MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

ハウスダストから花粉症

2015-03-16 04:55:22 | 日記

ハウスダストに異常に過敏と言われたのが30年前。そのころは減感作療法っていってハウスダストの抽出液を徐々に濃度を高めて皮下注射していく治療が行われた。高い治療費だったけど、わらをもすがる気持ちで毎週2回同愛記念病院に通った。でも、今はそれがあまり効果がないとされて実施する医療機関も減ったみたいだ。実際、ぼくの場合も、数か月通ったけど、ほとんど効果は感じなかった。

ぼくは小児喘息があって、12歳ごろまでとてもひ弱な子だった。硫黄がダメで、花火は極力避けて、どうしようもないときは用心深くつねに風上に立っていたのを思い出す。硫黄の煙を目いっぱい吸うとその晩から少なくとも1週間は死ぬ思いをしなくちゃならないってことが子ども心にもよく分かっていたからだ。

中学くらいになって喘息発作が起こらなくなったんだけど、その代わりにアレルギー性鼻炎が始まった。つねに鼻がつまる。ちょっとした刺激でくしゃみが出て、鼻水がダラダラでる中学生だった。

それは大人になっても続いた。というか、より酷くなっていった。初めて処方された抗ヒスタミン剤はポララミン。すごく眠くなるヤツだ。でも精神安定剤として学生時代はよく機能してくれていたので、個人的には重宝していた。でも、少し歳をとってからは、継続して飲むとうつっぽい感じになってくるのに気づいていくらたくさん処方されても勝手に服用を1週間で止めることにした。ポララミン薬価が非常に低く抑えられて製造中止になって、通っていた医院の医師から、「残った在庫をあげるよ。深刻は副作用はないから」って、封筒一杯のポララミン錠をいただいたことがある。懐かしみなが服用したものだ。

あれ以来、花粉症という言葉が誰にでも通用する言葉になって、いろんな薬剤が開発されて、最近飲んだので、一番効き目を感じ、かつ高価だったクスリはキプレスだった。ザイザルも悪くはなかったけど、キプレスの早く、徹底した効果には敵わないというのがぼくの感想だ。前者は1錠あたりの薬価100円ちょっと。後者は222円。ポララミンが10円しなかったことを思えば、薬価は新製品の開発コストの計上でずいぶんと高くなった。2年ごとの薬価の改定で、キプレスは28年に半額になってくれることを願うけど、果たしどうなる事やら。

あとセレスタミンをよく処方された時期があった。セレスタミンは強力な抗炎剤でアレルギー性鼻炎にも素晴らしい効果を発揮するけど、ステロイドが含まれているので副作用が半端じゃないし、効き目もだんだん弱くなってくる。ぼくは知らずに長期に服用したけど、新しくかかったドクターの意見では、アレルギー性鼻炎にはここ数年処方したことがないとのことだった。アレルギー性の皮膚炎などを合併したときには使っても、花粉症鼻炎だけのの類には絶対それを処方しないとのことだった。確か、1錠薬価10円ほどで、効き目は短期的に絶大だけど自らの副腎皮質ホルモン分泌能力を下げて長期的に見れば、危険なことは明白だった。

今はアレロックというクスリを服用しているけど、ピリッとした効果を感じられない。医師にこちらからある薬剤を処方してくれって言うのは気が引けるけど、去年から強烈に花粉に反応するようになった自分としては、言い方に注意しながら、この新しく開発されたキプレスかザイザルをお願いしてみる価値はあるような気がしている。失礼かもしれないけど、医師にもある意味でいい「治験」になると思う。おこがましい行為かもしれないが、自分の体は自分が一番よく知っている面もあるのだから・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿