NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

新しい現場と林分調査 (10月29日)

2011年11月01日 | 間伐

先週、「土岐川・庄内川源流森の健康診断」の間伐体験を行う予定だった現場に入りました。
ここでこれから「森と暮らし隊」の研修の仕上げを行う予定です。
ここは野井生産森林組合の管理地ですので、組合長の小栗さん立ち会いの元、間伐作業に取り掛かる前に林分調査を行いました。

その結果はこちら
ha当たりの本数は1100本、Srは18、樹高17.4m、混み具合は適正と過密の境界線辺り。
一度間伐をしていますのである程度の明るさは確保されていますが、下層植生が成長するほど十分な光は林内に届いていません。
特に目に付くのが林分形状比の94という値です。
かなりの線香林であるのが判ります。
そこで今回はha当たりの本数を800本まで減らし、林内光環境の改善と残存木の肥大を促すことにしました。
(Sr相対幹距グラフはこちら

作業は二手に分かれて行いました。

こちら、すっかりお馴染みの「森とくらし隊」チーム。
木の根元でなにやら思案げです。
伐倒方向と受け口の出来具合を慎重に見極めているところでしょう。
伐倒前に少々時間をかけても、掛木が回避出来ればその方がお得です。


秋も深まり林縁でウメモドキがきれいな実をつけていました。
やはり森には人工林のモノトーンの風景ではなく、色とりどりの風景がふさわしいですね。

帰り道のミズナラの枝のアーケードです。
日が傾くのが早く、撮影のタイミングを逃しました。

恵那山は今年も秋色に染まりました。

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