ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ほどほどがいい

2018-07-19 17:20:31 | 日記
毎年、梅干を漬けているのだが、昨年初めて作った「干さない梅干」がとても気に入ったので、今年もまた同じレシピで梅を漬けた。

正確には、干さないので梅干とは言わず「甘梅漬け」と言うらしい。

ちなみにレシピはこちら⇒甘梅漬け

毎年、梅を漬けているのに、実は私はそれほど梅干を食べない。

酸っぱい物は嫌いではないのだが、梅干のように酸っぱさとしょっぱさがダブルになったものが苦手で、しょっぱい梅干を食べると、思わずブルっと身震いしてしまう。

で、極限まで塩を減らして梅干を作っていたのだが、やはり一定量の塩を加えないとカビが生えるので、毎年梅干は作るが、自分はほとんど食べていなかった。

ところが、昨年漬けた甘酢漬けは、ブルっと震えることもなく、初めて「梅干が美味しい」と思えた。

たしかに酸っぱさとしょっぱさはあるのだが、甘みがあって美味しかった。

これは氷砂糖が梅3キロに対して600gも入っているからなのだが、甘すぎることなく丁度いい塩梅になった。

しかも干さなくても、ちゃんと梅干になっているのが嬉しい。

思えば、梅を干すのが大変だった。

天気予報で晴れの日が続くのを調べてから、ザルの上に一粒ずつ梅を並べていく作業が地味に根気がいる。

父が元気だった頃、毎年、父が実家の庭で育てた梅の実を、ミカン箱にいっぱい届けてくれた。

量が多いので、梅を洗う作業もヘタを取るのもなかなか大変だった。

父が持ってきた梅の一部で梅ジャムや梅酒、梅ジュースなどを作り、そのほかの大量の梅で梅干を作った。

そして、できあがった梅干やジャムは、楽しみにしてくれる友達の母上に届け、さらに妹や父にも届けた。

「おいしかったよ」と言ってもらえると、作った甲斐があったと嬉しかったが、次第に毎年の「梅仕事」が苦痛になってきて、父から「梅を持って行くぞ」と連絡が来ると、「また梅の時期が来てしまったか、憂鬱・・・」と、思うようになってしまった。

最初は楽しかった「梅仕事」が、だんだん苦痛な作業に変わって行き、「梅の木が枯れてしまった」と父から連絡が来た時には「これでやっと梅仕事から解放された~」と嬉しかった。

実家の梅は、老木だったので寿命だったのかもしれないが、父が梅を持ってこなくなってからは、しばらく梅干作りから遠ざかっていた。

それが、ある日八百屋さんに並んだ大粒の南高梅を見て、また作りたいという気持ちが湧いてきて、ほんの少しだけ作ることにした。

ジャムや梅ジュースなどはやめて、作るのは梅干のみ。

最初は梅5キロで作った。

父が持ってくる量に比べたら5キロなんてほんのわずかな量だったが、それでも多いと感じたので、今は3キロにしている。

生の梅の実3キロだと、我が家では家族で食べてちょうど一年分くらいになる。

本当は3年くらい寝かせると、より美味しくなるのだが、あまり多すぎる量を作ると、また大変だと感じて作るのが嫌になる。

だから3キロがちょうどいい。

梅干は、美味しいものがたくさんお店に売っているので、わざわざ手作りにこだわらなくてもいいと思っている。

でも、手作りするのは自分が楽しいからというのもある。というか、義務感よりそっちの方が大きいかな。

無理をせず、自分に合った量を作る。

何でもほどほどがいい。


今年の甘梅漬けです。











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