書検定に因縁を付けることですね。韓国や中国の反日は無視し、戦後レジュ―ムからの脱却を掲げる安部さんに、この点は期待しています。
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Unknown (まさ)
2007-04-05 20:29:41
fuzu-fuzuさん。
戦争をする国の発想には、こっちから一方的に仕掛ける事だけで、戦争を仕掛けられる場合のことは全く無視しています。
平和を言うには戦争を研究しなければならないでしょう。そう言う意味でも戦争学も必要でしょうね。
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Unknown (fuzu-fuzu)
2007-04-06 20:12:32
再度訪問しますが、「戦争学」と言う学問がないのは日本だけのようですね。以前、「戦争学」概論、黒野耐著、講談社現代新書を読みました。地政上の問題が大きいようですね。海洋国と大陸国との分け方は面白い発想です。国民を飢えさせたり国土を荒廃させたりしないで、頭脳的な防備策はないものでしょうか。教科書検定からちょっと横道へ逸れてしまいましたが。
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Unknown (まさ)
2007-04-10 23:01:38
fuzu-fuzuさん。
日本に「戦争学」がないのは言霊の国だからだと本に書いてあったような気がします。
たしかに日本では、起こってほしくないことは考えないようにする所が有ります。
政治家を見ていれば、テレビ番組で司会者に突っ込まれた質問をされると、たいがいの政治家は具体的答でなく「そのようにならないようにしなければならない」と答えることが多々あります。これなど言霊政治家と言えるでしょう。
政治家は常に具体的対策を考えとく必要があります。

「戦争学」を勉強すると戦争が起きると思う人が多いことでもあると言えるでしょう。
この考えが改まらない限り「戦争学」の教育は無理でしょう。

>国民を飢えさせたり国土を荒廃させたりしないで、頭脳的な防備策はないものでしょうか。

私には考えつかないですね。どんなにやっても100%なものは世の中に有り得ないですから。
その前に各自が自分の国は自分達で守る気概を示すことが必要でしょう。 
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