一燈照隅

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市川市「市男女共同参画社会基本条例案」可決。

2006年12月07日 | 時事問題
「家族尊重の理念」に基づく新条例
千葉・市川市議会で可決成立


 今日12月6日午後、千葉県市川市議会で、「家族尊重の理念」に基づく男女共同参画推進条例が賛成多数で可決成立。ジェンダーフリー思想に基づく現行の男女平等基本条例が廃止されることとなった。

 四年前に作られた現行条例は、「ジェンダー=悪」という誤った非科学的な前提に基づき、家庭・地域・学校の事実上のジェンダーフリー化を志向するとともに、市が教職員やカウンセラーなどを対象に「ジェンダーを解消するための研修」を実施することを義務付けた全国でも特異なジェンダーフリー条例であった。また、ほかにも、現行条例には過激な性教育を助長しかねない「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」、あるいは男女混合騎馬戦などの非常識な男女密着教育を助長しかねない規定、憲法で保障された「表現の自由」を侵害しかねない規定といったものもあり、心ある市民らの深く懸念するところとなっていた。

 これに対して今回成立した新条例は、ジェンダーなどのフェミニズム用語を全て削除した上で、日本人の常識に基づく男女共同参画のあり方を前面に打ち出し、「家族の絆」や「子供の健全育成」への目配りも効かせた点に大きな特徴がある。とりわけ注目されるのは、以下のような規定だ。

①「男女共同参画社会」の定義において、「男女が、その特性をいかし、必要に応じて適切に役割分担しつつ、互いが対等の立場で協力し、補完し合って」と規定。

②基本理念として、「男女が男らしさ、女らしさを否定することなく、互いにその特性を認め合い、尊厳を重んじる社会」と規定。

③「家庭において実現すべき姿」として、「家庭尊重の精神」「専業主婦を否定することなく、現実に家庭を支えている主婦を家族が互いに協力し、支援する」「子を産むという女性のみに与えられた母性を尊重するとともに、育児における父性と母性の役割を大切に」することなどを規定。

④「職場において実現すべき姿」では「母性及び子の最善の利益が尊重される」ことを規定。

⑤「あらゆる教育の場において実現すべき姿」として、「男女が互いにその特性を尊重」「区別と差別とが混同されることのない運営がなされる教育」「思春期の性別に配慮した教育」「生命の尊厳に配慮し、発達段階に応じて適切に行われる性教育」などを規定。

 新条例案の審議において、共産党や公明党などの反対派議員らは、新条例が「時代の流れ」に逆行しているという趣旨を盛んに訴えていた。だが、児童虐待や離婚などの家族崩壊に歯止めがかからず拡大する一方の今、「家族の絆」や「子供の健全育成」への配慮は「時代の要請」であり、こうした要請を無視することこそ、時代に逆行するものと言うべきだ。

 その意味で、「時代の要請」を真摯に見つめ、その要請に即した条例を可決した市川市議会の見識は高く評価されてよいと思う。

ともあれ、今回の市川市のジェンダーフリー条例の改廃の動きは、フェミニズムに毒された全国各地の条例や施策を是正していく重大な契機となるものと考えられる。反対勢力のさまざまな圧力に屈することなく、高い見識と信念を貫き、新条例の成立に尽力した保守系四会派の議員らに敬意を表したい。

日本政策研究センターより


ジェンダーフリーや男女共同参画と言う名の下で行きすぎた教育が行われています。
それを正す意味でも、市川市の新条例の可決は大いに喜ばしいことです。
これが全国に広がって行くことを期待したいです。