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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

秘仏来たる

2016-11-07 | 散策
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少々気持ちが乱れてイライラする時、ありますよね。

仕事や人間関係から始まり野菜の高騰まで、その幅は多岐。

一層の事、何もかも投げ出したい!なんて思う事もしばしば。

けど、現実からの逃避はそう簡単に出来やしない。




そんなタイミングを見計らったかのように上野の杜に滋賀県のお寺さんから秘仏がドーンとやって来ると言うので迷わず出掛けた。




これです。



『平安の秘仏 滋賀 櫟野寺の大観音とみほとけたち』

乱れ気味の気持ちが貴重な仏様と対峙することで幾らかでも穏やかになれば、とね。




10月某日。

久し振りの上野は相変わらずの人混み。

世界遺産に登録された国立西洋美術館はスルーですw。

公園の噴水広場を抜けて東博に向かいます。




チケットを購入し、いざ。






東博の外壁にも垂れ幕が。




さて、入場。




展示室に入るや否や、メイン展示の巨大な観音菩薩がドーンと目に飛び込んできます。

そのお姿は圧巻。

溜息が出ます。

いや、溜息しか出ません。

写真撮影は禁じられてるので、眺めるだけですが、その神々しいこと。




ちょっと説明しておきましょう。




『重要文化財 十一面観音菩薩坐像』

平安時代・10世紀

像高3mを超す大観音で、重要文化財に指定された十一面観音菩薩坐像では日本最大。頭と体は一本の大木から彫り出されている。木の重さが伝わってくるような重厚な姿だが、美しく整った顔を仰ぎ見ると心が癒される。迫力と穏やかさがともにみられる表現は、10世紀の仏像の特徴。(HPより抜粋)




持参した単眼鏡で仏頂にある顔をそれぞれ観察したり、横に回って宝飾の数々を詳細に眺めたり。

いやいや、唯々見惚れてしまいましたわ。




展示室には、この十一面観音菩薩の他にも19体の貴重な平安秘仏を目にする事が出来ます。

こんな機会はそうそうありません。

毎日の生活に疲れてしまってる方にはお勧めです。




以下はオマケ。



この日の昼食は有楽町の『慶楽』で。

10年近く前だったか、雑誌『danchu』に紹介されてたこの店の「スープ炒飯」がずっと頭にありましてね。

念願叶ってやっと食べられたってわけです。

ジャーン。



『上湯炒飯』

上品な澄んだスープと炒飯の融合。

なかなか珍しいですよね。

海老はプリプリ。

炒飯は決してスープに混ざってベチャっとなる事なく適度なパラパラ感を保ったまま。

美味かったです。

納得の1030円でした、はい。