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ゆめと心理と占いのはなし
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 Rosalia de Castro

「津川雅彦が語る痛快!日本映画発祥の地・京都」について

2013-12-05 18:04:38 | 日記

映画館の入場料だけど、日本は高すぎるような気がする。アメリカとかヨーロッパ、メキシコなんかでよく映画を観たけど、だいたい半分くらいの料金で入れる。日本の名画座の料金以下が多かった。それに映画によって料金が変わってくるのも印象的だった。一律に1,800円というのは、何か理由があるのだろうけど、客を呼べる映画は安く、呼べそうにないのは高くとか、またその逆もありだと思う。

それに津川さんが言うように、これからの映画作りを担う若者にもっと映画をみてもらうためにも子供料金の上に、30歳未満、40歳未満といった割引料金を設定する必要性があるような気もする。もちろん、高齢者でお金がない人だってたくさんいるから、シルバー料金も悪くはないのだけど、一般論でいえば、今の厚生年金受給者は20代の若者より豊かな生活をしているわけで、そういった人に対して1,000円にするっていったって、そんなにありがたがられているとは考えづらい。高齢者割引をするなら、国民年金受給者に限って1,000円にした方がいいのではないか。

映画産業の先行きは暗い。この20年、いい映画もあったけど、安作りなお涙ちょうだいものが多かったような気がする。人材が映画産業に向かっていかないのかもしれない。大学に入る時から大企業への就職に有利かどうかを考えている若者や、それを当然とする親が増えている時代では、映画界でクリエイティブな仕事をしようってなことを考える若者は育たない。それに、高度成長経済やバブルの時代を生きた人たちの子供世代がいわばコネで映画会社やテレビ局、制作会社なんかにはびこって出世している現状を見ると、さらに映画産業、映像産業は薄っぺらになって仕方ないよなっていう諦観もある。

何しろ、いい映画を作ってもらいたいと思う映画好きにとって、日本の映画館料金は夢破壊的水準だ。利益の絶対額を重視すればもっと安くした方が儲かるような気もする。シルバーとか女性とかへの割引も悪くはないけど、それなら、「若者デー」とかももうけて、一番入場者が少ない曜日に一定年齢以下の人たちを1,000円にしたらどうなのか。さらに言わせてもらえば、7つの曜日にそれぞれの割引制度を設ければ話題性もあっていいような気もする。そうすると、カップルとかグループでの映画観賞がしにくくなるというケースも出てくるかもしれないけど、そんな時は、そのカップルやグループの中で割り勘にしてもらえばいい話だ。まあ、そうすると一人1,000円にはならないけど、思い切って3人同時入場で3,000円とかいうチケットもあっていいのではないか。

津川さんの講演、なかなかナイスな感じだった。


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