ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

宮崎と鹿児島へ(続き)

2024-04-15 21:50:11 | 旅行

レンタカーで次に向かったのは鹿児島県指宿市。

ところで「指宿」という名前、何と読むかわかりますか?

「ゆびやど?」「ゆびしゅく?」などと思っていたら、正解は「いぶすき」と読むそうだ。

それは絶対に読めないわと思ったら、やっぱり正しく読める人は半数もいないと地元ガイドさんが仰っていた。

指宿の名前の由来だが、第三十八代の天智天皇が行幸の折「今夜の宿はあの湯煙の立つ場所にしよう」と指をさしたのが由来になったとか。

「本当かどうかはわかりませんけど」と、由来を教えてくれたガイドさん。

それにしても古い歴史がある町なのだなぁと思う。

和人が住み始めてからの歴史が新しい北海道から行くと、日本各地の古い歴史に驚かされる。歴史で習った人名や地名がたくさん出てきて興味深い。

それはさておき指宿に行ったのは目的があった。

それは砂風呂に入ることで、砂風呂にはデトックス効果があるそうで、ぜひ一度体験してみたいと思っていた。

その前に少し時間があったので、夫が途中で調べて見つけた「鹿屋航空基地資料館」へ行ってみることにした。

こちらは海上自衛隊の航空基地にある海軍航空の歴史資料館で、「自衛隊の飛行機が見られるようだ」と夫が言った。

夫の言う通り資料館の前には、たくさんの古い飛行機が並んでいた。

さっそく資料館の中へ入ると、係の方がまず最初にビデオを観るように案内してくれる。

しかしビデオを見始めて思った。「まずい場所へ来てしまった、、、」と。

てっきり海上自衛隊の紹介がメインの資料館だとばかり思っていたら、特攻隊の話が始まってしまった。

実はここ指宿は、海軍の特攻隊が飛び立つ場所であったと、ビデオを観て初めてわかった。

若い人たちが片道だけの燃料を積んで、次々に飛び立ってゆく映像に涙が溢れそうになる。

泣いてはいけないと涙を必死にこらえてビデオをやっと観終わると、次は資料を見学。

資料館は一階と二階になっているのだが、一階は航空機についての資料などが展示されている。

ところが二階へ上がった途端に空気がガラッと変わった。

室温が一階より1〜2度下がったような冷んやりとした部屋の中に、かすかにユリの花の香りが漂ってくる。

たくさんの千羽鶴が飾られ、特攻隊で飛び立って行った若者たちの遺書が展示されていた。

どの手紙も達筆ばかり。このような美しい文字を書く優秀な若い人たちが、むざむざと命を落としたのかと思うと、とても悲しくて悔しい。

本当はじっくりと遺書を読んだ方が良かったのかもしれないが、感情が乱れて、また彼らに同調するのが怖くてできなかった。

さらに奥に進むと、ここから飛び立っていった若者たちの遺影がずらりと並んでいた。

とても近くへ行って観ることができず、離れた所から見ることしかできなかった。

鹿児島で有名な特攻隊の資料館は、知覧特攻平和会館だが、知覧は陸軍の特攻隊で、指宿は海軍の特攻隊だそうだ。

戦時中、女学生など多くの人に見送られて飛び立って行った知覧の特攻隊比べて、指宿は滑走路が海沿いに造られたため、見送りは僅か数名の関係者だけだったそうだ。

単純に見送りの数が多い方が良いかと言われると違うのかもしれないが、それでも命をかけて国を守ろうとした若者たちの最期にしては、寂しいものだったのではないかと思う。

ところで指宿に薩摩富士と呼ばれる開聞岳という美しい山がある。

指宿の基地から飛んだ特攻隊の飛行機は、必ず開聞岳の上を飛んだそうで、ここが祖国で最後に見る山だったそうだ。

開聞岳の標高は924メートル。

若者たちは、924に語呂合わせをして「国よ(924)さらば」と言って飛んで行ったという。

こうして書いているだけで胸が痛く、鼻の奥がつーんとなる。

戦争は絶対にだめだ。もう二度としてはいけない。

「繰り返しません、過ちは」というスローガンがあったが、今の時代すっかり聞くことは無くなった。

この国が同じ過ちを二度とおかすことがないように、私たちはしっかり目を見開いていなければいけないと思う。

というわけで話は戻るが、砂風呂について。

砂風呂はとても良かった。

温かい砂に埋もれているとじわじわと汗をかく。

15分ほど入ってから出たら汗の匂いが違っていて、初めて嗅ぐような酸っぱい?臭いがした。これはデトックスしたかも〜

鹿児島では桜島や霧島神宮など他にも良い所を見てきたのだけど、長くなるのでこの辺で終わります。

宮崎と鹿児島、とても良い所でした。。。

 

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