ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

自然からの音

2019-07-19 15:04:56 | 日記

気温が上がって、最近は部屋の窓を開けることが多い。

すると、外の音がとてもよく聴こえてくる。

幸い、この辺りは住宅街と言っても周りは野山ばかりなので、聴こえてくるのは車や工事の騒音ではなく、鳥や虫の声、そしてカエルの大合唱で、そんな自然の音を聴いていると本当に癒される。

先日は、テレビを観ていたら画面に自然の風景の映像が映り、鳥たちの美しいさえずりがバックに流れていた。

「きれいな声だなあ」と思いながらテレビを眺めていたら、なんと画面が変わっても同じ鳥の声が流れている。

それで、やっとテレビの音声ではなくて、外から聴こえてくる鳥の声だと分かった。

とにかく、テレビの音声と間違えるくらい美しい鳥たちの声が響き渡っている。

そして癒されるのは鳥の声だけではなく、カエルや虫たちの声もまた生き生きとして、まるで生きることを謳歌しているようだ。今この時だけを生きる、私たち人間も見習わなければいけないと思いながら聴いていた。

ところで来客があって、鳥や虫、カエルの大合唱が聞こえる部屋にお通ししたところ、しばらくして、その方は外から聴こえてくる大合唱に気づかれた。

そして、「すごい所ですねぇ」と言われた。

これは褒めて頂いたのか、呆れたのか分からないが(多分、後者)とにかくそのように言われたので、すごい所ついでに、家の周囲およびたまに室内で見かける虫の話をした。

その中でも、北海道人ならば、これを聞いたら、ぜったいに感嘆の声をあげるに違いない、とっておきの虫が来ることを教えてあげようと思った。

「たまに、いや、滅多に見ることは無いんですけどね、一年に一度見るか見ないかってくらいなんですけど・・・すごい虫が来ることがあるんですよ!」

勿体ぶって、前置きを長々言ってから「なんと!カブトムシがくるんです!!!」と教えた。

一応、説明しておくが、カブトムシはその昔、北海道では生息していなかった。もちろん、私が子供の頃はクワガタは見ても、カブトムシはテレビか図鑑でしか見たことがない。

しかし近年、飼っていた個体が逃げて繁殖したのか、はたまた本州からの荷物にくっついて入ったのか、北海道でもカブトムシが生息していることがわかった。

とは言っても、やはり稀にしか見られない珍しい虫に変わりはない。

だから、ウチのベランダにたま~に来ることを教えてあげたら、絶対に驚くだろうと思った。これで驚かなかったら、北海道の人じゃないか、虫が嫌いな人だろう。

・・・で、きっと驚いてくれるだろうとわくわく期待しながら「カブトムシが来るんですよ!!」と発表したのだが、客人の反応は驚くほどあっさりとしたものだった。

「あっ、そう」みたいな・・・

もしかしたら「あ、そうですか」と丁寧語で言ってくれたのかもしれないが、私は期待が大きかった分「あっ、そう」にしか聞こえしかなかった。

がっくりしていたら、お客さんが「私の実家にもいますよ」と言われた。

なんと、客人は本州のとある田舎でお育ちになっていて、カブトムシは珍しくもなんともなかったらしい。残念・・・

しかし、そこから虫やカエル談議に花が咲き、外から聴こえるカエルの大合唱を聞きながら、客人はおっしゃった。

「こういう時、石を投げたら、一瞬でピタッと鳴き声が止まるんですよね。ああ、石を投げてみたいわ~」(←ちなみに女性です)

カエルや虫の大合唱の中に石を投げ入れるというのは、私にとって想像もしていなかった発想だったが、彼女は子供の頃に田舎でやった遊びだったのかもしれない。

自然からの音は、時に大人を童心に帰らせる。



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