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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

ナースの明け呑み

2013-08-21 02:41:24 | 日記

ナースも病棟勤務だと夜勤が週に1回くらいまわってくる。病院によって頻度は異なってくるみたいだけど、知り合いのナースはだいたい金曜か土曜日に夕方から18時間の夜間勤務に入るという。中学生になる子供がいて、平日に子供を一人で寝かせておくわけにはいかないので、特別にそうお願いしていると言っていた。週末だと、子供を実家に預けたり、元夫に泊っていってもらえるからだという。

大規模な医療機関はだいたいみんなストレスがたまって、人間関係がぎすぎすしていることが多いらしい。それは勤めている人たちのほとんどが専門職で、役割と序列がカッキリと決まっていて、互いに心を開いての意思疎通が難しいらしい。とくにナースは医師からの指示には絶対服従で、患者と密に接し、時には分刻みにノルマがあるような仕事を課せられ、実際には3K職場に近かったりするんだけど、患者からは白衣の天使というイメージを押し付けられ、清く正しく美しくなければならないというプレッシャーがある。

それゆえ、知り合いナースは夜勤明けの日、よく同僚と昼のファミレスでビールやワインをぐびぐび飲んで、「悪口」と「悪ふざけ」で清くもなく正しくもなく美しくもない自分を解放してあげるらしい。それをしなくちゃ職場で爆発する危険があって、そうなると患者に迷惑を掛けてしまうから、これは彼女たちの職場のある種の「必要悪」らしい。知り合いナースと一度、一緒に呑んだことがあるけど、初めの5杯が早かった。「早く酔いたい」という気持ちがこぼれ出ていて、明け呑みの時の彼女の顔がリアルに想像できた。もちろん、病棟ナースがみんなこんな感じではないと思うけど、夜勤が明けると24時間以上は休みになるのでついつい明け呑みに走りやすい環境がある。とくに知り合いナースのような家庭環境だと、それは避けがたい行動と言った方がいいかもしれない。


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