NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

桜の木を切り冷や汗 (10月30日)

2011年11月03日 | 間伐
小雨が時々降る中、高安寺建物裏山の桜の木を切りました。

法面上部で建物側に覆い被さるように生えていて、枯れ葉が屋根に積もり樋を塞いでしまうのです。
他の所でも同じように裏山の立派なコナラを切って欲しいと頼まれたことがあります。
秋の風景を彩り枝ぶりが魅力的な広葉樹も、人家の近くでは厄介者扱いにされることがままあります。
春の花びらを思うと少々勿体無い気がしますが、思い切って切ることにしました。
桜はかなり家屋側に傾いているので、慎重にあたらなくてはなりません。
先ずは桜の周りの竹やアオキを片付け作業し易くし、チェンソーの目立てをしつつ枝の張り具合傾きを観察し、引っ張る方向を見定めます。
そして、チルホールで傾きとは反対側に引き倒すことにしました。
ところが追い口を切りチルホールで引っ張り始めたところ、ツルがねじ切れ引き起こす前に横方向に倒れ始めてしまいました。

ツルは間違いが起こらないようにと、7,8cmはとってありました。
慌ててチルで引っ張り、なんとか建物方向への倒れこみは防ぎましたが、危ないところでした。

間違いの原因は、傾きの正反対側ではなく多少倒れる方向に引っ張ったため倒れ始めると張力が弱まったこと。桜の木の粘り強さを過信し捩れる力を過小評価したことにあると思われます。
まだまだ支障木伐倒への慎重さが足りません。
勉強になりました。
コメント
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