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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

地球永住計画

2019-07-15 | イベント
 
椎名誠 旅する文学館の Twitter で、グレートジャーニーでお馴染みの関野吉晴氏との対談が三鷹で開催されると知った。
 
 
三鷹なら帰路だし、時間的にも滑り込みセーフな感じなので「これは行かねば!」と動き始めた。
しかし、『地球永住計画』とはなんぞや?。
 
 
 
ふむ、判ったような判らぬような。
まぁ、しかし、久し振りに椎名さんの生トークが聞けるかと思うとワクワクする。
 
 
おっ、先月は一枝さんとの対談もあったのか。
 
 
 
 
……🐜🐜🐜……
 
 
 
 
そして、当日。
雨のそぼ降る三鷹駅に降り立ち、会場の『武蔵野美術大学三鷹教室』へ向かう。(関野さんが武蔵美の教授なんだね)
この辺りもかなり開発が進んでおり、道の左右に新しいビルやマンションが立ち並び、様変わりしていた。
 
歩く事、5分。
開場時間にはまだ早いので、ビルの向かいで雨に打たれつつ待っていると、1台のタクシーが停車した。
もしや椎名さん登場か?。
そう、先月の一枝さんの写真展でも「まさか現れないよねぇ」なんて思ってたところにご本人が登場したのでかなり驚いた(感激もした)ので、「そんな上手いこと行くもんか」って心境ではあった。
 
で、タクシーから降りてきたのは女性。
やはり違ったか
しかし、何やらもう1人降りそうな気配。
息を殺して様子を見てると、黒いレインコートを纏ったモジャ頭の大男が降りてきた。
間違いない、椎名さんだ!。
会場入りを目撃するとは何とラッキーなんだ!。
そうなると、一緒の女性は大西館長だな、きっと。
 
タクシーを降りた椎名さんだが、その歩みが実にゆっくりだ。
あれっ、体調でも悪いのか?。
足元が覚束ない様子が明らか。
前にお会いした時、『雑魚釣り隊10周年イベント』では溌剌としていたのだが、その後に『 池林房』へ入って行く椎名さんを偶然目撃した時には、確かに歩みがゆっくりだった事をふと思い出した。
それに、先月の写真展で一枝さんと話した折に「もう椎名も体がガタガタですから」って仰っていて気掛かりではあったのだが
無理もないよな、もう75才だもんな。
 
 
 
 
そして開場時間。
ビルの6階に上がる。
 
 
ここだね。
 
受付を済ませ、教室へ入る。
200席位かな。
正面に大きなディスプレイが2台。
ここにモンゴルの写真が写されるのだな。
 
前寄りの適当な席を確保し、対談スタートを待つ。
椎名さん好きの△浮き玉チームメイト2人を発見。
 
19時、関野さんに続いて椎名さん登壇。
やはり歩きはゆっくりだ。
 
そして、関野吉晴x椎名誠の鼎談スタート。
 
関野さんの話は初めて聞くので、とても新鮮。
一方の椎名さんの話は数多くの著作の中で触れていることもあって「そうそう」って相槌を打つこと多し。
しかし、中には初耳となる貴重な情報もありましたな(敢えて書かないけど)。
 
それより、足の運びだけでなく、その口調にも年齢を感じてしまった私は溜息をつくことしきり。
ここでまた一枝さんのあの言葉が蘇る。
まぁ、これも仕方ない、75才なのだもの。
これまで、世界をズンズン歩き、グビグビ酒を飲み、ガシガシ原稿を書くって姿が、少し朧げになった印象は拭えない。
いや、あくまでも私個人の見解です、はい。
 
 
 
 
そんなやや複雑な心境を抱きつつ、帰りの中央線下り電車に乗ったのでした。
 
 
 
資料画像
翌日、『地球永住計画』の Twitter に会場の写真がアップされていた。
 
✴︎対談の内容を総括すると決して「モンゴルに移住しましょう」てな事ではなく、旧ソ連の影響下にあった社会主義の頃は国民性と生活が良い具合に調和していたのに、資本主義経済になって外資が入ってくると、その生活も一変。御多分に洩れず格差社会となり、これまではなかった問題(特にゴミ関連)が次々に湧き起こり、大きな懸念となっているという事であった。
 


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