夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『脳内ポイズンベリー』

2015年05月17日 | 映画(な行)
『脳内ポイズンベリー』
監督:佐藤祐市
出演:真木よう子,西島秀俊,古川雄輝,成河,吉田羊,桜田ひより,神木隆之介,浅野和之他

封切り日翌日にTOHOシネマズ梅田別館アネックスにて。

何カ月も前からやたらと予告編が流れていて、それを観るかぎりでは面白そう。
しかし、真木よう子が恋する相手の古川雄輝がどうも私のタイプではない。
ま、時間的にもちょうどいいし、『キサラギ』(2007)の佐藤祐市監督だということに期待して。

ケータイ小説のライターで30歳の誕生日を迎える櫻井いちこ(真木よう子)は、
出版社勤務の友人らの飲み会に参加。
同じく参加者だった23歳のアート系男子・早乙女亮一(古川雄輝)と後日偶然遭遇。
いちこの脳内では、早乙女に話しかけるべきかどうかの会議が始まる。

脳内で議長を務めるのは、「理性」を司る吉田(西島秀俊)。
「ポジティブ」の石橋(神木隆之介)と「衝動」のハトコ(桜田ひより)は話しかけることに即賛成。
「ネガティブ」の池田(吉田羊)は断固として反対。
「記憶」の岸さん(浅野和之)は記録係に徹して議論には加わろうとしない。
結局、池田の反対を押し切る形で話しかけたところ、めでたくいちこと早乙女がつきあうことに。

天にも昇る気持ちのいちこだったが、7つ年下でつかみどころのない早乙女との交際は前途多難。
早乙女の何気ない言葉をいちいち深刻に捉えてしまったりして、ちっとも心おだやかではいられないのだ。
そんなとき、いちこの小説が単行本として出版されることになり、
担当者となった越智(成河)に誘われて鎌倉へ取材デートに出かけるのだが……。

劇場で観るほどのものだったかと問われるといささか疑問は残りますが、結構笑いました。
原作の水城せとなの同名マンガは未読なので、キャストもピッタリかどうかは比較できず。
だけど、映画を観るかぎりは脳内メンバー、ハマリすぎ。
西島秀俊が真面目に仕切れば仕切るほど可笑しく、吉田羊が怒れば怒るほど可笑しい。
近頃おぞましい役が多かった神木くんはもはや美少年俳優ではなく、何でもできることを証明。

自分が嫌いなときの恋はうまくいかない。
高校生のときからそんなことを思っていました。
だから、議長の言葉に思いっきり同感。

「大切なのは、誰を好きかということではなく、
 誰と一緒にいるときの自分を好きかということ」。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『龍三と七人の子分たち』 | トップ | 『イタリアは呼んでいる』 »

映画(な行)」カテゴリの最新記事