ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

子の心

2017-12-13 18:10:43 | 日記
先日、学習塾に来た小学校3年生の男の子の元気がないように感じた。

普段はふざけたりおどけたり、しゃべったりと、とてもにぎやかな子でなかなかすぐに勉強に取り掛かれず、しまいには必ず「静かに勉強しなさーい!!」と怒られるのだが、その日は珍しく黙って机に向かっていた。

「めずらしいこともある・・・」と思ったが、とりあえず静かに勉強に取り組んでくれることは良いことと思っていた。

しばらくして男の子が分からない箇所を聞きにテキストを持ってきた。

「どれどれ」とテキストを読んでいたら、その子がぽつりぽつりと話し始めた。

「うちのお父さんとお母さん、喧嘩してるんだ。お母さんがすごく大切にしていたバッグがないって言って、朝早くから探していたんだけど、本当はお父さんが捨てたんだって。安物だと思ったってお父さんが言ってた」

「えっそうなの?でも、どうしてお父さんはお母さんのバッグを捨てちゃったんだろうね?」と聞くと、「知らない。でも、お父さん、むかつくとか腹が立ったとか言ってた。お母さんが言ってたんだけど、そのバッグすごく高かったんだって」と男の子は教えてくれた。

その子はいつもの元気さはまったくなく、かわいそうなほどしょんぼりしている。

夫婦喧嘩というのはどこの家でも大なり小なりなりあると思うが、実は子どもはこんなに元気がなくなるほど心を痛めているものなのだ。

やはり子どもの前で喧嘩をするのは、極力避けるべきなのだなぁ・・・我が家も今でこそ喧嘩はしなくなったが、子どもたちが幼い頃は子どもの前でも喧嘩をすることもあった。

「あの時は本当にごめんね」と、今更おそいが子どもたちに謝りたい気持ちになる。

さて「一ケ月反抗期」(水源カエデ著)という本を読んだ。

著者が5歳から14歳になるまで書いた五行歌だが、非常に率直にまっすぐこちらの胸に飛んでくるような歌がいくつも載っている。

父から誕プ 何欲しい?
一ケ月後に言い訳文付きのメールがきた。
前日に奥さんと買い物してたくせに
絶望と涙のパレード

彼の両親は離婚したようで、しかも父親はすでに再婚している。14歳の彼はその理由まで知っていた。

家に帰ってこないのは?
浮気していたから?
当時、6歳でよかった
これが14歳の今だったら
殺していたかも・・・

そして、このような歌も・・・

友達に裏切られるより
親に
裏切られた方が
何億倍も悲しい


五行歌創始者の草壁氏は「人類最大の問題と直面して苦しみ、それを五行歌として正面から表していることに驚いた」と書かれている。

また歌集の最後にこう書かれている。
「大人の自由な恋は、最も大切な保育や教育の義務と衝突する」

大人の自由な恋、つまり不倫はやはり絶対にしてはいけませんね。
子どもたちを悲しませてはいけない・・・
本を読み、そして傷つく子どもを見て、心からそう思う。





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