RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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買い物も大好き。
休日に全力で生きるOLの日記(笑)

江戸妖怪大図鑑 第一部【化け物】

2014-07-09 21:30:00 | 美術
見てきました

太田記念美術館

会期は2014年7月1日から2014年9月25日。
3部構成となっていて、
第一部は【化け物】7月1日から7月27日。
第二部は【幽霊】8月1日から8月26日。
第三部は【妖術使い】8月30日から9月25日。
今回は第一部の【化け物】を見てきました。
見て…きました……

すっごく混んでいました!!!!!
えっ!?こんなにここに人来るの!?ってぐらい。
もう行列でなかなか進まないし、見れないし……
ってことでさら~っとしか見てきませんでした。
年パスだし、また会期内ならいつでも見れるってことで。。。
こうゆうときに年パスの良さを実感。笑

さて。
夏です。
暑い暑い夏です。
幽霊や妖怪たちも元気になる(!?)夏です。

鬼や天狗、土蜘蛛などの【化け物】
お菊やお岩などの【幽霊】
蝦蟇や蛇を操る【妖術使い】
本当に怖いものから、笑ってしまうものまでさまざまなものが描かれています。
今回はそれぞれをカテゴリーで分け、葛飾北斎や歌川国芳、菱川師宣から月岡芳年まで、総展示数は約270点。
まさに妖怪大集合な展示となっています。

さらっと見てきた中で印象に残ったものを数点書いておきます。

別に意識はしてなかったのですが
「maruko、浮世絵好きだよね」
と言われたことが。
思い返せば、太田記念美術館では展示が変わるたびに見に行き、他の美術館の浮世絵展も行ける限り行き。
かなりの数の浮世絵を見てきました。
浮世絵展が多いのか、私が意識せずに浮世絵展に行っているのか……
なので、代表作とよばれているものを一通り見てしまったことに気づいたのです。。
今回も「あ、昨年も見たなぁ。」とか「あ、これ○○美術館で見たわ」とか。
こうゆうところに美術展を見てきたという実感が湧いてきました。笑

歌川国芳「梅初春五十三次」
市村座で上演された同名の歌舞伎の場面を描いたもの。
後ろには大きなネコの顔。
そして、ネコが化けた老女、手拭をかぶって踊るネコ、行灯を舐めるネコの影などが描かれています。
踊るネコ、かわいすぎ!!
大きなネコに目がいきがちですが、この踊るネコこそ、よくよく考えたら怖いのです。笑
頭に頭巾被って2足歩行で踊るとか……

歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」
国芳の代表作の一つになるのかな。
3枚続きの大判錦絵に描かれているのは大きな鰐鮫。
嵐に襲われた源為朝父子を讃岐院(崇徳上皇)の眷属である鰐鮫と烏天狗が救う場面です。
烏天狗は白抜きであらわされています。
迫力ある作品です。
これ、何回か取り上げているかな……

歌川国芳「源頼光公舘土蜘作妖怪図」
四天王が囲碁を打ちながら源頼光の屋敷で宿直をしているところを、土グモ率いる妖怪が現れる場面。
おかめっぽい顔の妖怪とか、提灯の妖怪とか、首の長いおっさんの妖怪とか……
ちょっとかわいらしい顔をしています。
むしろきりりとして豪傑な四天王のほうが怖い。。

三代歌川国輝「本所七不思議之内 狸囃子」
トイレの花子さんとか二宮金次郎の像が動くとか、誰もいない体育館でボールの跳ねる音がする、とかありましたね。
学校の七不思議。
学校や地域によっても七不思議の内容は様々ですが、必ず七不思議。
不思議……
江戸時代にも様々な七不思議がありましたが、本所七不思議とよばれているものがもっとも有名です。
こちらも伝承ですから様々なVer.があります。
この作品はその本所七不思議の一つ狸囃子を描いたもの。
むか~しむかし。
田んぼに稲が穂を垂れる頃になると、夜風にのって、あちらこちらから狸囃子が聞こえてきたのだそう。
その音を追いかけても追いかけても音はどんどん遠くなり。。
気づいたらすすきの野原で、ここどこ!?状態。
男性2人と遠くに狸が楽しそうに群れている様子が描かれています。
男性のうち1人は手を耳にあて音を聞いているかのよう。
不思議な現象を見た男性はいぶかしげな表情です。

三代歌川国輝「本所七不思議之内 足洗邸」
さて、こちらも本所七不思議の一つ。
所三笠町の味野岌之助という旗本の屋敷では毎晩不思議なことが起こりました。
なまぐさい風が吹きぬけたかと思うと、激しい家鳴りが。
しばらくして、天井から「メリメリ」「バリバリ」と大きな音が聞こえ、同時に、血にまみれた、大きな毛むくじゃらな足がニョッキリ登場。
この足を洗ってきれいにしてあげると足はおとなしく天井へ消えて行くのです。
それが毎晩。。。
きえぇぇぇ!!
そんな仕事したくない。。。
ちなみにこの""江戸の各地にみられ「洗足」という地名で残ったところもあるのです。
嘘か誠か……

月岡芳年「和漢百物語 頓欲ノ婆々」
和漢百物語は芳年がデビューしたばかりのころのシリーズもの。
描かれているのは「舌切り雀」の強欲なおばあさん。
大きな葛籠を開けたら中から妖怪が飛び出してきた場面です。
おばあさん、驚きすぎてすごい反り返っています。
そしてしわしわの顔がすごいことになっています。

あとは酒呑童子とか定番ですね。
刎ねた首が噛みつく場面なんかは多かったです。

以上になります。
人が多すぎてダメだわ、私。
次の【幽霊】はお岩さんやら皿屋敷やら大定番のものたち。
こちらも混雑必須の予感です。



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