MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

全国都道府県対抗女子駅伝がすごかった。

2016-01-17 15:28:30 | On your mark!

テレビで観るならマ、ラソンレースより駅伝が面白い。

展開が各区間でリセットされていくので、次が見えない戦いとなってわくわくする。20位のチームがある区間で10人抜きして上位に上がったかと思うと、次の区間でまたずるずるっと順位を下げてしまったり、これが個人プレーではなかなか見られないドラマを感じさせる。タスキのリレー地点でも、戦いを終えた仲間に励ましの声や慰労の言葉をかけながら、責任感を目いっぱい感じながら走りだしていく姿が、何とも美しい。

今日は京都でのレースだったけど、京都出身で他県のチームで走った選手が、地元の友達が沿道に応援に来てくれて力になったと言っていたけど、これも都道府県対抗レースの醍醐味だ。ロードレースではこの沿道の応援って凄くうれしいものだ。地元を遠く離れて生活している者が、地元以外のチームで走っているのに、子供時代に時間を共有した地元仲間に応援されるということは、さらに格別なのだろう。気持ちがうれしい。

ぼくも、初めて出場した市民マラソンで体の力を使い切った後のゴールまでの5キロは、耳に聞こえる沿道の声援だけを力にして朦朧となりながら走った。それはすごく不思議な体験だったし、知り合いが寒い中わざわざ沿道で待ってていてくれたとき流した涙は今も忘れていない。残念ながら声援に応えられずに完走できなかったときだって、その悔しさが次の日からの自分を律して、変えてくれる力となってくれた。

今日のレースでは最後の9区で1分30秒以上の差を跳ね返して逆転優勝した愛知の選手の走りが感動的だった。ピークにいる選手の迷いのない美しい走りだったような気がする。独走で競技場トラックに入ってきたとき、彼女の体にドバっとアドレナリンがあふれるのが見えた気がした。レベルが全然違うけど僕にもピークがあって、あんなに遠かったゴールが見えてきたときにアドレナリンが噴出してきた感覚は今も忘れていない。トップでタスキを受けて、区間の後半で追いつかれて結局4位でゴールした京都の選手の悔しい表情は見てて辛かったけど、スポーツは負けたときこそ多くのことを学ぶものだ。見ているこっちも負けた選手から人生を学ぶことが多い。

もうぼくはレースに出られないかもしれないけど、走ることから学んだことを大切にしていきたい。


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