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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

南方熊楠

2018-01-31 | 気になる人
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今回の『展示会はしご旅』の後編を書く前に 南方熊楠 との出会いを書き留めておこう。




そう、それはかれこれ28年も前のこと。

L.A.駐在が決まり、赴任する直前に現地にいる同僚から「南方熊楠の本を買って来て!」とリクエストされた。

南方熊楠?。

まず、名前が読めないよなw。

一体、誰だよ⁈。

当時はインターネットなどなかったので、自力で調べるしかない。

幸いにも『情報』を扱う仕事に従事していたので、そこは何とかなった。

なるほど、「ミナカタクマグス」か…。


【資料画像】こんな人です。




仕事を終えて新宿紀伊国屋へ走る。

正式なタイトルは失念してしまったけど、頼まれたその文庫本を無事に入手し、機内持ち込み荷物のバッグに入れて日本を発った。




L.A.までは長いフライトである。

当然のように時間の潰し方に悩む。

そんな時、他にする事もないのでバッグからその本を取り出して何気にパラパラと読み出してみると…




いやはや、とんでもない人だ。

こんな計り知れない頭脳を持った人がいて、自分はその存在すら知らなかったなんて。

(いやいや、彼に限らず、知らない人の方が圧倒的に多いのが事実ではありますがねw。)




LAX に出迎えに来てくれた彼に真っ先にその本を渡した。

そして、機内で如何に興奮したかを PCH を南下する車の中で語ったのだった。

聞いてる彼は何とも涼しい顔。

さすがの慶応ボーイだ…。




…あれから幾霜月。

その後も事あるごとに 南方熊楠 は気になる存在であり、図書館で関連書籍を何冊か読んだ。

『智の巨人』に対する興味は益々募るばかりなり。


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今回の科博での展示会は極々小さなスペースでの開催だったが、そこには見事な『熊楠ワールド』が展開されていた。

恐るべし、熊楠。






そうそう、晩年を過ごした和歌山県白浜町には 南方熊楠記念館 南方熊楠顕彰館 などがある。



死ぬまでに一度は訪れてみたい。


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