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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

陸奥に熱くなる

2018-12-15 | 読書
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『アテルイ』の名前は知っていた。

そして、蝦夷を率いて坂上田村麻呂を大将とする朝廷軍と戦った事も知っていた。

この史実に興味はあったけど、詳しく掘り下げる作業は殆どしていなかった。

しかし…



この本に出会ってしまった。

そして、ググッと惹きつけられてしまった。

どんな本かって?。

【Amazon 解説】

辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。8世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。




如何かな?。

この解説を読むだけでゾクッとしません?。

俄然、古き陸奥に飛んで行きたくなりません?。




ネットであれこれ探っていたら…



これを発見。

若きリーダー 阿弖流為(アテルイ)と、彼を補佐した軍師 母禮(モレ 作品では 母礼 と表記)の顕彰碑。

朝廷に逆らった事で斬首された2人ですが、坂上田村麻呂はその武勇と人間性を評価していたのですね。

こんな碑が京都の清水寺にあるなんてことを、全く知りませんでした。

京都に行くことがあったら、是非とも手を合わせたいものです。



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そして、古き陸奥についてもっと知らなければ!と呟いていたら、本の雑誌社の炎の営業部長さんに、同じ高橋克彦著の…



…『炎立つ』を推薦されました。

そして、第1巻『北の埋み火』、第2巻『燃える北天』も読了。

全5巻なので、焦らずじっくりと残りの3巻を読む予定であります。




あぁ、充実した読書生活だこと。





【後記】
この陸奥物の流れで盛岡在住のM.T.さんから 平谷美樹『柳は萌ゆる』もお勧め頂いて読んでみた。こちらは会津が新政府軍と戦った戊辰戦争に陸奥越列藩同盟として加わった盛岡藩の話だ。会津とは違った側面から新政府への何とももどかしい想いを描いていて実にジワジワ読ませる。