ようこそ、後編へ。
陣馬山頂から奈良子峠を越えて明王峠に着いたのは09:30。
茶屋も開店していたけど、用事なしw。
峠からの富士
ここからも眺望バッチリ。
ザックを降ろす事なく、次の峠に向かって更に進む。
ところが……
10分程、峠を下った先で舗装された道に出てしまった。
?????。
道端にあった標識を確認すると、直進は相模湖方面。
これは明らかに違う。
左へ行くと、次の峠の名前と同じ底沢方面と書かれている。
これか?。
暫く舗装道路を歩けば、また山道に戻るって事なのか?。
疑いながらも、この選択肢しかないので左の道を行く。
歩く事、10分。
いやいや、やはり違うだろ。
高尾から陣馬に向かって来る人と全くすれ違わない。
大事になる前に引き返し決定。
舗装道路を歩いて戻り、再び明王峠を目指して登る。
さっき下ったばかりの山道。
道を誤った怒りもあり、悪態をつきながら登る。
そして…
10:10、明王峠着。
40分のロス。
標識を再確認すると、影信への道は右じゃないか!。
アホな自分に腹が立つ。
休む間もなく出発。
この辺りから徐々に膝の具合が思わしくなくなる。
峠を2つ越える頃には、登りでは息が乱れ、下りでは膝が笑う。
実に情けない。
そんなこんなで、影信の山頂(727m)にたどり着いたのは11:07。
眺めも大変宜し。
頂上にはテーブル付きのベンチが沢山あり、賑やかな昼食風景が広がる。
そんなグループを横目に、ひっそり昼食。
小一時間休み、次は小仏峠に向かう。
膝が笑ってるので、峠道の下りが辛いの何の。
小仏峠(548m)着12:25。
お出迎えは狸。
そして、また黙々と歩き…
12:45、城山山頂(670m)到着。
ここでも持参した双眼鏡で富士山を暫し眺める。
名物のなめこ汁とビールで赤ら顔になっていた老齢紳士と暫し歓談。
こっちは山を下りてから山菜蕎麦とビールだかんねw。
笑う膝を労りながら、更に黙々と歩き始める。
そして…一丁平、13:10着。
写真はないけど、富士山の眺めが素晴らしかった!。
膝は相当に参っていたけど、ここまで来たからには何としても高尾まで行かねば。
這ってでも行ってやる。
もみじ平(13:40着)を経て、遂に高尾山頂(599m)に到着。
時刻は13:50。
何だ何だ、この人混みは。
直前までは疲れながらも静かな山の時間を満喫していたのに…。
流石、お手軽で人気の山だな。
景色を眺める気にもならず、甘いクリームパンを口に放り込み、ひたすらベンチで膝を労りつつ身体を休める。
さて、下山!。
膝の痛みを堪えて一号路を行く。
薬王院も人でごった返したていた。
ケーブルの駅に到着し、名物の天狗焼きを一個買う。
うん、美味い。
ここで、ケーブルで一気に下ってしまう選択肢もあったけど、どうせなら最後まで歩こうと、弱った身体(笑)を奮い立たせて最後の下りに望む。
一号路は大半が舗装されているので膝には優しいが、それでも辛い。
若い子にも、熟年ハイカーにもズンズン追い抜かれて行く。
お先にどうぞ、ありがとう。
膝の痛みが辛くなると、後ろ向きに歩く。
これが非常に楽だった。
シメシメ。
そんなこんなで、かなり時間を費やしてしまったが、何とか15:25に登山口入口に到着。
お土産など眼中にないので、参道の蕎麦屋に突入。
迷わずに瓶ビールと山菜蕎麦を注文し、ようやく一息つく。
そして、至福の時。
グビグビ、プハーッ。
冷えたビールが美味いの何の。
生き返った心地、堪らんねぇ。
山菜蕎麦も一気に完食。
山行きを締めくくるに実に相応しいひとときでした。
最後に幾つかの風景を grid で。
それでは、また。