十二月二十二日は冬至です。
一年で最も昼間が短く、夜が長い日です。
ちなみに冬至から45日後が立春にあたります。
冬至に欠かせないものとして、柚子にカボチャがあります。
カボチャを食べてゆず湯に浸かる。いいですね~。
それ以外に小豆粥とコンニャクもあります。
一年で最も昼間が短く、夜が長い日です。
ちなみに冬至から45日後が立春にあたります。
冬至に欠かせないものとして、柚子にカボチャがあります。
カボチャを食べてゆず湯に浸かる。いいですね~。
それ以外に小豆粥とコンニャクもあります。
冬至には小豆粥を炊いて食べる。
共工という凶暴な水神の息子が冬至の日に死んで疫鬼となり、人々に害を及ぼした。疫鬼は赤い小豆を恐れるので、冬至の日には小豆粥を食べ、病気にかからぬようにするのだという。
かゆ食うも 物知りらしき 冬至かな (一茶)
冬至には「南瓜」を食べる風習がある。
南瓜がポルトガル人によって伝えられたときは、ポルトガル語のaboboraから「ボーブラ」と呼ばれた。江戸に伝わり、沢庵和尚が寛永年間に栽培をすすめたので、人々は「なんきん」といって珍しがって食べた。後に松原庄左衛門が、カンボジャ原産の瓜ということで「かぽちゃ」として売りだした。
天明の洪水で南瓜畑が水びたしになった後、古い種からつくった南瓜は「かぽちゃ」より味が良いととうなすいうので、人々はこれを「唐茄子」と呼んだ。現在では「かぽちゃ」と「唐茄子」は同じものをいうが、呼び名の履歴がおもしろい。
冬になると野菜が少なくなるので、珍しい、しかも長持ちする南瓜を冬至に食べると、中風予防のまじないになるという。これは黄色を魔除け災除けとする信仰で、南瓜が黄色いからでもある。大切な茶器や道具を包むのに黄色の布を用いたり、栗や楯子の黄色い御飯を食べたりするのも、黄色は五行の根本で邪を払い、疫を防ぐという五行説による信仰からである。
冬至には「蒟蒻(こんにゃく)」を食べる。
奈良時代に仏教とともに日本に渡ってきた蒟蒻は、「砂払い」といい、身体にたまった砂や毒物を吸収して排出する食物として、僧侶が好んで食べた。栄養価はなくとも整腸剤として有効なためでもあったのだろう。一年間たまった煩悩の砂を洗い流すという俗信である。
冬至には「柚子湯」に入る。
端午の節句に菖蒲湯につかり、土用に丑湯をあびるのと同じように、これも禊ぎである。黄色い柚子の実を入れた湯に入って邪気を払い、香りを楽しみながら、ひび、あかぎれを癒し、風邪の予防に効果があるという。また、冬至を「湯治」にかけて、柚子を「融通」をきかせて世を渡るという語呂合わせも、日本人好みな縁起である。
「桃栗三年、柿八年、柚子は九年でなりさがる」といわれ、実がなるまでに長い年月がかかるので、風雪に耐えぬいて成功するシンボルの一つとして、柚子が尊重されたのである。
年中行事を科学する 永田久著