NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

梅雨空が続く (7月13日)

2019年07月16日 | 間伐
昨年の今頃は、梅雨明け後の猛暑下の活動で熱中症を心配していました。
今年は、雨で活動出来ないのではと,前日まで気をもむ日々を過ごしています。
幸いにも今日は何とか活動出来そうです。

活動の手始めは、森の焚火場横の大きな杉の木の伐倒です。
伐倒木の周りをハンモックネット、焚火場、ツリーハウスが取り囲んでいて、出来るだけ成長した広葉樹を傷つけずに倒せる場所が林道方向に50㎝程の幅しか無く、おまけに伐倒方向とは反対側に過重が掛かっていたので、昨日のうちに木に登り、7m程の高い位置に牽引ロープを掛けておきました。

伐倒準備には時間を掛けます。


受け口も念入りに確認。


林道を通りかかる車に注意して、いよいよ伐倒です。


しかし、枝が意外にしぶとく隣の木に掛かり、掛木になってしまいました。


プラロックでかなり強引に引き倒しました。
高い位置にロープを掛けておいて助かりました。

人工林で活動していると、針葉樹の木登りは色々な場面で必要になります。
そこで、伐倒の後に木登り講習を行いました。
杉の木の場合は特に枝が折れやすいので、ロープでは無く、足に取り付けた爪で登ります。
安全帯で体を支え、足に取り付けた爪を幹に蹴り込み登って行きます。
爪は片足夫々に4本ずつ付いていて、この爪を全てしっかり幹に食込ませる事が重要です。
この時、荷重方向と爪の方向が一直線でなければなりません。
そうでないと、足に荷重を掛けたとたんに爪が外れ落下し、肝を冷やします。

少し不安定な姿勢です。
体が幹に近づき過ぎ、膝が曲がって爪が外れやすくなっています。


比較的安定した姿勢を保っています。


午後からは、林道沿いで間伐を行いました。


間伐遅れで太くなれなかった曲木の伐倒は、はじける危険が有るので慎重に倒します。


活動中雨は降ったり止んだりを繰り返していましたが、次第に強くなって来て早めに活動を終わる事にしました。
梅雨空はいつまで続くのでしょうか。
蒸し暑さと引き換えだとしても、青空を見上げたくなって来ています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨とピアノ | トップ | 子供と大人 (7月15日) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

間伐」カテゴリの最新記事