長男夫婦が孫を連れて遊びに来てくれた。
孫が家に来るのは初めてなので、朝から孫用の布団や授乳室を用意してソワソワして待っていた。
ついに息子一家が到着。
真っ先に孫の顔を見せてもらう。寝顔がお地蔵さんに似ていて可愛いなと思う。
孫はまだ二ヶ月も経っていないのでほとんど寝ているが、たまに泣き出すと、すぐに長男夫婦が抱き上げて対応するので婆さん(私)の出番がない。
今は、赤ちゃんが泣いたら出来るだけ早く抱っこしてあげましょうと教えられるそうだ。(親子の信頼関係を築ずくのだそう)
三十年前もそうだったのかなと、自分が子育てをしていた頃を思い出すと、病院では教えてもらわなかったけど、昭和2年生まれのお姑さんに「泣いてもしばらく放っておきなさい。赤ん坊は寝るのが商売、泣くと身体が丈夫になる」(ホントかいな?)と言われ、抱き上げたいのをじっと我慢していた記憶がある。
平成時代の一般的な子育て方針が本当はどうだったかはわからないが、少なくとも昭和20年代、30年代のお姑さんの頃の子育ては、赤ん坊が泣いてもしばらく放っておけという教えが一般的だったのだろう。
今の時代と正反対のことを言ってるなと思う。
他にも息子たちの子育てをする姿を見ていると、自分の頃と違うなと思うことが多く、例えば入浴の仕方なども違う。
私の頃は、赤ちゃんの両手を覆うようにガーゼをかけておいてから身体を洗っていた。
両手をガーゼで覆うことによって赤ちゃんが安心すると産院の沐浴指導で教わったのだが、今はガーゼをかけてもかけなくてもどちらでもいいと教わったそうだ。
だから長男夫婦はガーゼをかけないで赤ちゃんを洗っているのだが、動画で見ると、赤ちゃんが不安そうに両手をバタバタとさせている。
一枚ガーゼをかけてあげれば安心するだろうなと思うが、、、
また顔の洗い方も違っていて、昔は濡らしたガーゼで拭くだけだったが、今は頬くらいまで石鹸で洗い、最後に顔の上からお湯をかけて流している。
これにはびっくりだった。赤ちゃんの顔にいきなりお湯かけるってアンタ。一歩間違えば虐待?とも思える。
よくまあ赤ちゃんがびっくりして泣かないものだと思ったが、息子曰く産院の沐浴指導でそう習ったそうで、赤ちゃんはずっと母体の羊水の中にいたので、顔にかけても大丈夫なのだとか。(たしかに孫は泣かない)
そう言われればそうなのだけど、自分のやってきたのと違うのでちょっと違和感をおぼえる。
でも、あれこれ言うことは絶対にしないでおこうと思う。
それをしてしまったら、お姑さんと同じことをすることになる。
本当はすぐにでも抱っこしたかったのに、お姑さんの顔色を見ながら我慢していた若い頃の自分の姿が思い出される。
とはいえ、こうしなさいという一般論や教えに、絶対的な正解はないのだと思う。
時代が変われば、これまで正しいと教わったことが、正反対に変わることがよくある。
だからそれらは参考にしつつも、自分の頭で考えて進んで行くしか無いのだと思う。特にこれからの時代はそうなのだ、、、