NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

囲炉裏に初めて火を入れる(10月10日、11日)

2010年10月12日 | 遊び
10日は朝から雨が上がり、爽やかな一日が始まりました。
中野方に向う途中の木曽川の流れです。
一見穏やかに見えますが昨夜まで降り続いた雨で増水し、水の中では渦を巻き水面のあちこちで波紋が湧き上がっています。
ここでは、冬の間良く水鳥を目撃します。
今日も二羽のカモが連れ立って目の前を飛び立って行きました。
足踏みをしていた季節ですが、ゆっくりと冬に向っているようです。
それにしても、ほんの少しの雨で茶色く濁った濁流と化す大河が残念です。


今日は中野方畑の掘っ立て小屋の内装工事です。
床を張るための大引の加工、玄関用のステップの作成、筋交いの補強をしています。


直ぐ近くの林から大引用に5mの丸太を切り出し皮を剥きました。
これ位の長さになると、たとえ間伐材でも運ぶのに4人がかりです。


昼休みにはこの小屋で初めて火を焚きました。
10月にしては暖かい日でしたが、日の当たらない小屋では焚火の熱が丁度良く、汗で身体が冷えるのを防いでくれました。
小屋は手を入れれば入れるほど愛着が湧き、居心地が良くなってきます。
こうして次々とあちこちに手を入れるため、完成は何時になるのか判りません。
ひょっとすると完成はしないのかもしれません。


皆が小屋で作業をしている間、私は直ぐ近くの山林で間伐をしていました。
最近ここを名古屋の方が購入しました。
道路を挟んで向こう側に家を立てる予定ですので、日当たりを良くするための間伐を買って出たのです。
ついでに小屋の資材をここから供給します。


間伐しようとした目の前のヒノキにカエルが居ました。
モリアオガエルでしょうか。


捕まえて森の外れに逃がしてやりました。
蛙は人工林で出会う数少ない生き物の一つです。


間伐作業は淡々と進んで、2日間でほぼ終了しました。


これは10日の夕方、西の空に浮かび上がった三日月です。
澄んだ秋空の下、点り始めた町明かりと消えてゆく夕焼けの一瞬の共演が一日の終わりを飾りました。
秋の夕暮れには、幾つになってもなぜかちょっぴり寂しさを感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする