ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

青森への旅・・・浅虫

2013-05-11 22:07:27 | 旅行
青森にいる間は、ずっと長男パインのアパートに泊まっていたのだけれど、最後の日は浅虫温泉に宿泊した。

浅虫温泉は去年も泊まったが、北海道にはない古い歴史のある土地や温泉に惹かれて、ぜひもう一度泊まってみたいと思っていた。

それにしても「浅虫」と言う名称は、どういう由来があるのだろうか。

そういう名前の虫が多く生息していたとか?

そう思っていたら、泊まった宿のパンフレットに浅虫温泉の由来が書かれていた。

浅虫温泉は平安時代、法然が奥州巡教の折、傷ついた鹿が湯浴みするのを見て発見されたと伝えられ、その地方はかつて住民が麻布を温泉の効き目を知らないで蒸していた為、「麻蒸」と呼ばれ、後に火難を恐れ火に縁のある文字を嫌い「浅虫」となったと言われている。

なるほど・・・

個人的には「麻蒸」という文字のほうが良い様に思うけれど、そういう訳があったのか。

その昔、ここに住む人々は、どんな姿で、どんな風に麻布を蒸していたのだろう。

そして、その麻布では何を作っていたのだろう・・・

遠い昔に思いを巡らせながら、のんびりと温泉に浸かってきた。

あ~極楽、極楽。

ところで、浅虫は海沿いにあり、泊まった部屋の窓から海に浮かぶ小島が見えた。



こちらは「湯の島」

浅虫温泉から近いので、ボートで行けるらしい。

カタクリの群生地だそうで、ちょうど時期的にカタクリの花が見ごろとのことだった。

カタクリの花を愛でに、ぜひ渡ってみたかったのだが、残念ながら天候が悪くて断念。

本当に今回の旅は、天候に恵まれず残念だった。

ところで「湯の島」に赤い鳥居があるのが見える。

これは弁財天を祀っているそうだ。

この鳥居を見ていると、版画家棟方志功の絵を思い出す。

私が持っている棟方志功の版画のポスター弁財天妃の額にも、小さな鳥居があったなぁ・・・

浅虫温泉は、青森出身の棟方志功がたびたび訪れていた所で、この町の色々な場所でスケッチをしていたそうだ。

きっとこの湯の島も眺めていたことだろう。

もしやこの鳥居が、あの弁才天妃の鳥居だったとか?(私の空想・・・)

ところで、それまで棟方志功は名前を知っているくらいで、あとはほとんど知らなかったが、去年宿泊した宿で、初めて棟方志功の作品と志功自身の写真を見てファンになった。

力強く生命力に溢れた作品も素晴らしかったが、笑顔で写っていた棟方志功の目のあまりの美しさに、しばらくその写真の前から動けなくなってしまった。

以来、棟方志功が大好きになり、今回は青森市にある棟方志功の記念館にも行ってみようと思っていた。



この記念館は昭和50年に開館したそうだが、昨年(2012年)7月に鎌倉市の棟方版画館と合併し、版画館所有の作品、資料の全てを、こちらの記念館の方に収蔵したそうです。

その結果、版画だけではなく倭画、油絵などの棟方志功の作品のほぼ全てを網羅し、作品数では国内最大だそうです。

「一枚一枚をじっくり見てほしい」と言う棟方志功の意向で、記念館も展示室も思ったよりこじんまりとしていた。

しかし、見ていくうちに引き込まれてしまうような作品の数々は、どれも素晴らしかった。

夫と共にじっくりと時間をかけて作品を見て行ったが、作品を見終わった後、夫はすっかり棟方志功に魅せられてしまったようだった。

最後に、夫がとても気に入った書の作品が入った絵葉書を買った。

作品は年4回入れ替えを行い、作品を順次公開しているそうなので、次回もぜひまた行ってみたいと思う。

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